陽気ゆさん見たいゆえから

 










          中山みき様を  たずねて

このたすけ  病まず死なずに弱りなきよう

2019-02-09 23:36:48 | 宗教
  しんぢつにそふぢをしたるそのゝちハ 神一ぢよで心いさむる 三 3
   真実に掃除をしたるその後は 神一条で心勇むる
   日々に神の心の急き込みは 自由自在を早く見せたい
 「そうじ」、その対象 ― 「今さい良くば良きと思う心」、「口先の追従」、「高山振る舞い」、もっと欲しいという「拝み祈祷、伺い」信心、自身の体は「神の借り物」であることを知ろうとしない無意識さなど、その全ては正しくエゴの姿で、それがどんな形をとるにせよ、その奥には自己を強化したいという凄まじい我身思案の思考がある。自分が「神」とつながっているという、「意識」は存在しない。
 「そうじ」の目的 ― 「ほこり」を一掃して、神の自由自在を見せるため。

  このみちハをしいほしいとかハいと よくとこふまんこれがほこりや 三 96
   この道は惜しい、欲しい、可愛いと 欲と高慢、これが埃や
 「ほこり」 ― 惜しみ、目立ちたい、特別でありたい、もっともっと欲しい、支配したい、力が欲しいということ。そこには、自分は格別だという感覚があるから、対立相手、敵が必要となる。

  なにゝてもたすけ一ちよであるからに むほんねへをはやくきりたい 三 144
   何にてもたすけ一条であるからに 謀叛の根を早く切りたい
 「ほこり」、エゴは常に他者を敵と見て、より多く、より前へという「思考」が働く。しかし、今の自分は未だ十分でないという非充足感、欠乏感があって、それを埋めなければと、人や状況を利用しようとするが、たいていは自分が望むこととの乖離に動揺し、それが「やまい」の引き金となる。
 「謀反の根を切りたい」 ― 「謀反の根を切る」は、みかぐらうた二下り目にあって、その鍵は「世直り」にある。「世直り」は、180°転換して元の自分がすっかり入れ替わること。すなわち、今まで回りを敵と見なすことで「難渋」をつくっていた自分が、目の前の相手は自分の内面を映し出してくれる鏡、相手こそ貴重な自分の味方であると見方を替える。この「世直り」が謀反の根を切り、難渋していた心を救って、やまいを追放する。

  このたすけ百十五才ぢよみよと さだめつけたい神の一ぢよ 三 100
   この助け百十五才定命と 定め付けたい神の一条
 昨年、日本では117才と116才の2人の最高齢者が相次いで亡くなり、113才の男性が最高齢となり、そのままギネスブックに男性で世界最高齢と認定された。ギネス世界記録の認定を見ると122才とある。世界を見ると119はまれで、あとは117、116、115に集中している。そんな中でも115才が圧倒的に多い。明治の平均寿命が60才にほど遠かったあの時代に発信した、この歌の奥深さに圧倒される。
 「人間はみなみな神の貸しものや、何と思うて使こうているやら」 ― 「ほこり」をしっかり払って病から開放されるなら、神の自由自在が出現して陽気づくめの道が開く。人間にその身体を貸した以上は、「やまい」を一掃して、せめて115年は使ってほしいという貸主の願いがここにある。

  しんぢつの心しだいのこのたすけ やますしなずによハりなきよふ 三 99
   真実の心次第のこのたすけ 病まず死なずに弱り無きよう
 「これからは人衆揃ってつとめする」 ― 「永遠の生命」、かんろうだいを目標におつとめして「ほこり」をそうじする。つとめ人衆として神の代理を演じて、神と一体の自分、神の子としの自分に目覚めるなら、自分の中の形のない次元、死をも超える次元に目が開かれる。そこに「永遠の生命」という世界を見る ― 「ここはこの世の極楽や」 ― あの世、死後の世などを論じるが、「ここ」以上の世界が必要だろうか…

 「こんな事今まで何処にない事や」「これから先は悟りばかり」 ― 「さとり」とは、自分と自分の回りの全て、さらに「永遠の生命」と神が放つ全てを無条件に受け入れること…

    生まれきて死んでゆく 制限ありきの物理宇宙……
    生まれても死んでもいない 可能性ありきの量子宇宙……
    分かったような分からないような そこのあなた……
    あなたは すでに無限の可能性という扉に手をかけている
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