陽気ゆさん見たいゆえから

 










          中山みき様を  たずねて

「こふき」が出来た事ならば  唐をままにするなり

2024-05-14 21:39:59 | 宗教
 心の持ち方次第で全てが決まり、自分の行いの結果であるとまとめた「因果の道理」と。続く17からの歌で伝える「往還の道」、「おつとめ」、「こふき」がどのように関わり合い、どのような意味を持つのかを考察してみる。

  けふまでハなによの事もせかねとも もふせきこむでをふくハんのみち  五 17
  このみちハせかいなみとハをもうなよ これまつだいのこふきはぢまり    18
  このにんぢうとこにあるとハゆハんでな みのうちさハりみなくるであろ   19
  どのよふにいけんりいふくゆうたとて これたすけんとさらにゆハんで    22
  しやんして心さためてついてこい すゑハたのもしみちがあるぞや      24
 なに世の事も急かねども ― 権力者が支配する世と月日が支配する世の選択に関わるもので、権力者の横暴に対して無関心でいることは将来に明るい展望を持たせることはない ― もう急き込むで往還の道 
 末代のこふき始まり ― 「この道」が伝える、「おふでさきとみかぐらうた」の学びや経験を通じて得られる知恵や真理 ― 人々が互いに支え合い、共に成長していく社会を築くための基盤 ― 個人だけでなく社会全体にとっても有益であり、他者への思いやりや助け合いの精神を醸成することで、末永く豊かな人間関係や社会の形成に寄与する。
 この人衆何処にあるとは言わんでな ― 「こふき」となる「おつとめ」を実行するためには、必要な数のつとめ人衆を集めねばならない。そして、その役割に相応しい人材を寄せたい。だから、必要な人材がその事に気づくように身に障りをつける。そこで、我こそと奮起して、勇んで「おつとめ」に参加するように。
 意見立腹言うたとて ― 月日の「意見」は人間を助けたいという親心から出ており、それを感謝して受け入れることが求められる。
 末は頼もし道があるぞや ― 最終的に、「月日」の言うことを聞き分け、「おつとめ」の「つとめ人衆」として参画することで、「往還の道」に悠々と浸ることができる。


  このたびハなんでもかでもむねのうち そふちをするでみなしよちせよ    26
  むねのうちそふぢをするとゆうのもな 神のをもハくふかくあるから     27
  この心しんからわかりついたなら このよはぢまりてをつけるなり      29
  ちかみちもよくもこふまんないよふに たゞ一すぢのほんみちにでよ     30
 胸の内掃除をするで ― 自己の心を清め、間違いを認識し改めることを重視し、それを通じて皆と調和を築き、世界だすけを追求することを提唱する。そして、その手段として、「おつとめ」が重要な役割を果たす。
 この世始まり手をつけるなり ― 「おつとめ」は一人ひとりの胸の内を清めて、間違いに気づき、改めることを促すもの。
 ただ一筋の本道に出よ ― 自己中心的な利己主義を超え、他者との共生や助け合いを重んじる真実の「往還の道」を求めることが重要である。


 続く歌は、この本道・「往還の道」と「こふき」との関わりについて
  このみちについたるならばいつまても これにいほんのこふきなるのや    31
  にほんにもこふきがでけた事ならば なんでもからをまゝにするなり     32
 「こふき」は、みかぐらうた十下り目で、しっかり確認することができる。
   いつゝゝまでもこのことハ はなしのたねになるほどに
   なんぎするのもこゝろから わがみうらみであるほどに
   このたびあらわれた やまひのもとハこゝろから
 「いついつまでも」は「ちょとはなし」、「ひとことはなしは」と同じ手振りで、そこには『これから重要な教理を伝えよう』という、月日の強い思惑が込められている。

 十下り目の五ツは、これから伝えることは、「話しの種」になるほどにと、これこそ「こふき」であると十分に人びとの意識を集中させておいて、「難儀するのも心から我が身恨みであるほどに」「病の元は心から」と「この道」の重要なテーマ・「因果の道理」を歌って聞かせる。
 にほんにもこふきが出来た事ならば ― 「おつとめ」を実践することで、個々の人間が成長し、社会全体がより調和のとれた状態へと向かうことが可能となる ― 真の「こふき」が芽生え、広まることで、世界が平和で陽気な共生社会へと進むことが期待される ― 何でも唐をままにするなり ― 心の持ち方次第で未来が決まり、全ては自分の行いの結果であり、「にほん」の心に真実の「こふき」が芽生えて「往還の道」が完成すれば、平和で喜びに満ちた世界を実現するために利己主義を排し、陽気づくめに暮らすその先達となることができる。


                     中山みき様を尋ねて  陽気ゆさん磐田講

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