ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

ゴールドウイング一筋33年

2009-05-26 20:38:54 | ZZR1400

この方は、昨日、夕食で立ち寄った馴染みの宿の野外レストランで知り合ったルイスさんで、私がGL1800で来た時に、私の方を見て、親指を上に立て満面の笑みを浮かべたので、「もしかして」と思ったのですが、なんと、ゴールドウイング一筋33年の大ベテランでした。

今年62歳、4気筒1000ccのカウル無しの頃に大枚をはたいて後付けのフルカウル仕様にして乗り回していたそうです。当時は、シートの座面より、両手のひらを縦に並べたものより高い位置にトップケースが鎮座する事が許されず、車検を通すために、トップケース内に手で回るナットを取り付けて、「道具なして手でとれる箱は単なる荷物である」との言い訳して、皆さん車検に合格していたそうです。70年代後半から80年代前半までは、そんな議論がそこここであったとか。

初期型はフレームがエンジンに負けていて、高速になると車体がグニャグニャしてコントロールし難かったという話です。GL1500になってからは、それまでの欠点すべてが改善され、一昨年(61歳)迄乗っていたと言う事で、その写真は彼の財布の中にありました。1年前に「体力の衰え」を感じて、ハンブルグの人に eBay で売ってしまったそうです。「歳を取ると楽をしたくなるんだよ」と彼は少し淋しそうに笑っていました。二人乗りを楽しんできた奥さんもその場に居ましたが、同意見なようでした。

「何故、GLなの?ハーレーではないの?」の愚問に、「ハーレーもホンダのGLもそれそれ一文化を築いている、自分はツーリングの2回に1回の割でタクシーで帰りたくなかったからGLにしたんだ」との事で、ハーレーからGLに移った人は何人も知っているが、特にGL1500からハーレーに行く人はいないだろう、とも言っておられました。雰囲気も大切だが、品質も同じ位に大切な物と言うことらしいです。彼のGL1500は20万キロ近くをエンジンのオーバーホールも必要なく、タイヤとブレーキシューを頻繁に取り替えた他は、ほぼノントラブルだったとの事です。

1年前、こっそりとGL1500を手放した直後に、GL仲間から緊急の電話が入って、「おい、おまえのGLがハンブルグで走っていたぞ、盗まれていないか?」と言われたそうです。「誰のGLも独特で違う。どれが誰のGLか、結構、見た瞬間に分かるんだよ」と言うことらしいです。

GL文化、大変に奥深いものがあります。

 


GW のタンク容量

2009-05-26 16:16:16 | ZZR1400

GW のタンク容量は25Lらしいですが、最小目盛り半分の時に給油したら、あと3Lちょっと残っていた勘定です。その前に既にクルマと同じような 「警告ランプ」が点灯しておりました。多分、残り5L前後になると警告する仕組みなのでしょう。

燃費は分かりません(まだ、計算していない)が、最新のZZRやGTRの様には良くないと思います。5速6千回転あたりを多用しているからだと推測しています。いずれにしても、給油はクルマ並みに楽です、ホースを手で持っている必要が無い(前出の記事参考)ので。

 


昨夜の寝床

2009-05-26 15:50:34 | ZZR1400

昨夜の寝床は、まさに 「バイクの上」 でした。1日で約1000キロ移動し、家から150キロの所で、「ジ・エンド」、限界でした。途中アウトバーンを何度も降りて、宿を探すも皆無。村や町の宿屋には遅すぎた時間でした。

アウトバーン近くの大規模なガソリンスタンド、このようなガソリンスタンドにはスタンド自体の何倍もの、主にトラッカー用の駐車場が併設されています。レストランも、シャワー設備もあって居心地いいのですが、昨夜はここでも遅すぎる時間でした。深夜から早朝にかけての数時間の間、レストランは清掃のために閉まってしまうからです。

そこで、非常にりっぱな女王様の席(後部座席)で寝ることにしました。革ジャンを胸にかけて、スタンドの会計の女性から見える位置に停めたバイクの上で2時間ほど熟睡できたのです。午前1時から3時頃まででしたが、日中の残暑の残る生暖かい星降る夜でした。

自然に起きた後で、コーヒーを買いにスタンドに入ったら、人なつかしそうな会計のお姉さんが、「バイクの上で寝てる人を初めて見たわ、ちょっと信じられないことだった」のようなことをお金を受け取りながら言っていました。私は、「すみません、ここは勿論、寝る場所ではないけれども、どうにもこうにも眠気に襲われて...」、彼女は親切にも、「いいのよ、安全第一よ、一眠りして正解よ」と、言ってくれました。

GW の後部座席では、停まっている場合も(体験済)、走っている場合も(想像)、良く眠れます。