「おふでさき」は、世界だすけのおつとめを完成させることを最大のテーマとして、必要な舞台や主要なキャラクターを登場させる。一号では、この目的を達成するために秀司が主役として明確に位置付けられている。みき様も、結婚から立教を経て「おふでさき」執筆までを、「山坂や」から「神一条でこれ我が事」という句に圧縮して認めている。そして、まつゑが登場し、彼女の物語は二号に引き継がれる。
二号は、
「幸せをよき様にとて十分に 身についてくるこれを楽しめ 42 」
「何もかも強欲尽くしそのゆえは 神の立腹見えて来るぞや 43 」
と歌っていることで、二号はまつゑが中心となって物語が展開していることが分る。
秀司とまつゑの縁談については、『おふでさき注釈』以外の解説に、みき様は古い信者の乾ふさという老婆に頼み、小東家に結婚の申し出をする。しかし、まつゑの父である政吉はこの縁談を相応しくないと考え、受け入れようとしなかった。そこで、みき様自らが出向いて説得することで、小東家もこの縁談を承諾する。このように二人の縁談は、みき様の「仲立ち」によって、最終的には筋書き通りに成立していくのです。
これからハをくハんみちをつけかける せかいの心みないさめるで 二 1
上たるは心いさんでくるほとに なんどきにくるこくけんがきた 2
上たるは心勇んでくるほどに なんどきに来る刻限が来た
ちやつんであとかりとりてしもたなら あといでるのハよふきづとめや 3
秀司が過去に負った「あくじ」・さまざまな問題や不運は『御水屋敷人足社略伝』に記されている。まつゑとの年齢差だけでなく、みき様のおたすけの成果とともに、秀司の諸々の「あくじ」も安堵村を起点にして広まり、平等寺村にも届いていたのでしょう。
「上たる」 ― 秀司が戸主であるが故に、上位の立場であることに基づき、「上」振る舞いする姿に当てている。みき様はこの我が子、「上たる」秀司を紹介するにあたって
「上たるは心勇んでくるほどに 刻限が来た」 ― 「刻限が来た」は、波動が上がって、神に凭れる心が定まること。すっかり心を入れ替え、もっか希望に燃えて勇んでいる秀司の姿がここにある ― 秀司の新たな勇気ある姿を積極的に語って、縁談は進んで行くのです。そして、この口上をそのまま二号冒頭に明記させたのです。
「茶摘んで」 ― 「積もり重なったあくじ」を澄きやか「退けて」、澄み切った心で、新たな門出に向けて前進しようという秀司の先途 ― 「後へでるのは、陽気づとめや」
せきこみもなにゆへなるとゆうならば つとめのにんぢうほしい事から 8
急き込みも何故なると言うならば つとめ人衆ほしい事から
このつとめなんの事やとをもている よろづたすけのもよふばかりを 9
「このつとめ何の事やと思ている」 ― みき様がまつゑに対して、「おつとめ」の神意を伝えるという正攻法によって「仲立ち」する様子が窺える。このように、みき様はまつゑに対して、真っ正面から秀司との縁談を進めたのです。おつとめが世界中に平和を広めるための大きな原点となることを伝えて、協力を求め、彼女と秀司が力を合わせてその役割を果たすように呼びかけたのです。二人の協力関係が形成されることで、調和の力が最大限に発揮されると説き、みき様のおつとめの理念と目的を共有することをまつゑに求める ― 「つとめ人衆ほしい事から」
中山みき様を尋ねて 陽気ゆさん磐田講
二号は、
「幸せをよき様にとて十分に 身についてくるこれを楽しめ 42 」
「何もかも強欲尽くしそのゆえは 神の立腹見えて来るぞや 43 」
と歌っていることで、二号はまつゑが中心となって物語が展開していることが分る。
秀司とまつゑの縁談については、『おふでさき注釈』以外の解説に、みき様は古い信者の乾ふさという老婆に頼み、小東家に結婚の申し出をする。しかし、まつゑの父である政吉はこの縁談を相応しくないと考え、受け入れようとしなかった。そこで、みき様自らが出向いて説得することで、小東家もこの縁談を承諾する。このように二人の縁談は、みき様の「仲立ち」によって、最終的には筋書き通りに成立していくのです。
これからハをくハんみちをつけかける せかいの心みないさめるで 二 1
上たるは心いさんでくるほとに なんどきにくるこくけんがきた 2
上たるは心勇んでくるほどに なんどきに来る刻限が来た
ちやつんであとかりとりてしもたなら あといでるのハよふきづとめや 3
秀司が過去に負った「あくじ」・さまざまな問題や不運は『御水屋敷人足社略伝』に記されている。まつゑとの年齢差だけでなく、みき様のおたすけの成果とともに、秀司の諸々の「あくじ」も安堵村を起点にして広まり、平等寺村にも届いていたのでしょう。
「上たる」 ― 秀司が戸主であるが故に、上位の立場であることに基づき、「上」振る舞いする姿に当てている。みき様はこの我が子、「上たる」秀司を紹介するにあたって
「上たるは心勇んでくるほどに 刻限が来た」 ― 「刻限が来た」は、波動が上がって、神に凭れる心が定まること。すっかり心を入れ替え、もっか希望に燃えて勇んでいる秀司の姿がここにある ― 秀司の新たな勇気ある姿を積極的に語って、縁談は進んで行くのです。そして、この口上をそのまま二号冒頭に明記させたのです。
「茶摘んで」 ― 「積もり重なったあくじ」を澄きやか「退けて」、澄み切った心で、新たな門出に向けて前進しようという秀司の先途 ― 「後へでるのは、陽気づとめや」
せきこみもなにゆへなるとゆうならば つとめのにんぢうほしい事から 8
急き込みも何故なると言うならば つとめ人衆ほしい事から
このつとめなんの事やとをもている よろづたすけのもよふばかりを 9
「このつとめ何の事やと思ている」 ― みき様がまつゑに対して、「おつとめ」の神意を伝えるという正攻法によって「仲立ち」する様子が窺える。このように、みき様はまつゑに対して、真っ正面から秀司との縁談を進めたのです。おつとめが世界中に平和を広めるための大きな原点となることを伝えて、協力を求め、彼女と秀司が力を合わせてその役割を果たすように呼びかけたのです。二人の協力関係が形成されることで、調和の力が最大限に発揮されると説き、みき様のおつとめの理念と目的を共有することをまつゑに求める ― 「つとめ人衆ほしい事から」
中山みき様を尋ねて 陽気ゆさん磐田講