ゆらゆら生活

2012年に始まったゆらゆらとした生活の中、絵を描くことの魅力に。

『乳がんって遺伝するの?』を読んで

2013-12-13 | 本・新聞

聖路加国際病院ブレストセンター長 山内英子先生、遺伝診療部 遺伝カウンセラー 吉野美紀子先生 共著、この秋に主婦の友社から出版された本を図書館で借りて読んだ。

プロローグから、山内英子先生の はじめに、遺伝診療部長の山中美智子先生の おわりに まで、すべての文面が素直に頭の中に入ってきた。病院選びに彷徨っていたら、救いを求めたと思う。直接診察していただくことがないにしても、こんな表現をされる先生がみえると思うだけでも嬉しくなった。

⚫︎概ね次のことが書かれていたと理解している

乳がんの全体のうち、5~10%が遺伝性乳がんであり、その80%程がBRCA1/2遺伝子の変異によるものである。この遺伝子変異があると、乳がん、卵巣がんになる確率はそうでない人に比べると高くなる。遺伝性がんを不安に思う時、まずは遺伝カウンセリングを受けることが大切だ。

⚫︎がんを患う人発症リスクの高い人が、必要な選択肢を得た上で、それぞれにとって最適な道を選択できることを切望する山内先生の言葉の抜粋

悩んでいる人々が、最新医療事情と人間の尊厳とが拮抗するこの難しい時代において、アンジェリーナさんと同じように、変えられるものと変えられないものとを見分け、変えられないものを静かにうけとめ、変えられるものに目を向けて、勇気をもってよりよく変えていくことができれば、と願ってやみません。

⚫︎その他気になったこと

⑴遺伝性乳がんの場合は 乳房部分切除術+放射線療法 は避けたいほうがよいこと

⑵BRCA遺伝子以外の遺伝性乳がんに関与する遺伝子の存在

⑶遺伝子検査を受ける前に、検査の結果をどのように捉えるのか、心積もりが必要なこと

⑷乳がんのしこりは7年ほど経過して1cmになること

⚫︎最後にあった山中美智子先生の心優しい言葉

この本が、あなたの不安の解決に少しでも役に立つことを祈っています。

 

 

 

 


今日一日が素敵な日でありますように

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