第二次世界大戦5年目のフランスのサント・メール・エグリーゼの街もドイツ軍の占領下にあった
ドイツに抵抗するレジスタンス狩りも行われている
そんなドイツの裏をかくように勇気ある人々は抵抗運動を続けている
従順かに見える人々もいつかは連合軍が来て ドイツ軍を追い散らし自由を取り戻してくれるという希望は捨ててない
その兆候を求めて自宅の窓から海岸線を眺める人もいる
天候の穏やかな5月 連合軍が来なかったことでドイツの将校らには気の緩みもあった
悪天候の続く6月には攻めてこないのではと
そんな中ドイツ軍のロンメル将軍は ただでさえ疲れ切っている兵士達に海岸への防備の仕掛けで更に作業へと駆り立て疲れさせていた
しかしロンメルの用心は正しかったのだ
その備えは
ただ上部が緩み切っていた
一方 連合軍側は待つことに兵士達が疲れている
艦上に長くいて船酔いしているものも
留守が続き妻から離婚を言い出されている者もいる
見るからに短気そうなバンダーボルト中佐(ジョン・ウェイン)は「この戦争は5年近くも続いているんだ」
兵士達よりも もっと待っている人間がいることを話し諭すのだった
出撃を待つのは俺たちだけではないと
レジスタンスなどに向けて連合軍側が流す詩を使った暗号を解読するドイツ軍
特にヴェルレーヌの詩は問題視されるのだった
ー秋の日のヴァイオリンの悲しい調べー
そうした報告も問題なしと パリで作らせた妻への誕生日プレゼントの靴を持ち出かける元帥
上司が無能では
フランス イギリス アメリカ
連合軍側の兵士達は待つことに疲れつつ 様々に時を過ごしている
兵同士のバクチに興じる者
以前 勝った時にゲンが悪かったから 素寒貧になるまで続けるとする者や
予測をするのが得意なドイツ軍の将校のひとりも しかし「アイゼンハワーはバクチは打たん」と攻撃はないものと思い込む
だが連合軍側は遂に決定した
「作戦を決行する!」
侵攻開始!
この知らせが各部隊へ
ーノルマンディー上陸だ!ー
ー成功を祈ろうー
ー待ち望んだ日がやってきたー
ー出動命令が出ましたー
ーノルマンディーで味方してくれるのは 神と 銃だけだー
そして空からの部隊の秘密兵器は 兵士に見せかけたルパートと名付けられたオトリの人形
海からの上陸部隊が一番過酷と言えるだろう
しかし落下傘で地上へ下りる兵達も命懸け
地上へ下りる時に狙い撃ちの攻撃をされるのだ
占領下の皆様への暗号のメッセージ
ージョンの髭は長いー
待ち望んでいた日が来たという表情になるコルビル町長はやって来る連合軍の応援の為に電話線を断つ
各グループに向けて違うメッセージが暗号で出されており レジスタンスの闘士らは 橋で逢おうーと
ドイツの援軍が来る線路を破壊に向かう
ドイツ軍側は暢気にカードゲームに興じている将校たち
そこへ暗号を解読して24時間以内に侵攻が開始されると報告あるも
「もう こういう事態にも興奮を感じない」とゲームを続ける将校
連合軍側は艦内でも
ーよく覚えておけ 後世に語り継がれる歴史的な日がやってくるー
ー史上最大の艦隊だー
ーそう思うと 武者震いしてくるなー
1944年 6月6日 ノルマンディー
イギリスの兵達は上陸前にミュージカル「ミー・アンド・マイガール」で歌われるランベス・ウォークの歌を歌っていました
これは宝塚歌劇の舞台でも使用されているとても楽しい曲です
戦争場面前には幾つかの明るい描写もあります
こんな元気な兵達が これから死んでいくのです
レジスタンスの闘士は女性も闘います
自分より力の強いドイツ兵に怯むことなく
武器を持って敵と戦う 相手を殺す
それが戦争です
互いの国への愛国心から その自由の為に
ただ無抵抗で殺される人間は それこそ命の無駄使い
平和主義? いいえ綺麗ごとに逃げるただの臆病者です
人は闘うべき時には 敵わぬ相手とでも戦わなくてはなりません
決して譲れない大切な何かを守る為には
ましてや自分の国を護る為ならば
そうした気概もない人間は 自分を正当化したいだけの卑怯者です
己の卑劣さをごまかしたい言いつくろいたい人間が 愛国者という言葉すら貶めるのです
あちこちで連合軍側が攻撃を始め 暢気に妻に誕生日祝いの靴を届けていた元帥は 戦況の報告を受けて漸く
「ノルマンディーか ノルマンディー ばかだった」と茫然と呟きます
フランスのコマンド部隊は苦戦するも戦車を引っ張ってきて形勢逆転
ここで修道尼達が全員が看護婦の資格を持つとかで弾丸飛び交う中を負傷兵の手当てに来ます
肝の据わった女性達です
ただ海岸のオマハ・ビーチは悲惨な状況が続いていました
ドイツの攻撃を切り崩せません
しかし指揮官(ロバート・ミッチャム)は撤退はしないと決意していました
動ける人間を集めて 何とか破壊砲が扱えるという軍曹に「君は今から少佐だ 指揮を取れ」と工作を任せます
彼は二重のドイツ軍の備えを破壊しますが・・・そこで落命しました
指揮官の心強い副官もまた戦死します
何千という兵達が死んで 彼等の犠牲で
遂に遂に上陸成功
バンダーボルトも脚を負傷しながら街へ
そこで落下途中で撃たれ 宙づりになっている兵の死骸に目を留め おろしてやるように厳命します
街を護る兵を一部置いて 彼は更なる進軍を続けるのでした
下半身に重傷を負いながらドイツ兵を斃すも動けずいる兵と 自分の部隊からはぐれた若い兵士は 戦況が分からず
自分達は「勝ったのだろうか」
海岸では「あの坂の上まで」と車に乗ります
次から次へ上陸してくる連合軍の兵士達
連合軍側は大きな犠牲を払いつつ勝利へ向かい大きく進み始めました
もっと詳しい情報はこちらへどうぞ↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/史上最大の作戦
http://inagara.octsky.net/sijousaidaino-sakusen
http://summaars.net/longestday.html
http://www.geocities.jp/qqppk513/the_longest_day.html
当時の主役級の人気俳優さんが多く出演しており その豪華さでも話題を呼んだ映画です
だってあの007のショーン・コネリーさんすら まだジェームズ・ボンド役を演じる前なので本当にちょい役
何処に出てたっけ?と思うほどの
後に有名になった俳優さんも え?今の人はもしかして あの俳優さんなんじゃーと
誰が出ているのかを捜すのも面白いかと
むしろ ちょっと長く映ったら この人 もう死ぬのではと思ってしまいます