この度、
国立民族学博物館から年に4回刊行される「季刊民族学」に
南アフリカで出会ったワイヤーアンドビーズアーティスト達について寄稿しました。
夏号の特集は’’ビーズ大陸 アフリカ’’。
アフリカでは遥か昔から存在が確認され、
装飾、儀礼、交易など、人類の文化に寄り添ってきたビーズ。
多くの地域で、人びとの歴史の傍らにあったビーズの不思議を、
様々な角度から考察された興味深い一冊になっています。
その中でもわたしは、
南アフリカに広がるワイヤーアンドビーズアートに携わるジンバブエ人アーティスト達について書かせてもらいました。
ビーズアートに出会い、師匠達に出会い始まったビーズアートを巡る旅。
もちろん未だ旅の途中ですが、
寄稿するにあたり、あらためて記憶を整理し思い返せたこと、とても貴重な時間となりました。
そして、このような形で
遠く離れた南アフリカで活躍するアーティスト達の日々にスポットが当たること、
とても嬉しく思います。
本年3月18日、師匠であるジョセフ・ケチェ氏が亡くなりました。
ZUVALANGAをビーズアートの旅に導いてくれたとても大きな存在でした。
2度の来日。日本での作品展開催。
沢山の方々に大変お世話になりました。皆さま本当にありがとうございました✨
実は、この寄稿のご依頼をいただいたのは、ジョセフ氏の亡くなる2日前。
なんとも不思議なタイミング。
最後の最後に粋な巡り合わせを演出してくれるなぁジョセフさん。。
今頃、季刊誌の無事刊行をどこぞで見届け、いつものドヤ顔をしているのでは、と思います。
これからも彼やその他のアーティスト達が大切にしているモノを大切にし、
繋がりを心に持ちながら、ワイヤーとビーズを紡いでいきたいです。
ご興味ある方は是非手に取ってみてください。
国立民族学博物館ミュージアムショップ、
国立民族学博物館友の会のHPからご購入いただけます。
『季刊民族学』185号
特集 ビーズ大陸 アフリカ
アフリカは、およそ30 万年前にホモ・サピエンスの誕生した地であると同時に12 〜10 万年前に人類最古のビーズが生まれた地域の一つとして知られている。その後、アフリカにはインドやヨーロッパ産のガラスビーズが伝来し、世界のなかでユニーク、かつ多彩なビーズ文化が展開してきた。本特集では、ビーズ素材の多様性の広がり、ガラスビーズの導入過程、現代アフリカにおけるビーズの役割など、ビーズを通してみえてくるアフリカ社会の過去と現在を紹介する。¥2,750