それでせんだっても水泳の大会を観てたら 荻野選手が凄かった けれど背泳は入江選手が一着 とても嬉しそうな良い顔をしていた というのは理由がある
入江選手は昨年は萩野選手に負けたのだ 日本選手権では萩野選手に敗れ 世界選手権では100mも200mも4位 次のリオデジャネイロ五輪は考えられないーと落ち込んだのだそうだ
けれどオフの時間 自分に問いかけたそうです 水泳をやめて何をやるんだ? 水泳以外 何も無い
「やっぱり水泳が好きだと感じたし まだ完全にやりきっていない」
再びプールへ足を向けるようになった入江選手
そんな入江選手が心を動かされたのは フイギュアスケートの浅田真央さんなのだそうです
ソチ五輪のショートプログラムでまさかの16位 それがフリープログラムでは自己最高得点をたたき出し 6位まで順位を上げた
入江さんはその諦めない姿に感動したのだそうです
入江陵介さんはロンドン五輪で200mで銀メダル 100mで銅メダルを獲得した背泳のエースです
その選手をして こう思わせたそうです 浅田真央さんの演技は スケートは
「僕は今までメダルを取らないと意味がないと 言い聞かせていた でも結果だけじゃないんだと
僕も一生懸命な姿を見てもらっているのかと思って」
そう思うと心が軽くなったそうです
かつて自分が作った記録に再び近づいてきた あれは高速水着時代のこと
「2009年の記録は正直 別物と考えていたが 狙える位置まで来た 止まっていた時計の針をやっと動かせた」
インタビューの最後 入江陵介選手はふっ切れた笑顔を覗かせたそうです
以上 2014年4月28日の読売新聞の夕刊記事からです
ひたむきな浅田真央さんの姿が ああこんなふうに また別の一流の選手すらも救っている
これ なんか凄いこと 素晴らしいことですね