爆笑問題 太田光氏の一読者としての高村作品への思い入れインタビューは興味深いです 対談 漫画 作品分析
これから高村作品を読もうかと思う人にも よい手引書になりそうです
爆笑問題 太田光氏の一読者としての高村作品への思い入れインタビューは興味深いです 対談 漫画 作品分析
これから高村作品を読もうかと思う人にも よい手引書になりそうです
食事の支度 母の食後の注射の後 気分が悪くなり 目眩がひどく部屋で横になっていた 父が階下から呼ぶ
何事と降りると廊下まで 大混じりの汚水が溢れていた 母は覚えがない―というが何か詰まらせたのだろう
ボロ布を山のように廊下へ敷き まず母を他の部屋へ 着替えさせ それから廊下を拭き トイレさんの詰まりと格闘
幾度か流れ確かめつつ仕上げにパイプマンも使用
ビニール袋いっぱいのボロ布 バケツ トイレ詰まり用のすっぽんさん
ビチャビチャの足拭きマット3枚
しかし母に悪いことした自覚なし まるで被害者の如く振る舞う
短気な父が切れかかり 相手は病人と思い直す様子
―自分のことしか見えない―のだ 母は
私の心配は食が細く顔色も悪い父が倒れはしまいか ということだ
勿論自分の体調の悪さもあり
両親と私で死んだほうが いっそ残る家族にもいいか とも思う
私だけ死んでも 残る家族の負担を考えると
吐き気 肩腕の痛み 目眩 絶えずの気分の悪さ 胸への時々の痛み
騙し騙し動いている けれど
もうギブアップしてしまいたい
あの合田刑事が女に性的刺激を覚える
電車の中から見たホームからの転落事故
死んだ女は男に追いかけられていた
その転落場所近くに立っていた女
その女は現場から逃げ去った男の妻だと言う 何故か その姿に別れた妻を重ねた合田
その頃 合田はある事件の為に 身銭を切っていた
殺人事件の犯人とおぼしき男が自殺未遂
大阪へ行くことになった合田は 幼馴染みと駅で再会する 画家の父が死に野田はその葬儀に 大阪へ行くところだった
連れが来て先に店を出た合田は ガラス越しに 野田が あの人妻と親しげに話している様子を見て 嫉妬にかられる
大阪で野田の父の葬儀にも顔を出す合田
ひょんな事から野田と殴り合いに
底には共通する女への妄執があっただろうか
夏 暑い夏 やがて 悲劇が訪れる
筋だけ追えばダブル不倫の男女
稼ぎもある美しい妻に飽きた男が 過去に関係あった女と焼けぼっくいに火がつき 刑事である男も同じ女に性衝動を覚える
殺人がある種のタイミングの悪い狂気の発作なのだとしたら
笑うと印象の変わる合田 その存在ゆえに 俗に流れない おちない作品になっているのかもしれない