![]() | 泥濘 疫病神シリーズ |
黒川 博行 | |
文藝春秋 |
イケイケヤクザー喧嘩では絶対にイモ引かない男・桑原
父親が極道だった二宮
二人がコンビを組んでのひどく物騒なあれこれを描く「疫病神」シリーズの最新巻
本の帯から
{腐敗した権力に斬り込む「疫病神シリーズ」最高傑作
疫病神、凶弾に倒れる!
腐り切った警察OBグループのシノギを狙うイケイケ極道桑原と建設コンサルタントの二宮、
カネと命と意地をかけた壮絶な闘いがはじまった!}
{「待たんかい。
わしが躾をするのは、極道と半グレと、
性根の腐った堅気だけやぞ」
老人ホームにオレオレ詐欺。
老人を食い物にする警察官OBのシノギを、二蝶会への復帰が叶った桑原と二宮の疫病神コンビはマトにかける。
しかし二宮は拉致され桑原は銃撃を受け心肺停止に。
予測不能なドンデン返しにつぐドンデン返し。
絶対絶命の二人を待つ運命は?}
{心配停止・・・・・。
あの桑原が死んだのか。
あの憎まれ口が聞けないのか。
連れ立って三途の川を渡ろうといっていたのは嘘だったのかー。}
作中より二宮の言葉
「あいつはどうしようもない疫病神です。
粗暴で大ホラ吹きで愛想の欠片もないけど、岸上や木崎みたいなクズやない。
ヤクザのくせに契約という概念があって、とりあえず金にはきれいで、いったん口にした約束は守るから、煽ててるかぎりは害はない。
なんべんかは助けてもろたこともあるし、おれの恩人の嶋田さんにも筋はとおしてる。
・・・・・いうたら、昨今はめったに見られん珍しいタイプの絶滅危惧種のヤクザですわ」
「あほいうたらあかんわ。
あいつはどうしようもないろくでなしやけど、殺されてもええ人間とは思てません」
金になる話が どんどん物騒な方に転がっていく
関わる人間が殆どが嘘つきで欲の皮がつっぱっているバケモンばかり
少しでも多く誤魔化してでも嘘をついても 桑原から少しでも多く金をせびりとろうとする ひどくせこい二宮
桑原と違って喧嘩にもひどく弱い
二蝶会三代目組長となった嶋田は二宮の父を知っており その息子の二宮にもずっと目をかけてくれている
さて撃たれた桑原ですが・・・・彼は死にません♪
あくどいグループも摘発されて すっきりする終わり方になっております