陽気ゆさん見たいゆえから

 










          中山みき様を  たずねて

難儀するのも心から  我が身恨みである程に

2022-12-26 15:25:22 | 宗教
 三ツから七ツは、十二因縁の『愛』、『取』、『有』、『生』を現状の生活に重ね合わせ、より発展させて歌におさめた。

  みづのなかなるこのどろう  はやくいだしてもらひたい
  よくにきりないどろみづや  こゝろすみきれごくらくや

   いまゝでも月日のやしろしいかりと もろてあれどもいづみいたなり    六 59
   このたびハたしかをもていあらハれて なにかよろつをみなゆてきかす     60
   なに事もこのところにハにんけんの 心ハさらにあるとをもうな        67
 十二因縁の『受』 ― 心身が発達し、ものごとを識別できるようになると、自然に好き・嫌い・憂い・悲しみ・苦しみなどのような、さまざまの感情が起こるようになる ― ほこり
   高山ハなにをゆうてもをもうにも みなにんけんの心ばかりで         69
   月日よりつけたなまいをとりはらい このさんねんをなんとをもうぞ      70
   しんちづの月日りいふくさんねんわ よいなる事でないとをもゑよ       71
 十二因縁の『愛』 ― このような感情が起こるようになると、ものごとに対して『愛着』が起きる。好きなものにとらわれる無邪気な心の動きで、自分だけが楽しく感じる物に執着を感じている状態 ― ほこり
 「つけた名前を取り払い」 ― 「転輪王」の象徴としての目標を取り払って、天皇家の先祖の神々(十二神社)に祀りかえる ― 十二因縁の『取』 ― 愛着を感じると、どこまでも追い求めていこうという欲望が生まれる ― 拝み祈祷


  いついつまでもこのことハ  はなしのたねになるほどに
   いまゝでハ高い山やとはびかりて なにかよろづをまゝにしたれど       72
   これからハ月日かハりてまゝにする なにかの事をまねをしてみよ       73
   これからハ月日の心ざんねんを はらするもよふばかりするそや        75
 十二因縁の『有』 ― 『取』が生じると、物事に対する考え方や判断が違ってくるようになり、それぞれが、自分の立場でものごとを主張するようになる。つまり、『他人と自分を差別や区別』をする意識を持つようになる。こうした意識の状態が芽生え始めて、意識に幸・不幸を感じるようになり、他人との不調和が人と人との対立を生み、争いが起こる ― 〔差別や区別する心〕
   このよふわどろうみなかの事なるし なかに月日がいたるまでなり       80
   月日よりしんぢつをもいついたるわ なんとせかいをはじめかけたら      81
   ないせかいはぢめかけるハむつかしい なんとどふぐをみたすもよふを     82
   みすませばなかにどぢよもうをみいも ほかなるものもみへてあるなり     83 
 「話しの種になるほどに」 ― みな同じ魂に目覚めて、「差別や区別する心」を一掃する。

  むごいことばをだしたるも  はやくたすけをいそぐから
 「どんなかえしするをするや知れんで」
   月日よりたんたん心つくしきり そのゆへなるのにんけんである        88
   それしらす今のところハ高山ハ みなはびかりてまゝにしている        89
   この月日大一これがさんねんな どんなかやしをするやしれんで        90
 「酷い言葉を出したるも」
   このせかい山ぐゑなそもかみなりも ぢしんをふかぜ月日りいふく       91
   一れつハみなへわがみきをつけよ 月日ゑんりよわさらにないぞや        93

  なんぎするのもこゝろから  わがみうらみであるほどに
   とによふな事もうらみにをもうなよ みなめへめへのみうらみである      95
   一れつハみなめへめへのむねしたい 月日みハけているとをもゑよ       97
   いまゝでハなにをゆうてもをもふても みなにんけんの心はかりで       99
   これからはよき事してもあしきでも そのまゝすぐにかやしするなり      100
 「みな銘々の身恨みである」 ― 十二因縁の『生』 ― 苦楽の意識は、業(行為)として、魂にすり込まれ、同じような意識で人生が展開されていく。つまり、根本原因である『無明』をなくさない限り、いつまでもこのような苦楽からの開放はない ― あなたの全ての選択によって、結果が必然的に生じる。このことを理解すると、あなたは結果を配慮した意識的な選択をするようになるだろう。その時にやっと、あなたの選択が人生の経験を生み出すということを自覚し、あなたは責任を持って生きるだろう。[いまこの瞬間]


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