yuuの夢物語

夢の数々をここに語り綴りたい

創作メモ4・・・

2005-08-02 11:47:57 | 創作メモ
2005/8/2
創作メモ4

このようなことが・・・。
20歳代の頃、懸賞へ応募したことがある。
若さに任せて一気に書き上げた作品であった。今読み返してみて上手いとも思わないが・・・。
3次の十数作に残ったのだ。が最終には残らなかった。
応募規約の中にはお問い合わせには応じられないとあったが、そう書く以上問い合わせが多いと言うことなので係りの編集長へ電話を入れてみた。
編集長は丁寧だった。
「何回の懸賞へ何々と言う作品で応募したものですが、どのような経過で最終へ行かなかったのか、お教え願いたいのですが、今後の創作の参考にぜひお伺いさせてください」
「ああ、あの作品を書かれた人ですか、一次、二次、三次とも私が読ませていただきました。が、惜しくも最終には・・・」
と言って口ごもった。
懸賞応募の原稿は編集者が全員で読むらしい。
そして、一次通過を決め、二次へと・・・。編集長が一時に参加することは珍しいと言う。
今では外読みのアルバイトがいて二次まで読むらしい。その後は編集者が全員で読んでと言うことになったらしいのです。
ここで注意、外読みのアルバイトは出版社を掛け持ちしている人がいるので重複しての応募は避けたほうがいい。
「それで次回からはどのような点を心かげたほうがよろしいかお教え願えませんか」
「まず、一次は文章と心得てください、二次はテーマですね、三次は文章が如何にテーマーを書き込んでおられるか・・・そして・・・最終は・・・やはり・・・読者が喜んで読んでくれるか・・・つ・ま・り・・・売れる作品か売れない作品かと言うことで・・・しょう・・・」そして・・・
「三次では・・・最終まで・・・作品の持つ運とでも言うのでしょうか・・・原稿が輝いているか・・・ああ・・・ここまで来れば次回が大いに期待できますから・・・ぜひ読ませてください、お待ちいたしております」
うーんと呻った。なかなか含蓄がある言葉だった・・・。
丁寧に礼を言った。
「後は、受賞作を読まれてご判断下さい。読み比べてくだされはあなたほどの人ですからわれわれの・・・よろしくお願いいたします。有難うございました」
受賞作を読んでみた。私の作品を読んで肩がこっていることに気がついた。
今、選者をすることがたまにあるが、完成している人より未完の大器を探している・・・。

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