夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「忠臣蔵」(1958年 日本映画)-3-

2017-01-01 19:43:32 | 映画
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/e/0ceec24674371450c1c6e15fe49234aa

(「忠臣蔵」(1958年 日本映画)-1- ↑)と


http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/e/8c49db8de937fac09545dc4f391e3048

(「忠臣蔵」(1958年 日本映画)-2-)のから続いております






兄の着物を兄に見立てて赤垣「さて兄上 某(それがし)幼少の折り 赤垣へ養子に参り 長年のご厚情 ふた時も忘れたことはございません

本日お暇乞いに罷りこしましたるところ 生憎の御不在
源蔵 力なく戻ります

泉下に於いてお目にかかりこれまでの御礼 申しのべる存念にございます」


座敷に入ってきた杉「まあ 源蔵様 泣いているんでございますか」

赤垣「ばか 泣くもんか あんまり寒いんで水っぱなが目から出たんだよ」

笑って杉「まあ 御冗談ばっかり でも 何処か遠方にお発ちになるんですか」

赤垣「うん・・・」

杉「で お帰りはいつに?」

赤垣「そうだな 来年の七月は新盆だから それまでには帰って来るつもりだ」

杉「縁起でもない 仏様みたい」

赤垣「仏か そん時は饅頭や団子は嫌いだから 酒にしてくれよ」

冗談と思って笑う杉

赤垣「お前にも色々世話になったなぁ お前も早くいい亭主を持て」

杉「大きなお世話でございます」

赤垣「だけど お前じゃあ縁が無かろう」

杉「まあ!」



兄の屋敷を出て赤垣 降る雪の中を去っていく

嫂のまき「もう 帰ったかい」

杉「はい この癪の薬を源蔵様が (と印籠をまきに渡す)印籠のまま下さいました 
なんだかいつもと様子が違って・・・寂しそうでした」


討ち入り前 瑶泉院へ挨拶に行く大石



瑶泉院「討ち入りの日を待ちわびておりました」

が 大石は「このたび ちと遠い所へ罷りこします」
さる西国筋の大名へ仕官することが決まりましたので お暇乞いに参上ー(間者の女性がおり 真実は言わない)

大学様跡目願いも退けられた今 仇討ちをする気持ちもないのかと詰る戸田の局



瑶泉院「内蔵助 わらわの頼りとするのは 天にも地にもそなた一人  どうか どうか腹蔵なく打ち明けてたも・・・

内匠頭様 切腹の砌 そなたへのみ片岡を通してのお言葉 そなた よう忘れはいたすまい

殿の恨みをお晴らし申す心は無いか 無いか
無いと言いやるのか・・・」と涙声

それでも大石「毛頭ございません」と頭を下げる


瑶泉院「では もう何も申すまい ただ 内匠頭様がお労しい」立ち上がり大石に「去るのじゃ 寒さの砌 体をおいといなさい」
そして戸田の局に声をかける「内蔵助にあれを」と言い残し瑶泉院は部屋を出る


戸田局「内蔵助 これは奥方様が貴方様の寒がりを覚えておいであそばし 内蔵助が来たらつかわすのじゃと仰せられ 手ずからお縫いあそばした縮緬の頭巾です
内蔵助 もはや貴方様とわたくしの二人きり どうぞご本心を」

それでもとぼけ通す大石 「本心が二つも三つもあるものか」

したためたる歌日記を瑶泉院のお怒りがとけたら渡してほしいと 仏壇に置いていく大石
出ていく時には注意を喚起する言葉を遺す「戸田殿 油断のならぬ世の中じゃ 戸締り その他よくよく気をつけなされませ ごめん」
瑶泉院の縫ってくれた頭巾を被り去っていく





帰宅した塩山伊左衛門「留守に源蔵が来たというではないか そちは会ったのであろう どんな様子だった」

まき「はい あたくしは あの生憎の腹痛で」

塩山「病気とあれば致し方ない 杉!」
床の間の着物をさして「これはどうしたのだ」


杉「源蔵様が遠い所へ旅立ちなさるとかで 旦那様にお暇乞いをなさるんだと申されて お酒をー」

塩山「何 暇乞い そして酒をー
して何か変わった様子は無かったか」

杉「何ですか 泣いておいでのようでした」

塩山「んんん・・・・源蔵が泣いたか 今日は何日だ」

まき「14日でございます」

塩山「何故 お前は源蔵に会ってやらなかったー」





勝田の妻の八重は実家に身を寄せている
八重「父上 勝田が参っております」

大竹重兵衛「新佐が参ったか まだ尾羽枯らしておるか」

八重「立派なお装(なり)でございます」

大竹「で かたき討ちの話は出なかったか」

八重「いいえ このたび仙台様にお召し抱えになった由でございます」

大竹「何 仙台様に」


勝田 「父上ご健勝のほど・・・」

大竹「仙台様に召し抱えられたというは本当か」

勝田「はい いずれは八重を迎えにー」

怒る大竹「だまらっしゃい! わしがそのような立派な衣服を見て喜ぶと思うか! 主君の恩も忘れー

今日限り 離縁致す! 帰れ!出てけ!」

勝田「是非もございませぬ」

八重「あなた」

勝田「これは(仕官の)支度金だ」(大石からの金だが そう言って妻に渡す)

八重「このような大金を」



「八重 坊やのことは頼んだぞ」と言う勝田に
八重「いつものあなたとは 違いますね」



そして大石の去った瑶泉院のいる内匠頭の仏壇から大石の置いた巻物を取った女性がある
大石が警戒した上杉・吉良側の間者

戸田の局「曲者!」

囲まれて逃げられないと自害する女間者

女間者が取り落とした巻物を読んで戸田の局の表情が変わる
それこそ仇討ちの連判状であったから


どれほど大石が声を大にして 本当は言いたかったことか
ーやっとやっと先君の仇を討ちに行けます 行ってきますーと



「仇討ちの連判状じゃ」

奥方様と戸田の局

瑶泉院「なんというあさはかな!(自分だったろう)内蔵助の行き届いた用心 少しも察することができなかった」



戸田の局「曲者を成敗することができましたのも 実は内蔵助様のおかげでございます」

瑶泉院「何という・・・・・内蔵助! 内蔵助!
許してたも・・・!」





いよいよ討ち入りの四十七士

討ち入り前の取り決め




大石の打つ山鹿流太鼓の音が響く

その音で目覚め討ち入りと察する清水一角「出合え! 出合え」

堀部安兵衛「目指すは吉良上野介 ただ一人!
歯向かう者は斬る 逃げる者は斬らん
女子供は逃げろ!」

斬られそうになる舅の堀部弥兵衛を守る安兵衛だが 弥兵衛は「親不孝者め 楽しんでおるのじゃ」

清水一角対岡野の斬り合い場面もあります

赤穂浪士達は口々に「吉良はまだか!」見つからんかと

捜しても探しても 中々中々見つからない吉良上野介
寝所にも居ない
「逃げたぞ!」「見当たりません」

やっと隠れていた吉良上野介が見つかる



合図の笛の音に集まる赤穂浪士達







大石「内匠頭様のご無念を晴らさんと大石内蔵助以下47名」



切腹を勧めるも吉良が逃げようとするので大石が刺す

本懐遂げて泣く浪士達



町では 「大変だ 大変だ 赤穂の浪士さ とうとうやったよ 夕べなー」

その声に風呂に浸かっていた大竹 飛び出してくる「その浪士の中に勝田新左衛門がいたか いないか しかとー」

外では瓦版売りの声もする

瓦版を分捕って読む大竹 ずうっと名前を読み上げていって「勝田新左衛門 あった あった あった」


一方 千坂は「負けた・・・」

赤穂浪士を討つと騒ぐ家臣達に千坂「ならぬ ならぬ 浅野家の二の舞を踏むだけじゃ」


赤垣源蔵の兄の塩山は自分が行こうとして御身体に障ると止められ 女中の杉に言いつける「赤穂浪士の中に弟がきっと居る!
見届けた暁には 飲んだくれの源蔵様がいらっしゃいました!と大声あげて帰ってこい!」

赤穂浪士を見にきた杉に気付いた赤垣「兄上によろしく」



赤穂浪士を見物する人々の中にはお鈴もいた



お鈴「あなた!」

岡野「鈴 喜んでくれ
そちの力で主君の仇 見事 討ち果たしたぞ

長生きせいよ あの世でそなたの幸せを祈っているぞ」




橋の上から多門
江戸城へ通じる橋は渡れないが 渡れる橋を教えてやり 本懐を見事に遂げた赤穂浪士にはなむけの言葉をおくる


赤穂浪士を一目見ようと駕籠で駆け付けた瑶泉院と戸田の局



赤穂浪士の姿に手を合わせ 雪の中に膝をつき頭を下げる






浅野内匠頭の菩提寺へ吉良上野介の首運び報告に向かう赤穂浪士達の姿が遠ざかり
映画は終ります



この時代の時代劇は 所作だけでなく台詞の言い回しも きちんと時代劇しているのですよね


私が子供の頃は冬になると忠臣蔵を扱った映画やドラマが流れたものですから また忠臣蔵~とか思っていましたが

これだけの俳優さんが揃った映画を観ると やっぱり いいなあと思うのでした



















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2 コメント

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Unknown (けん)
2017-01-02 08:59:06
そういわれると最近は忠臣蔵ってテレビでしなくなったかも。
ホント俺が子供の頃は討ち入りの日になると毎年やっていて。
その当時は全く興味もなくてチャンネルすら合わせませんでした。
もったいないことしたな~。
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けん様 こんにちは (夢見)
2017-01-02 10:17:09
有難うございます

目先を変えた 新解釈モノとか制作されておりますがー真正面から扱った正統派の「忠臣蔵」モノは久しくつくられていない気がします

昔ながらの定番モノの忠臣蔵
きっちり名場面もおさえてあるーそうした作品を観たいなと思います
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