夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「Catch Me if You Can」 (2002年 アメリカ映画)

2019-07-07 09:47:44 | 映画
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [Blu-ray]
レオナルド・ディカプリオ,トム・ハンクス,クリストファー・ウォーケン,マーティン・シーン,ナタリー・バイ
パラマウント




タイトル「キャッチ ミー イフ ユー キャン」とは鬼ごっこの時の「できるもんなら つかまえてみろ」から
日本なら「鬼さん こちら」になるのかな

映画のモデルとなったフランク・アバグネイルは実在する人物
フランク・ウィリアム・アバグネイル・ジュニア 1948年 4月生まれ
現在は アメリカ合衆国のセキュリティ・コンサルタント
十代で詐欺に手を染め20代初めに逮捕された
(手形詐欺・小切手詐欺・身分詐称・脱出)
航空機のパイロット・医師・連邦刑務局員・弁護士―などなどに成りすましたのが実に十代の時

トム・ハンクス演じるカール・ハンラティのモデルとなった捜査官が亡くなるまで親友であったと
現在は金融詐欺のコンサルタント会社を経営
3人の息子の一人は 連邦捜査局に勤める

この特異な人生は本となり 注目を集め 映画化されるにいたる

日本で言うなら「本物は誰だ」的な番組にも出演「To Tell the Truth」


監督スティ―ヴン・スピルバーグ

フランク・アバグネール(レオナルド・ディカプリオ)

カール・ハンラティ(トム・ハンクス)

フランクの父親(クリストファー・ウォーケン)

フランクの母ポーラ(ナタリー・パイ)

医師を装うフランクが結婚しようとする看護婦ブレンダ・ストロング(エイミー・アダムズ)

ブレンダの父ロジャー・ストロング(マーティ・シーン)


映画では最初フランクの父親は名誉ある人で家庭は幸福

父と母は戦争で出会った
ポーラはフランス人
戦い疲れた兵士の前に現れた金髪美人
一目その姿を見て言葉も通じないのに国に妻として連れ帰ろうと思い実行した父フランク
仲良くダンスする両親

だがその幸福は壊れてー金銭的に困窮
フランクは制服も無い荒れた学校へ転校やむなしとなるも そこで教員として振舞い
様々なことも企画
だがバレて退学

父親は息子の度胸を認め笑う
母親は父の友人と浮気する
これに気付いたフランクの気持ちが
まだ少年
理想的だった家庭がー

母親は嘘で誤魔化そうとして口止めに小遣いを与えるが
「お父さんには言わないわよね」


やがて離婚 それでも妻を熱愛している父親
フランクは母親の方に引き取られるが
彼は母よりも父が好きだったのだろう

犯罪に手を染めてからも父親には会いに行くし連絡もとっている


だが 母親は再婚した

フランクは最初 小切手とかで銀行から金をだまし取ろうとしていて
パイロットや医師などの身分の人間が信用されやすいと気付く

学校新聞の取材の振りで調査したり映画なども らしく振る舞う為の参考とする
時にはショーン・コネリー演じる役さえ

犯罪生活の間には逮捕寸前 捜査官と鉢合わせなんてこともあったが
持ち前の度胸と演技力で どうにか逃げ切る

自分にたどり着いたカールには いつしか懐かしささえ覚えるようになり クリスマスには挨拶の電話さえかける

自分を追い詰める相手なのに

医師になりすました病院でフランクは看護婦のブレンダと親しくなり 結婚を考えるようになる

ブレンダの父親と会った時 「僕は何者でもない」と本当のことを言っている
その言葉がブレンダの父親ロジャーにフランクを信用させて 娘との結婚も認めて司法試験を受けられるようにしてくれる
そして司法試験に受かったフランクはロジャーと同じ職場で働くこととなる

だがーカールは追いかけてきていた

再び フランクは大胆不敵なやり口で逃亡

まるでカールとの追いかけっこを愉しむように



カールはフランクが使う言葉から彼がまだ十代ではないかと推察
家出人探しでフランクの母親の家へ行き 遂にフランクの本名を突き止める

フランクが各国で使う不正な金

それを作る為の本拠地が・・・・フランクの母親の出身の村ではないかと

こうしてフランクを捕まえたカールだが
彼を劣悪な状況の刑務所からアメリカへ連れ出す為にも動いてくれていた

幾度か逃亡を試みていたフランク

アメリカへ向かう機内で 「父親に電話したい」とカールに頼むフランク


しかし父親は電車に乗ろうとして足を踏み外し 死んでしまっていた
嘆きの声をあげるフランクを落ち着かせようと トイレに連れてくカール

航空機のトイレからフランクは脱走

かつてフランスの村でフランクがカールにつかまったのもクリスマス

フランクは母親が暮らす家を外から眺めていた
母親は再婚した男との間の娘を産んでいる
父親違いのー異父妹

その家にフランクが入る場所はない
居場所はない


そんな孤独なフランクをパトカーが取り囲む

カールの乗る車へ乗せてくれーと告げるフランク


こうして収監されたフランク
時々 会いにいくカールに カールが結婚指輪をしていることから その家族のことなど尋ねるフランク
カールは離婚していて娘は別れた妻と暮らしている

カールも淋しい男なのだ
カールの仕事(追いかけている犯罪)の話を聞いて 手口など推察するフランク

それはおおいに役立つものだった

こうした事が重なりカールは上層部にかけあい フランクの知識が捜査に有益だと認めさせる
刑期は短くなり -FBIの金融犯罪課で働けと

カールがフランクの指導と目付(監視)のような役割で


こうして働くようになったフランクだが カールの目が届かないと思っている時間に逃亡し犯罪者生活に戻ろうとする
見透かして追ってきたカールはフランクに教える「FBIの上層部に話し お前の釈放まで4年かかった」

4歳から別れて暮らしている娘のグレースは15歳になった

十代でまともな家庭を失い犯罪生活に入り 気にかけていた父親も死んだフランク

そんなフランクをいつしか自分の家族のように思うようになっていたかカール
大切な存在だと

お前は戻ってくる 信じているから自分以外は追いかけてきていないーとパイロット姿のフランクを置いて去るカール

職場でカールはフランクを待っている

待っている

そしてカールが他の職員たちと偽造小切手を検分していた時
「見せてください」と手を出したのはフランク


彼は戻ってきた

追われる人間から 犯罪者を追う側の人間として

そんなフランクにカールは尋ねる「司法試験に受かる為にどんなテを使ったのか」と

フランク「不正はしていない 2週間勉強したら受かった」


そう もともと頭がいい 優秀な頭脳の持ち主なのだ


犯罪証拠品を見ながらフランクは言う
「かなり頭のいい奴だ とにかく捕まえよう」


字幕が入る
ー現在フランクは結婚して26年(映画公開当時) 3人の息子に恵まれ穏やかに暮らしている
1974年に釈放されて以来ーFBIに協力
偽造小切手事件の犯人逮捕に貢献した

今や銀行詐欺の権威である

またフランクは偽造防止小切手を考案
銀行や大企業が日々それを使っている

その報酬額は年間 数百万ドルに及ぶ

フランクとカール(モデルとなった捜査官)は今でも親しい友人である(映画公開当時 現在は故人)-



追う側がいつしか追われる側の人間を認め その将来を案じ
追われていた側も 相手の心に 自分の心を開く

映画ゆえの脚色もありますが
ご覧になって損はない映画だと思います




ちなみに宝塚歌劇団でも「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は星組 トップスター紅ゆずるにより舞台化されております
フランクは紅ゆずるさん 追う捜査官は 先ごろ退団された七海ひろきさんでした



この映画の詳しい感想などあるサイトさん↓

http://www.sakawa-lawoffice.gr.jp/sub5-2-a-107catchmeifyoucan.html


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2 コメント

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クレジット (まっき~)
2019-07-07 21:35:54
オープニングが洒落ていて、あぁ映画を観ている!という気分にさせてくれます。
スピルバーグ、ほんとうに器用なひとですよね。
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まっき~様 こんばんは (夢見)
2019-07-07 22:27:11
有難うございます

映画の始まりに テレビ番組で偽物フランク演じた方々のドラマ上の正体が気になりました・笑

映画の最後に 本物フランクと偽物のーとかあるかな?!などと そこも楽しみにしていたのですがー残念~~~

映画で描かれていない部分も妄想してみたくなるような ツクリでした
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