カメラマサムネ

スピッツ・草野マサムネさんの詞からみつけた花・夕焼け・風・人・ぬけ道 撮ってみました

「死ぬのは恐くない。会えなくなることが恐いのだ」

2008-06-10 12:41:13 | 本本本

象の背中 秋元 康著 2007年 ★★☆☆☆

末期ガンで余命半年と告知された、中年サラリーマンが主人公。

すべてが「俺は…」と一人称で語られる場面で構成されてるから、
ひとりで廻してるビデオ(独白つき)を見ているような気分で読んだ。

ところどころに出てくる主人公の「男」としての身勝手さにひくひく!
それが無ければ死を目前にして生きる主人公の心に迫る葛藤や気持ちが
すーーっと胸に入ってきた気がする、残念
ぐっと涙がこらえきらない場面も途中途中あるのに、
肝心の手紙や最後のページで泣けなかったのが如実にその辺を物語ってます。

個人的には本編の後ろに載っている「秋元康×児玉清」の対談が面白かった

余命半年と自分や身の周りの人が宣告されたら?延命治療を断るって?
人生の期限を知らされた時に生きる時間を大切にする想いを味わいたい人にオススメ。