陽気ゆさん見たいゆえから

 










          中山みき様を  たずねて

これをばな 一れつ心思案たのむで

2022-01-13 22:13:00 | 宗教
  このはらしとふゆう事にをもうかな なんどきどこでしりぞくやらな 十七 26 
   この晴らしどういう事に思うかな 何時何処で退くやらな
   この台がみな揃いさえしたならば どんな事をが叶わんで無し(10)
   それまでに世界中を何処までも 胸のそうじをせねばならんで(11)
   今日までは何も知らずにいたけれど さあ見えてきた偉い本道(22)
   それ故にかんろうだいを始めたは 本元なるの所なるぞや(36)
 「どんな事をが叶わんでなし」という、陽気づくめ世界へ導くために天下って、「この世の真実のみち」を説き続けている。これから、たとえその身を隠すことがあっても「この道」の教えが永遠にみなの心に受け継がれていくようにしたい。そのためには怠ることなく「胸のそうじ」をして、高い意識の波動を保たねばならない。
 それで、教え始めたその場所に、この世と人類創生の象徴となるかんろだいを据えて、それを目標におつとめするなら、「胸のそうじ」ができて自分の本性に目覚めて、本当の自分を生きられるから、「どんな事をが叶わんで無し」という「偉い本道」が見えてくる。

  それをばななにもしらさるこ共にな とりはらハれたこのさねんわな 十七 38
   それをばな何も知らざる子供にな 取り払われたこの残念はな
   この話何と思うぞ皆の者 神の残念偉い事やで(42)
   さあ今日はもう十分につんできた 何でもかやしせずにいられん(65) 
   このかやし何の事やと思ている 神の残念ばかりなるぞや(66)
 「二十六日」に、月々の「おつとめするなら」 ― 「どんな事でも叶わんでなし 九52「如何なる難もみな逃れるで 十19「どの様な難しくなる病でも みなたすかるで 十20
 このように月日の自由自在の守護が約束されているのに、何故このことを信じて、世俗のことを振り切り、おつとめで「さとり」の功徳を求めようとしないのか。求めたなら、「病まず死なず弱りなきよに」というこれ以上ない自由が得られ「どんな事をが叶わんでなし」という境地を味わえるのに…

  それしらすみな一れつハめへへに ほこりばかりをしやんしている 十七 69
   それ知らず皆一列は銘々に 「ほこり」ばかりを思案している
 みき様は浄土宗の篤い信仰の環境で育った。浄土三部経は長老の舎利弗、高弟の阿南、韋提希王妃等に語りかける形で教理を展開している。おふでさきも、「三人片腕」と目されていた秀司夫妻と小寒に語りかける形で執筆される。十一号は小寒、十五号は秀司とそれぞれで最終通告の歌を折り込んで、教理を展開する。秀司亡き後の十六号からは、その対象はまつゑ一人となる。

  いまゝでハとんな心でいたるとも いちやのまにも心いれかゑ
 十七 14
   今まではどんな心でいたるとも 一夜の間にも心入れ替え
   真実に心澄きやか入れ替えば それも月日が直ぐに受け取る
 この歌から71にかけては、まつゑへの最終通告 ― 「ほこりの心」に惑わされ物に幸せを求めて悩む。たとえその物を手にしても、それに飽き足ることはなく、さらに次の物を得たいと憂え悩んで、あれこれと嘆き苦しみ、後先のことをいろいろと心配し、少しも安らかなときがない。月日にこの「ざんねん」が写る限りは、親としての自由を届ける術はない。
 行き詰まったなら、その全てが月日の「残念」の証と受けとめ、それを捨ててしまいなさい! 本気で安堵の世界を求めたいと願うなら、おつとめする心を定めるしかない。おつとめして「胸のそうじ」をすれば「悟り」を得て、生まれ変わることができるから、全ての不安から開放されて陽気づくめという新境地に達することができる! 

 月日の支配の「にほん」に住むためには
  このさきハなにをゆうやらしれんでな どふぞしかりしやんしてくれ 十七 72
   この先は何を言うやら知れんでな どうぞしっかり思案してくれ
 まつゑのように「残念のみち」を貫いて、それを乗り越えようと自力で「頑張る」道と、月日自由の「神に凭れる」道を行くかが、「にほん」に住むことのできる分岐点。目覚めて勇気を出して改めるその真実は、おふでさきのテーマ、「因縁寄せて守護する」という道理のままに、「にほん」に住む許可が下りよう! 

 『無量寿経』が伝える「 四十八願」を説いた直後にその本願をまとめて「重誓偈」が示されているが、おふでさきもそれを倣うように
   里々 田音々 平(等)様々
   この話し合図たて合い出たならば 何についても皆この通り
 まつゑ一人だけでなく、彼女に寄り添い同化してしまっている、この御三家の道すがら、行く末もしっかり見届けなさい!
  これをはな一れつ心しやんたのむで 十七 75
   これをばな一れつ心思案頼むで
 「月日の最終通告」 ― 秀司、小寒、まつゑだけてなく、御三家を含めたの全ての行く末をも十分に見極めて、しっかり悟りなさい。どんな事情があっても、「神の残念」がないか確かめことができて、何をすべきかハッキリするから、勇気と希望と元気がわいてくる。
 原因なしに起きる結果はない ― 「銘々の思う心はイカンでな」「因縁寄せて守護する これは末代しかと治まる」

  月日にわにんけんはじめかけたのわ よふきゆさんがみたいゆへから ― 『勇めないなら、それは「神の残念」に違いないと信じて、あっさり手放しなさい! 』 ― 「どんな事をが叶わんでなし」 


                      中山みき様を尋ねて  陽気ゆさん磐田講