話は前後しますが マイケルが死んで もともと番犬は一匹いればいいのだし 今いる犬を可愛がった方がいいと 口では そう言っておりましたが 寂しいのですね
ぽっかりした喪失感 なんか体に力が入らない
そこで あちこちペットショップに声をかけ ところが時代は ゴールデン・レトリーバー人気全盛期
シベリアン・ハスキーも人気凋落して久しく 置いてあるのは愛玩犬が殆ど 何軒目かで ずっとずっと昔に シベリアン・ハスキーを見に行く予定だった店の 系列店にハスキーがいたと言う
そこへ電話すると ハスキーは売れたが 大型犬は 秋田がいるという 二か月近くで おとなしめの女のコ
母に話すと 取敢えず ドライブがてら見に行こうと 娘は大喜び
女三人で とっとこと~~~
それは愛らしい熊のぬいぐるみのような 白い秋田犬でした
「シャンプーして お手入れしてからの お渡しになります」 食事して時間を潰し お店お薦めの フード ミルク 補助食品 玩具も買って 帰りました 車内でもおとなしく 娘が三列目のシートで 子犬が入った箱を横においてましたが 感情が無いんじゃないかと こちらが不安になるくらいでした
帰宅して 他の犬に覚えてもらう為と おしっこに 庭へおろすと 最初は動きません
それが足下を確かめるように 不安そうに動いて・・・
そう!このコは土を知らなかったのでした ずっと お店のサークルの中で
やがて嬉しそうに走り出しました
土の上で自由に動ける それだけのことが あんなにも嬉しかったのです
ある程度 大きくなり注射が済むまでは 室内に置くことにしました
おしっこや運動で庭へ出すと 雄犬のリッキーの方がかまいます
ユキちゃんの母性本能に期待していたのですが
名前つけは難航しました 結局 母の前にいた秋田犬の血をひいてた犬と同じ 呼び慣れたランという名に
お座敷秋田と呼んで 長い事 ランを室内に置いてましたが 母の入院を機に 外で飼うことに
その母の入院中に リッキーは死んでしまうのです 庭へ下りると静かについて歩く犬でした
その早過ぎる死は いまだ納得できません
さて母がショックを受けてはいけないと 退院するまで リッキーの死は秘密にしておをました 大腸癌で大きな手術も致しましたので 帰ってきた母が 暫くして言いました 「もう一匹飼おうか」 母にはリッキーが自分の身代わりに死んだように 思えたことでしょう
そこでランを買ったお店に連絡したら おおもとの店で 生まれる予定があるとのこと
予約して お店のホームページにメール 掲示板でやりとりを
奇しくも母と同じ三月六日生まれの子犬が ウチに来ることになりました
お店の入口には ピレネー犬の巨体も その赤ちゃん犬も売ってました 可愛かったです 様々な犬種の子犬がおりました
シベリアン・ハスキーの子犬は元気でした 親と一緒にいたからでしょうか
元気いっぱいです 帰りの車内でも 箱の中から飛び出して 娘にじゃれついていました このコの名前つけも難航 やはり母が昔いた犬からとってエルザとつけました 私はエルと呼ぶのが ちょっと切ないので ルザと呼んでいます
エルザもある程度 大きくなるまで お座敷ハスキーとして 室内に置いておりました
その翌年 平成三年生まれのユキちゃんが死にました 目も見えず 出られなくなる狭い場所へ入りこんだり 鳴き続けたり
本当に美人さんの 写真で見る紀州犬そっくりの犬でした
先祖帰りかもしれません
そのユキちゃんが死んで ランもエルザも まだまだ死なないから もう犬は飼わなくていいよね
なんて 言っていたのですが
あちこち犬のサイトを覗いていて 犬が買える所を見つけました 思い切って 出展された方へ メールを送ってみると
見に来ていい そう素敵で嬉しいお返事を頂きました
例によって女三人でドライブです
どのコも可愛くて 特に男のコは 風格もあり こせこせせず こんな小さな頃からシェパードでした
けれどウチは女のコばかり
選びがたくて 迷ってましたが 余り長居しても ご迷惑です
選んだコはアシュリーという名前でした
母犬の名前はビスラさん 優雅で美人のシェパードでした
飼い主は素敵なご夫婦で アシュリーの赤ちゃん時代の写真もたくさん頂きました
また写真を撮って送らなければ―と思いつつ延び延びにしています