ポピーと薄荷とブルーエルフィンのブログ

ゆんやおブログ。ポピーと日本薄荷、そしてブルーエルフィンを中心にサボテンとかハイビスカスとかの栽培日記です。

ポピーの種蒔き

2014-09-14 22:16:22 | ポピー
苗床法

 ポピーの種蒔きには、他の植物と大きく違いがあるのです。それは、
1.種が微小、というかほとんど粉。
2.移植を嫌い、発芽したての時にしか移植できない。
3. 発芽した双葉は微小で徒長しやすい。

徒長というのは日光不足でヒョロヒョロのモヤシみたいな苗のこと。

種蒔きには、直蒔き(じかまき)、ポット蒔き、苗床蒔きがありますが、今回は苗床蒔きを説明します。


種と名札を準備

 苗床がいくつもある場合は、名札は必需品。

プランターを準備

 100均ショップで売っている小型のプランター


大きさは27.8cm×14.8cm×高さ11cm
いろいろ試してこの大きさにたどり着いた。
持ち運びしやすく、室内に持ち込んで植え替えの細かい作業が出来る。レイアウトを変えやすい、コンパクトで置き場所を取らない。片手で持てる重さ。などがこれに決まった理由。

用土の準備

先日買った「種蒔き培土」に苦土石灰を混ぜる。ポピー栽培のコツは苦土石灰。
多少多めに混ぜても大丈夫。

 良くかき混ぜます。

プランターに土を入れ水をかけます


必ず、種を蒔く前に用土にじょうろで水をたっぷりかけ、落ち着くまで放置しておきます。

土を押し付けます

水をかけて落ち着いたら、上から押して圧縮します。

土の表面を毛羽立てます

えーと、これはですね、平面だと微小な種が片寄ったり、最悪流れてしまったりするのを予防するためのもの。種が微小なので「種が隠れるくらいの覆土」は実質無理。
 上から薄く砂を撒く方法もあるが、けば立て法が一番てっとり早い。
細かい溝をいくつも付けて筋蒔きにしてもいい。

ポピーは、発芽に日光が必要な「好日性種子」ではないが、少しでも深蒔きすると発芽率が落ちる。

種袋を開ける

 ポピーの種は微小。慎重に慎重に種袋を開ける。くしゃみなんぞしたらもうアウト

種はプランターに均一に蒔く


水をかける

最初に水をかけてあるので、毛羽立ちを抑えるためだけのもの。サッとかける。

土を乾燥させないように気をつける。1週間から10日間くらいで発芽する。
発芽したら徒長しないように日光にたっぷり当てる。
発芽した双葉はナメクジの大好物。双葉が消えたときはナメクジに食べ尽くされたと思ってください。

※この「苗床法」はポピーの種蒔き方法としては、独自のもの。植え替えの手間がかかるが、発芽率が良く、初期育成が順調なため、貴重な種子などを無駄なく育てられる。
 一般的なものは「ポット蒔き法」次回はポット蒔きを紹介します。

それでは諸氏、健闘を祈る。

ポピーの種類(雑草・野生種)

2014-09-14 02:43:26 | ポピー
代表的な雑草のポピー

ナガミヒナゲシ

ウィキより転載


ナガミヒナゲシ 標準的なもの

ナガミヒナゲシ
日本の気温温暖化で、ここ数年爆発的に増殖している。
3月の終わりから5月の初めにかけて花を咲かせる。
小さな薄いオレンジ色で見るからに貧乏臭い花である。
葉はアイスランドポピーの葉に似ている。
ケシボウズ(さく果)は細長く、「長実(ながみ)」が名前の由来である。
ケシボウズひとつに約1500粒の種が入っていて、ナガミヒナゲシ1本で数万個の種を撒き散らす。
2ちゃんねる園芸板では「ナガミー」の愛称で呼ばれている。
やはりポピーであるから、移植は出来ない。

数百株に1株くらいブロッチ(黒点紋)の入るものや、白花も見られる。
5月に種を取っておき、秋に蒔けば翌春に咲かせられる。

ブロッチのあるものや、花色の美しいものなどを選抜していくと鑑賞に耐えられる花を得られる。

ブロッチのあるナガミヒナゲシ

我が家の選抜した美しいナガミヒナゲシ






ナガミヒナゲシは根からアレロパシー物質という、他の植物の生育阻害物質を分泌しています。
鉢やプランター、花壇にナガミヒナゲシが侵入した場合、ほかの植物の生育は抑制されます。


ナガミヒナゲシの越冬状態のロゼット葉。葉軸が赤い


ナガミヒナゲシの茎葉。ロゼット葉とは形が違う。


参考のアイスランドポピーの葉。比べるとナガミヒナゲシの葉とは形が違う。

アツミゲシ

栃木県庁薬務課HPより アツミゲシ

栃木県庁薬務課HPより アツミゲシ

栃木県庁薬務課HPより アツミゲシ

栃木県庁薬務課HPより アツミゲシ

アツミゲシ
栽培禁止の違法種であるが、繁殖力がものすごく強く関東以南ではいたるところで雑草化している。
5月頃に、薄紫~赤紫の妖しげな花を咲かせる。
花に濃い紫色のブロッチ(黒点紋)があるのが特徴。
葉はキャベツやハスの葉のような青白いややロウ質のギザギザの葉で、葉、茎、ともに毛が生えておらずのっぺりしている。
ものすごく丈夫で河原や駐車場の砂利地でも育つ。
2ちゃんねる園芸板では「アツミー」の愛称で呼ばれている。
やはりポピーであるから、移植は出来ない。
多花性で、大量の種を撒き散らす。1年草で6月には枯れるが、枯れた苗は倒伏せず、いつまでもケシボウズから種を撒き散らす。
花は半日くらいで散ってしまうので鑑賞には不向き。
一応、違法種であるので庭に生えたら保健所に連絡して抜去(ばっきょ)して貰わなければならない事になっているらしい。
英語圏では、Poppy of Troyと呼ばれる。
トロイとは、古代ギリシアの国イリウムの別名。「トロイの木馬」のトロイ。今のトルコ領に位置する小アジア北西部、ダーダネルス海峡に面した小平野にあるヒッサリックの丘一帯にあった。
和名のアツミゲシのアツミは、愛知県渥美半島の「渥美(あつみ)」が由来。渥美半島で最初に発見されたから命名されたが、本来なら英名にならって「トロイゲシ」とするべきだっただろうにと思う。
保健所や警察では、「けし(セティゲルム種)」と表記する。

栃木県庁薬務課HP
http://www.pref.tochigi.lg.jp/e08/life/bouhan/yakubutsu/taima-keshi/seti.html

クサノオウ

クサノオウ

クサノオウ

クサノオウ

クサノオウ


クサノオウ
これはケシ科クサノオウ属で、毒草でもあるが皮膚病の薬草でもある。
瘡の黄、瘡の王が語源と言う説もある、瘡(ソウ・かさ)とは皮膚のできもののこと。
茎を折るとオレンジ色の液体が出てくるが、その液体に直接触れるとかぶれる。
春または秋にポピーに良く似た黄色い花を咲かせる。

コーンポピー


コーンポピー


コーンポピー

コーンポピーとは野生種(原種)のヒナゲシ(虞美人草)のこと。
コーンとは小麦のことで、英語表記ではCorn poppyと書く。小麦畑の雑草のポピーという意味。
ちなみに園芸種のヒナゲシはシャーレーポピーと言う。

基本的に赤色一色で4枚の花びら(4弁)で50cm~1mくらいに伸びる。
繁殖は旺盛であちこちで雑草化している。

鼻の咲き様には、皿型と帆掛け舟型がある。


皿型咲きのコーンポピー


帆掛け舟型のコーンポピー