ポピーと薄荷とブルーエルフィンのブログ

ゆんやおブログ。ポピーと日本薄荷、そしてブルーエルフィンを中心にサボテンとかハイビスカスとかの栽培日記です。

飯能市の「あさひ山」に登ってきた

2023-08-27 19:24:39 | 飯能・入間・瑞穂・所沢近辺のハイキング
戦前にハイキングの大ブームがあったという。
戦前のハイキングガイドブックを見る機会があり、
武蔵野電車(今の西武池袋線)仏子駅から行くコースで「朝日山」というのがあった。
今の地図に当てはめると埼玉県飯能市美杉台の新興住宅地一帯が「朝日山」だったらしい。
新興住宅地開発の際に朝日山の山頂付近を残そうという運動が起こり、山頂付近を「あさひ山展望台公園」として整備することになり、平成23年春にあさひ山展望台公園が完成した。
まだ出来てからあまり年数が経っていないので飯能市民でも知らない人がいる。

 戦前ハイキングの山として人気のあった朝日山が一度忘れ去られて平成になってまた人々の愛されるようになった。まぁ良いことじゃないか。


西武新宿線飯能駅南口から出発


目的地はあさひ山展望台公園


住宅地を歩くのはかったり~、ズルしてバスで行く。
美杉台ニュータウンで下車する。
下車すると西武バスの大きな車庫があり、その裏があさひ山展望公園入口。


ちょっと見は古墳のようだね。


階段コースとのんびりコースがある


階段はかったり~なぁ


遊歩道をてくてく行く。


おおっ、Windows XPのようだ!


WindowsXPの丘と名付けよう!


展望広場頂上に到着


展望は良いね


日時計はほぼ正確


山の案内がある






いい所だね!


休息舎の奥があさひ山山頂への登山口




ほんの10分で山頂に着く、登山てほどじゃないね。


三角点があり、たぶんここが山頂


山頂のプレート


帰りに歩いて同じ美杉台にある生活の木薬香草園に寄る。
ハーブをやる人にとっては聖地


ここは軽食やお茶もできる


ここのレモンパイは絶品。
寄ったらぜひ御賞味あれ。



忘れ去られた山、天王山へ登る

2023-08-20 18:12:38 | 飯能・入間・瑞穂・所沢近辺のハイキング
「忘れ去られた山、阿須山に登る」がアクセス数が多かったので需要があるのかな~、そこで東京都多摩地区、埼玉県西部(奥武蔵)のハイキングを中心に新カテゴリーを立ち上げてみた。
戦前にハイキングブームがあり、戦争が始まってもハイキングは禁止されるどころか、體位錬成、登山報国として奨励されていたという。
 昭和7年発行のハイキングガイドに武蔵野電車(今の西武池袋線)沿線の登山で「天王山」というのがあった。場所的には東京都西多摩郡瑞穂町の六道山公園付近となる、現代の地図で見ると「天王山遊歩道」と「天王山東台」という地名が見つかったが「天王山山頂」は見当たらない。
あれ~、と付近を探すと「須賀神社(奥の院)」があるではないか!
 天王様というのは牛頭天王のことで仏教でも神社の神道でもないカミサマ、インドの祇園精舎の守護神で、日本に伝わったときに、まず山岳信仰と習合しその後、神仏習合でスサノオノミコトと同一視されるようになった。明治元年の神仏習合(神仏混淆)を禁止した神仏分離令によって、天王様がスサノオノミコトを祀る須賀神社となったと思われる(あくまでも私的推測です)

 なかなか面白そうなので、天気もほど良い今日登ってきた。
戦前のハイキングガイドだと西武線の仏子駅から歩いたようだけど、自分はJR八高線の箱根ヶ崎駅東口から出発する。
 ハコは古代語で「神の住む場所」ネは「山」だという。(本当)

箱根ヶ崎駅は多摩都市モノレールが延伸してつながることになったので駅舎を建て替えてターミナル駅っぽくなってしまった。


都道をどんどん北へ向かうと「箱根ヶ崎」という交差点に出るのでここを右折、青梅街道を東に向かう。
昭和チックな瑞穂町市街を進むと「石畑上駐在所」という交番があるので、ここを左折、交番の向かいがハイキングの出発点になっているのか公衆便所やベンチがある。


残堀川を渡ったら、この道を進む。

若林建築設計室が左側に見えたら右折。住宅街をどんどん進む。




この案内板があったら左折なのだが、進行方向には見えないので注意。

アスピリア萬寿舎というマンションの看板も目印。ちょっと登れば駐車場と公衆トイレがある。


公衆トイレの左側は夕日台多目的広場、広場を登ればアスレチックを経てやはり須賀神社まで通じている。





右の登山口を登る。300メートルも登れば台坂遊歩道とつながる。


天王山遊歩道の終点、ここからすぐ須賀神社となる。




ここが須賀神社。天王山山頂。


天王山東台。現在は野球場になっているが戦時中は帝国陸軍の射撃訓練場、戦後は進駐軍に接収され米軍の射撃訓練場になっていた。
ここからさらに六道山公園へ向かう。


六道山公園入口








中世のお城風な展望台。
今日のハイキングはここで終点。



日帰り軽ハイキングのお供はJack Wolfskinの使い込んだデイバック
高かったけど20年も使っているので元は取った。

都立野山北・六道山公園公式マップ(PDF)
https://sayamaparks.com/wp/wp-content/themes/sayama/common/pdf/kouen/park_map_noyama.pdf

野山北・六道山公園は都立公園の中で最大の自然公園、狭山丘陵の半分近くを占める広大な公園


忘れ去られた山、阿須山に登る

2023-08-11 19:46:08 | 飯能・入間・瑞穂・所沢近辺のハイキング
今日は「山の日」で祝日。
山の日だから登山でもしようかな・・・と

昭和初期にハイキング・ピクニックブームがあったそうで、
東京の人たちはこぞって近郊にハイキングに行ったそうだ。
昭和7年発行のハイキングガイドブックを見る機会があって
「武蔵野電車(今の西武池袋線)佛子駅(今の仏子駅)下車でのハイキングコース」

・天覧山
・朝日山(現飯能市あさひ山展望公園)
・岩井堂観音(飯能市)
・天王山(現瑞穂町天王山遊歩道)
・阿須山(あずやま)
のコースが紹介されていた、天覧山は最近アニメ「ヤマノススメ」で紹介されて有名になった。
戦前は「天覧山駅」という駅も今の八高線にあったと聞いたことがある。

さて、阿須山(あずやま)の名前など聞いたことが無い。
調べてみると武蔵野音大とトーベヤンソンあけぼの公園の中間ぐらいにある低山らしい。
低山だけど二等三角点が設置されているれっきとした山だったのだけど・・・
今は「阿須山」とは呼ばれず「探検の森休憩園地内の阿須山二等三角点」と呼ぶのだそうだ。

戦前のハイキングコースは武蔵野音大の北尾根を登るコースだったらしく、昭和40年代に入間サイクリングコースとして舗装された道を作ったらしいのだが自転車でサイクリングするには急坂急カーブの連続でとても走れたものではなかったらしく、すぐ閉鎖されてしまったとか・・
この旧サイクリングコース北コースを行く。
今は「元気な入間ふれあい茶ん歩道・旧サイクリングコース北コース」というのが正式名称。



仏子駅から武蔵野音大方向へ進むと案内標識がある、ここを右に入る。


住宅地を進んで行くと案内板があるので右に入る。




すぐに旧サイクリングコースの入り口がある。
彫刻家のアトリエがあり、??な看板が出ている。


旧サイクリングコースをひたすら歩く。
廃道を歩いているような気分。
「北ー〇」という案内板から外れなければ迷うことは無い、しかも舗装道だ。
だがこの自然公園の登山道は縦横にあるので迷いやすい。




この案内標識があったら「探検の森休憩園地」の方へ登山道を登る。






阿須山山頂。戦前と違い周囲の木が邪魔で見晴は悪い。
展望を求める人はもうちょっと歩くと桜山展望台という鉄筋3階建ての展望台があるのでそちらへどうぞ。




標高188,66メートル。

四阿(あずまや)があるので、お弁当休憩。
戦前のハイキングブームに思いを馳せる。





ちなみに東京名物の「カツサンド」というのは戦前のハイキングブームの時に誕生したそうである。

入間市公式案内図(PDFファイル: 1.5MB)
https://www.city.iruma.saitama.jp/material/files/group/22/4kazikyuryou.pdf