陽気ゆさん見たいゆえから

 










          中山みき様を  たずねて

抱きしめていた 早く見せたい 

2020-09-10 09:36:33 | 宗教
 「この世の真実の神月日なり 後なるは皆道具なるぞや 六 50が、ここで展開される。
  このせかいなにかよろづを一れつに 月日しはいをするとをもゑよ 七 11
   この世界何か万づを一列に 月日支配をすると思えよ
 「高い山 谷底」、「大きい 小さい」、「国の柱 ひねた木」、「同じ所に二本三本」 ― 人間もあらゆる生物も、それぞれ固有の遺伝子を与えられていて、多様であるからこそ、どのような環境の変化にも適用でき、生存していける。「人はみな余人をもって変えがたし」とは、やはり遺伝子の多様性のことをいっている。つまり、「人間は各人が平等だから尊いというよりも、各人がそれぞれ異なった遺伝子をもち、余人(他人)をもって代えがたいからこそ尊い」ということ。
  この木いもめまつをまつわゆハんでな いかなる木いも月日をもわく 七 21
   この木も雌松雄松は言わんでな 如何なる木も月日思惑
   この人もいついつ迄も減らんよう 末代続き切れ目なきよう
 男女は互いに他をもって代えがたいからこそ尊いし、一方の性が男女の全ての要素を独占できないからこそ尊い。男女には、互いに長短はあっても優劣はない。男女が互いに異質性を認め合い、それぞれの役割を分担して、はじめて人類は永続できる。

  月日よりたいないよりも入りこんで ぢうよぢざいをみなしてみせる 七 37
   月日より体内よりも入り込んで 自由自在をみなしてみせる
   この度の孕みているを内なるは 何と思うて待ちているやら
  このはなしどふゆう事にをもうかな これが大一このよはじまり 七 70 
   この話どういう事に思うかな これが大一この世創まり
 現代宇宙論は、宇宙が時間とともに膨張し続けていることを明らかにした。宇宙が時間とともに膨張し続けているのだとしたら、逆にその時間をもとに遡っていけば、宇宙は次第に収縮していき、その行き着くところが宇宙の誕生の瞬間、つまり宇宙の始まりということになる。〔岸根卓郎著-見えない世界を越えて〕
 「をびや」は、この世を創めた月日が今(今度)人間に入り込んで、末代続き切れ目ない生命を創める月日の自由の守護 ― 「月日の支配」の「たすけ」、「利益」。みかぐらうたの「おびや許し」。 26からの歌は、新しい生命の誕生、「生」を語り…

 66と70の間に挟み込んだ67~69の三首では、「死」について語る。
   この元は6年以前の3月の 15日より迎え取りたで
  それからハいまゝて月日しいかりと だきしめていたはやくみせたい 七 68
   それからは今まで月日しっかりと 抱きしめていた早く見せたい
 この歌は明らかにお秀のことを歌っているが、「世界並みのように思うて」と注意を促して、一度死んだ者の魂は生まれ変わって、誰それの身体に宿るという輪廻の話をはっきりと否定する。
 おふでさきを総括する十七号 52~57
  このたすけどふゆう事にをもうかな やますしなすによハりなきよに 十七 53
   このたすけどういう事におもうかな 病まず死なず弱りなきよに
 「この道」は、そんじょそこらにある病だすけの信仰などではなく、「病まず死なず弱りなき世」に導く信仰。ここに「この道」の神髄がある。この教えは今までに誰一人として語ることも、またどこにも記されてない唯一こと。これを世界に先駆けて教え導くこと、そこに月日の深遠な思惑がある。 
 みき様が心を寄せた浄土宗で説く「無量寿」、「無量光」は、宇宙は生命であり、生きていることを伝えている。ならば宇宙、月日の体に宿った私たち個々の無数の生命( 13~25 )は、無限の過去から無限の未来に向けて、絶えず生滅を繰り返し続けているといえる。
 「病まず死なず弱りなき」は、この世に生れた生命、エネルギーは不変で、人類は絶えることなく連綿として存在し続けていることを表す。だから、そこには「死」はない ― 「月日がしっかりと抱きしめていた」
 「早く見せたい」 ― ( ありきたりの輪廻ばなしでは語れない次元を超えた、底無しに深く無限に轟きわたる、この宇宙の真理を ) 早く分らせたい ― 「何でも月日えらい思惑」


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