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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

麻見和史著「緋色のシグナル 警視庁文書捜査官 エピソード・ゼロ」(角川文庫)

2018-05-24 22:25:19 | 本と雑誌
緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ (角川文庫)
麻見 和史
KADOKAWA



文字や言葉から推理する女性・鳴海理沙
シリーズ前作「警視庁文書捜査官」から少し過去に戻る

彼女はベテランの刑事・国木田とコンビを組んで捜査に当たることになる


しば犬を連れて散歩中に女性が見つけた死体は顔が滅茶苦茶に損傷されていた

現場に残されていた赤い文字 品と蟲

この事件の捜査中 また次の死体が発見されて その現場には轟と晶の文字が残されていた


更には第三の殺人も起き そこには森と磊


理沙は現場にあった紙片の文字をヒントに何が起きていたか国木田の協力のもとに事件を読み解いていく


そんな中 4人目がさらわれた

それは復讐 

どうして彼女は死ななくてはいけなかったのか
ただの交通事故ではない

死んだ女性を愛した男

「字」は雄弁に理沙に語りかけるのだろうか

「蠢動ーしゅんどうー」(2013年 日本映画)

2018-05-24 01:10:28 | 映画
蠢動-しゅんどう- [DVD]
クリエーター情報なし
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)



享保の大飢饉から回復しつつある因幡藩

剣の稽古をする武士たち

その様子に興味を示す 公儀剣術指南役の松宮十三(目黒祐樹)

城代家老付用人の舟瀬太悟⦅中原丈雄)はその様子を訝しく思っていたところ
松宮の書状の内容を知り生かしてはおけないと思うようになる

近々公儀の使者の西崎隆峰(栗塚旭)が藩を訪れる予定であった

因幡藩剣術師範の原田大八郎(平岳大)は 不憫な事情ある香川姉弟を日頃から気にかけていたが

松宮が香川廣樹(脇崎智史)の修業の話を覆すことがあり そこを舟瀬は利用しようとする



一度駄目になった話が もとに戻ったを言われ喜ぶ香川は原田にも礼を云う
最初は原田が松宮に土下座してまで 香川のことを頼みこんでくれた話であった

しかし今礼を言われる原田は複雑な表情だ

彼は既に密命を帯びていた


香川の父親は藩の都合の為に人身御供にされ殺されたようなものだ

その息子がまた・・・・

城代家老の荒木源義(若林豪)もまた 気乗りのしない謀であったが
藩の安泰の為ーそう舟瀬がおしきるのだ


酔わせた松宮を斬るのは原田にしかできない


若侍達と離れ一人になった松宮を闇討ちする原田


原田が斬ったあと 舟瀬の意を汲む者が香川の持つ 香川の姉が作ったお守りを下手人の証拠として置く


斬り合いの音に駆け付けた松宮と飲んでいた若侍達は そのお守りから 先日の恨みから香川が松宮を殺したのだと思い込む


香川の姉の由紀(さとう珠緒)と結婚の約束をしており 香川の親友でもある木村は追っ手に入るもまずは香川に確かめてからと気乗り薄だが


松宮を斬ることを命じられ 藩命の謀を知ってから 命を捨てたような覚悟が見える原田


藩を守る為に松宮を斬ることはやむを得ぬとしても その咎を香川にかぶせるのは



雪の山中

日頃は斬り合うこともない追手の若侍たちはへっぴり腰だ

もともと香川とそりがあわぬ者を除いては 斬り合いなどしたくない者もいる


香川を追うのに二つのコースへと分ける時に原田が言ったのは 香川を見つけたら別なコースにいる自分を呼ぶようにと

それを守らず香川への反感を持っていた者もいて遂に斬り合いになるが

ここで香川のかかえてきた藩の理不尽への怒りが爆発したか

罪なき父を死においやり
自分を騙し 罪をきせて
殺すのか

夢がかなったと喜ばせておいて


別の道から追っていた原田が来た時 生きているのは香川だけだった

目をかけかわいがってきた香川

彼に何の罪も無いことは 松宮を斬った自分が一番知っている


それなのに斬り合わなくてはならない
藩の為に


香川の刃を受けながら 倒れた香川に刀を向ける原田



城では西崎がほぼ因幡藩のしたことを見抜いているような言葉を投げていた


そこへ半死半生の原田が帰ってくる

彼は香川を殺した証にと香川の髷を持ち帰っていた


とりあえず今は藩は安泰と含みある言葉を発する西崎

累々と死者が横たわる雪山の中

動いたのは香川

彼は生きていた

何ともいえぬ唸り声のような獣の叫びのような声をあげる香川の顔のアップで映画は終わる



藩命大事の 藩の為ならばどんな理不尽にも耐えねばいけない武士社会の窮屈さ

生きのびた香川は今後 どのようにして生きていくのだろう

取り残された姉は


監督は三上康雄氏



この映画の詳しい情報あるサイトさん↓

http://movie.maeda-y.com/movie/01799.htm

https://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-11644249576.html








麻見和史著「警視庁文書捜査官」 (角川文庫)

2018-05-24 00:55:09 | 本と雑誌
警視庁文書捜査官 (角川文庫)
麻見 和史
KADOKAWA



連続テレビドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」の原作です

ドラマと違うのは波瑠さんの役が原作では男性・矢代朋彦で鳴海理沙より年上であるということ
矢代35歳
鳴海31歳


手首を切り取られた死体
アルファベットのカード

残されたメモの言葉


文章の中の言葉


人が書いた文字で 書いた人間の性格や興味を持っていることを読み取る鳴海

読むことが好き

女性と話すことが苦手 ドーナツをよく食べる

いささか変わり者の女性かもしれない

矢代は行動を共にするにつれ彼女の能力と分析力をと認めていく

解かれた謎は複雑だ

連続殺人に見えたものは そうではなく

誘拐された子供を取り戻そうと荒っぽい手段に出た父親


その父親に恨み持つ人間




シリーズ第一作

ドラマとの違いを捜しながら読むのも楽しいかもしれません