ゆりゆりダイアリー

育児と仕事に追われながらも“日々是好日”をモットーにガンバる ワーキングママのつれづれ日記

説明責任

2014-03-12 22:09:32 | Weblog
ここ数日、理研に所属する女性研究者の論文問題が世間を騒がせている。
データの再現性が取れないとか、
論文に使われた写真や文章が別の論文からのコピペや使い回しである可能性があるなど、
もしそれらが全部本当だとしたら
日本の科学研究に対する信頼をも激しく揺らがせるような
重大な問題だなとは思うけれど。

でも一方で、その女性研究者がマスコミの前で研究内容を説明していた時の
晴れやかな表情を思いだす限り、
彼女のなかに嘘や悪意があったとは思えないんだよな。
真相は本人の口から語られない限りはわからないけれど、
仮に作為的な何かがあったとしても、
例えばそれは彼女のコントロール外のところで起きてたんじゃないかと思ってしまう。
私、彼女の見た目にだまされてるだろーか?
実験の再現性が得られないことも、
理研で働く研究者が再現性も確認しないでデータを外に発表するなんてこと
新人でもあるまいしまずあり得ないはず。
きっと彼女の中では再現性は取れてたんじゃないか。
でも、それ以前のところでもしかしたらミスか何かが生じていて、
結果、論文に記述された条件では結果が再現されない、に至ってるんじゃなかろーか。

自分の仕事に置き換えてみた時に。
たった一人でやっている仕事なら全てが自己責任だけど、
一部を後輩や同僚に任せて共同で仕事をする場合、
そこからあがってきたデータや材料を使って次に仕事を進める時には
それら全てを一から検算することはまずしない。
信用して一緒に仕事をしているからこそ、検算なんてしない。
でも、強いて言うとすれば、彼女の場合はリーダーという立場上、
それでも全て自分の手で検算してから論文にすべきだったのかもしれないね。

彼女が表にでてこないのは、
「私のミスです、申し訳ありませんでした」では済まない何か、
そうすることで自分以上に傷つけてしまう何かがあるんじゃないかと勝手に想像しているけれど、
でも、これほどまでに世界中の注目を集めてしまった以上、
やっぱり説明はすべきだろうなと思う。
できることなら、ごめんなさい、ではない形で彼女の説明を聞きたいと、
科学に関わるはしくれとして、切に祈りたいと思います。