ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

もし、長旅に出るとしたら...

2011-05-01 16:36:07 | ZZR1400
今まで乗ったバイクの中で、 「もし、長旅 (数ヶ月~数年) に出るとしたら...」 で自問自答したら、この写真のバイクを選ぶでしょう。いつか1週間ほどあらゆる状況下(嵐の様な天候を含む)で乗ってみましたが、気持ちが 「高揚」 するバイクです。 「旅をしている」 を乗降車の度に再認識できるバイクです。本物の 「馬」 を連想するような感じです。

このバイクには 「拒否反応」 を示す人が多いのですが、次の様な理由が主なものでした。

1)デカすぎる、もはや 「バイク」 ではない。
2)ハーレーのコピーでしょっ?
3)取り回しが大変そう!
4)生理的にダメ...

等々でしたが、

1)は 「見た目」 で損しています。ある種の 「ゆったり感」 は住居と一緒で、どんなに内装等で演出したとしても、絶対的な大きさに左右される面が残る、です。 「大きさ」 は悪ではなく 「必須」 とも言える要素な時があります。
2)は 「そんな事を言い出したら...」 で、 「大抵のバイクに手本があった」 と言えます。ハーレーがなぜあのような形に落ち着いたのかは 「墨に浸した大筆を壁に投げ付けたら出来た偶然の文様」 などでは無く、 「ある種の進化の必然」 であるのですから、このバイクはハーレーの進化の方向に 「混ざった」 だけです。
3)取り回しは、 「大変に楽」 なバイクです。低重心で、 「倒れる」 というような気になりません。でも、ほとんど場合に、 「跨ったことも無い」 か 「跨っても実際に引き回した事が無い」 という 「未経験な状態」 で云われています。
4)は、これは 「抗弁のしようがない」 のですが、1)~3)までのどれかか、そのミックスでの 「気持ちの表明」 であるだけかも知れず、 「生理的なもの」 とは無関係かも知れません。所謂、 「喰わず嫌い」 ですね。

このバイクの事をバイクを買い続けているカワサキショップのオヤジさんに聞いた事がありました。 「どうかな」 っと。彼の答えは、 「あんなものはバイクじゃねぇだろう、忘れろ忘れろ」 でした。まるで昔に付き合った女性の事をあれこれと値踏みしたお袋や親父の言葉の様に聞こえ、言われれば言われるほど 「燃え上がる」 のは、既に 「恋してしまった」 証かもしれません。このバイクの背(後席)に寝袋をグランドシートで太巻きにして乗せたら、もう 「旅立つ」 しかありません。

このバイクの名誉の為に言うと、トップケースやパニヤケースの使い勝手は K1600GTL や 1400GTR より上です。なぜなら、トップケースは横に開くので後席に荷物満載でも、2人目を乗せながらでも荷物の出し入れが自由に出来ますし、パニヤケースは他のほぼ全てのヨーロピアンツアラーと違って上下の半開きですので、上から見下ろす形で荷物の出し入れが出来、人間の生理に合っていると思います。 「走りながら音楽を聴く」 では、GL1800 や K1600GTL よりも明瞭に音が聞こえますし、iPhone も音源として接続できます。ABSは前後連動で、右前方のゴムで覆われている平べったい大型フットブレーキを思いっきり踏み込めば、雨中でも確実に止まれます。本家のバイクより機械としての信頼性も高いでしょうし、「旅の友」 としては申し分ないです。

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