報道によると、2016年度に児童生徒らにわいせつな行為やセクハラをしたとして、全国の公立小中高校の教職員226人が処分されたことが文科省の調査で分かったという。過去最多を更新したとのことだが、恐ろしい数字だ。
被害者は、加害者の勤務する学校の児童生徒が半数近くを占めている。また、加害者の勤務する学校の教職員も多い。つまり、先生が同じ学校の児童生徒に手を出し、先生が同じ職場の先生に手を出しているということなのだ。おぞましい話である。
被害に遭った子供たち、そして女性教諭のみなさんのことを思うと胸が痛む。
処分の対象となった行為は「体を触る」(89人)、「性交」(44人)、「盗撮・のぞき」(40人)と続く。「先生」には、およそ不似合いな言葉ではないか。
わいせつ行為をして処分された教員の中には、他の地域で採用され、再びわいせつ行為をするケースもあるという。
悲しくも辛い話だが、これが現実なのだ。
私たちは、これほど劣化した社会をつくりだしてしまった。
いったい、私たちは何を、どう間違えてしまったのだろう。
洋の東西を問わず、権威・権力を持った者によるセクハラがまかり通っていることを、私たちは改めて知ることになりました。
そしてそれは、どんな組織にもあり得る問題だということを、最近の首長によるセクハラ事件が示しています。
権威・権力を持った者によるセクハラ、その構図がそっくりそのまま学校にも存在しているということなのでしょう。
パワハラ・セクハラは何処であっても許されないことですが、それが学校で起こっていることに深い悲しみを覚えるのです。