清少納言を主人公にして描かれた軽く読める楽しい物語
清少納言とその夫が遭遇した怪異
鬼騒動
鬼であることをも引き受ける鬼の異母姉
これから権力者になっていく藤原道長の凄味
同時収録は「レディーミツコ」
実に昭和52年に描かれた作品です
骨董屋の娘ミツコは 親の店の前でドイツの伯爵に出会いました
恋
周囲の反対
夫の国ドイツへと
早い夫の死
以降 子供を育て領地を守り
作者の大和和紀先生は 木村毅氏の著書「クーデンホーフ光子伝」(鹿島出版会刊)に感銘を受け描きあげた作品だと あとがきに書かれております
当時 雑誌で読んで好きな作品でした
昔の作品です
現在の大和和紀先生の画とは変わってきていますが
光子が愛する伯爵の顔には「はいからさんが通る」の伊集院忍少尉の面影が
また 伯爵の死後も光子を支えてくれるフランツ・エルンストには 鬼島軍曹の面影を見ることもできます
2007年6月第一刷
再読です
以前 この本を紹介した記事はこちら↓