新木場ライブから5日。ぶっちゃけ完全燃焼とは言えなかったもどかしい感覚を引きずって、はるばるやってきたのは金沢八景の関東学院大です。駅の改札を出た風景の味わい深さと、そこから約1キロ離れたところに広がるキャンパスの近代的なたたずまいとのギャップが絶妙な街。ライブというよりは、ぶらり途中下車の旅でも楽しみたい、そんな感じでした。ところで金沢「八景」って、いったいどこのことなんでしょうね。
てくてく歩いて大学にたどり着き、会場となるホールに入場してびっくり。こないだの東京工芸大同様に体育館のような会場かと思いきや、ゆるやかな階段状の客席には一般のホールと同じようなきちんとした椅子があり、壁や天井もそれなりに音響に配慮された構造に見受けられます。ステージも低めながら横に広い造りで、窮屈な印象はなし。キャパ700弱のこんな立派なホールを備えているだなんて、今どきの私立大はすごいぞ。そういや東京工芸大の体育館だって7階構造のすごいやつだった。
定刻10分押しくらいで、いよいよライブがスタート。今日のシカオちゃんは、フォノスコープのプロモーションで着てた赤Tシャツ＆ジーンズといういでたちです。さあさあ、1曲めは何でしょうか。
すると不意討ちのように聴こえてきたのは、個人的には久々に聴くあのイントロ。おおお、夜空ノムコウ！おそらく日頃シカオちゃんにさほど馴染みのない大学生のみなさんに対しては、最強のつかみナンバーですなこれは。どちらかと言えば苦手意識のあるこの「スガ版・夜空」も、今回はいきなり学祭モード全開な感じでちょっとわくわくしてしまうから不思議。
さらにたたみかけるように、HOP STEP DIVE→フォノスコープ、と記憶に新しいCMタイアップ曲が連発されると、お客さんも一気に大盛り上がり。さらにアシンメトリーでは、こないだの新木場同様、シカオちゃんはアコギでマイナーコードを掻き鳴らしてお客の笑いを取り、この時点で会場の空気を完全に掴んでいました。スガマニア率が高いとは言え、こないだの新木場に比べるとアウェー感もあるはずなのに、なんて鮮やかな滑り出しでしょう。
が、その次のあだゆめで、今回のライブが決して大学生に媚びた単なるメジャー曲連発ライブでなく、先日までのファンク祭りツアーをベースにした内容らしいことがわかる。それじゃあファンク一辺倒かと言えばそうでもなく。「オレも社会派なんで、NEWS ZEROのエンディングテーマも歌わせてもらってるんですけどお」などといやらしいMCで再び笑いを取った後に聴かせてくれたのは、春夏秋冬。おおお、こないだの新木場ファイナルのダブルアンコール曲ですよ！ファイナルに参戦できなかった人間としては、これはうれしい。ただ、さすがに疲れが残っているらしいシカオちゃんの喉は決して本調子ではなかったらしく、特にこの曲のようなバラードではところどころ高音がかすれていて、それがちょっと残念だったかも。
黄金の月は、やっぱりキッシー氏のドラムの音の太さが気になります。まあそれも、今回の会場が大学施設とは思えないほど音響に恵まれていたからこそ感じたことだと思えば、贅沢な話なわけですが。
少し長めのMCがあったのは、確かこの黄金のあとだったと思うのですが。ここでシカオちゃんから爆弾発言。なんと、リハの後に時間をもてあまし学祭の空気に混ざりたくなったシカオちゃんてば、実行委員さんに頼み込んで屋外ステージに飛び入りし、1曲披露したと言うじゃありませんか。ええええ、なんてエネルギッシュなのですか今のシカオちゃんは！あああそうと知っていればもっと早く来たのに。観られた人たちがうらやましい限り。
ちなみにこの時は、ゲリラライブでどの曲をやったかは明かされませんでしたが。あとで調べたところ、このMC明けでもやってくれた19才をやったとのことで。うおおおお、20歳前後の現役大学生の前で本気で19才をやったのかシカオちゃん！それはもしかすると、学生たちにとってはものすごいインパクトを与えてしまったのではないでしょうか。つーかもし自分が大学生のときに、あの曲を、そしてこの日のシカオちゃんを生ライブで体験していたら、きっと少しは人生変わっていたんじゃないかと思うのですよ、大袈裟な話じゃなく。
19才のあとは、ストーリー。このあたりでふと前方の客席に目をやり、シカオちゃん前のいちばんおいしいブロックのみなさんの盛り上がりっぷりが、とても素晴らしいことになっているのに気づく。確か前のブロックのチケは全て、大学内の販売枠だったはずだけど、彼女達はわざわざここまでチケを買いに来たスガマニアだったのか、それともナイスなノリの現役大学生なのか。どちらにしても、あの最前ブロックの勢いが少なからず客席全体にいい影響を及ぼしていたんじゃないかと思いますよ、グッジョブ感謝！
イジメテミタイ～FIREは圧巻。イントロでひさしぶりに「ファンクは腰で聴く！」という、私の大好きなシカオちゃんの煽り文句が炸裂したものだから、ものすごくスイッチが入ってしまい踊り狂ってしまいました。仮にも大学でそんなにエロさ全開の曲を立て続けにやっていいのかと、ちょっとだけ心配にもなりましたが、さすがに「そんなこと言えるワケないじゃない」の台詞だけは、今日はシカオちゃんが自分で歌ってましたよ。さすがに学生に言わせるワケにはいかないか。
で、ストーリー→イジメテミタイ、ときて、時間的にもテンション的にもこれでライブ本編は締めかなーと思っていたらば。・・・あれ、なんか演奏終わりそうにないぞ。どこに行くんだこの音は、ちょっと待てこれは確か・・・
リ、リンコジュース！？まさか、この位置でそれを？ひゃあああそれは反則ーーー！
新木場では飛ばずじまいだった脳内ネジが、ここでぷっつり。そのあとはあまり記憶にないのですが、ただもうひたすらに踊り狂っていたんじゃないかと思います。リンゴジュース→いいなり→奇跡、と新木場では前半に披露していたはずのこの3連打を、今回まさか本編の最後に持ってくるとは。ラストスパートの熱っぽさに見事にハマって、そりゃあもう最高の締めでした。椅子が並ぶ小さなホールが、あの瞬間リキッドルームにすら感じられましたわ。意味不明。
あまりの本編ラストの衝撃に、もう半笑いになってしまって、もうこうなりゃアンコールはなにがどうなってもいいやって感じで手拍子をぱちぱち。そうして待つことしばし、再びステージに現れたシカオちゃんは、えらい満面の笑みでありました。ああ、どうやら本人達にとってもこのライブは満足のいく内容だったのだな。
アンコールで披露してくれたのは2曲。まずは、このところちょっとですよ。これも春夏秋冬同様、新木場ファイナルのWアンコール曲だったので、私が新バンドで聴くのはこれが初だったのですが。いやーこのアレンジは正直いただけなかった（苦笑）。バンド全体の音が、他のどの曲よりもバランスが悪いというか、やたら中途半端な印象が残りました。キッシー氏は、ああいう曲こそドラムをどかどか叩いちゃえばいいと思うのに。そんなことを思いつつも、お約束のお手振りでノレばそれなりに楽しかったわけですが。
ラストはやっぱり午後パレ。最後に客席全員で盛り上がれてよかった、そのひと言に尽きました。
そんな感じで。終わってみれば約1時間半の、予想していたよりも何倍も楽しくて内容の濃い、完全燃焼なライブでありました。まさか、学祭ライブでここまでいいモノが観られるだなんて考えもしなかったので、帰り道にはなんだかえらく得したような、貴重なライブに参加できたことにガッツポーズをしたくなるような、そんな気分で大学を後にしましたよ。えらいぞ関東学院大。シカオちゃんをここまで本気にさせてくれて、そして一瞬熱の下がりかけた私のシカオ愛を再燃させてくれてありがとおおお！
が、帰りの京急快速特急の中でひとつだけ思ったこと。これがもしファミシュガだったら、きっとギャラが高すぎて学祭に呼ぶだなんて無理だったんじゃなかろうか・・・まさかこういう形で、初めて新バンドに感謝することになるとは。わはははは。
てくてく歩いて大学にたどり着き、会場となるホールに入場してびっくり。こないだの東京工芸大同様に体育館のような会場かと思いきや、ゆるやかな階段状の客席には一般のホールと同じようなきちんとした椅子があり、壁や天井もそれなりに音響に配慮された構造に見受けられます。ステージも低めながら横に広い造りで、窮屈な印象はなし。キャパ700弱のこんな立派なホールを備えているだなんて、今どきの私立大はすごいぞ。そういや東京工芸大の体育館だって7階構造のすごいやつだった。
定刻10分押しくらいで、いよいよライブがスタート。今日のシカオちゃんは、フォノスコープのプロモーションで着てた赤Tシャツ＆ジーンズといういでたちです。さあさあ、1曲めは何でしょうか。
すると不意討ちのように聴こえてきたのは、個人的には久々に聴くあのイントロ。おおお、夜空ノムコウ！おそらく日頃シカオちゃんにさほど馴染みのない大学生のみなさんに対しては、最強のつかみナンバーですなこれは。どちらかと言えば苦手意識のあるこの「スガ版・夜空」も、今回はいきなり学祭モード全開な感じでちょっとわくわくしてしまうから不思議。
さらにたたみかけるように、HOP STEP DIVE→フォノスコープ、と記憶に新しいCMタイアップ曲が連発されると、お客さんも一気に大盛り上がり。さらにアシンメトリーでは、こないだの新木場同様、シカオちゃんはアコギでマイナーコードを掻き鳴らしてお客の笑いを取り、この時点で会場の空気を完全に掴んでいました。スガマニア率が高いとは言え、こないだの新木場に比べるとアウェー感もあるはずなのに、なんて鮮やかな滑り出しでしょう。
が、その次のあだゆめで、今回のライブが決して大学生に媚びた単なるメジャー曲連発ライブでなく、先日までのファンク祭りツアーをベースにした内容らしいことがわかる。それじゃあファンク一辺倒かと言えばそうでもなく。「オレも社会派なんで、NEWS ZEROのエンディングテーマも歌わせてもらってるんですけどお」などといやらしいMCで再び笑いを取った後に聴かせてくれたのは、春夏秋冬。おおお、こないだの新木場ファイナルのダブルアンコール曲ですよ！ファイナルに参戦できなかった人間としては、これはうれしい。ただ、さすがに疲れが残っているらしいシカオちゃんの喉は決して本調子ではなかったらしく、特にこの曲のようなバラードではところどころ高音がかすれていて、それがちょっと残念だったかも。
黄金の月は、やっぱりキッシー氏のドラムの音の太さが気になります。まあそれも、今回の会場が大学施設とは思えないほど音響に恵まれていたからこそ感じたことだと思えば、贅沢な話なわけですが。
少し長めのMCがあったのは、確かこの黄金のあとだったと思うのですが。ここでシカオちゃんから爆弾発言。なんと、リハの後に時間をもてあまし学祭の空気に混ざりたくなったシカオちゃんてば、実行委員さんに頼み込んで屋外ステージに飛び入りし、1曲披露したと言うじゃありませんか。ええええ、なんてエネルギッシュなのですか今のシカオちゃんは！あああそうと知っていればもっと早く来たのに。観られた人たちがうらやましい限り。
ちなみにこの時は、ゲリラライブでどの曲をやったかは明かされませんでしたが。あとで調べたところ、このMC明けでもやってくれた19才をやったとのことで。うおおおお、20歳前後の現役大学生の前で本気で19才をやったのかシカオちゃん！それはもしかすると、学生たちにとってはものすごいインパクトを与えてしまったのではないでしょうか。つーかもし自分が大学生のときに、あの曲を、そしてこの日のシカオちゃんを生ライブで体験していたら、きっと少しは人生変わっていたんじゃないかと思うのですよ、大袈裟な話じゃなく。
19才のあとは、ストーリー。このあたりでふと前方の客席に目をやり、シカオちゃん前のいちばんおいしいブロックのみなさんの盛り上がりっぷりが、とても素晴らしいことになっているのに気づく。確か前のブロックのチケは全て、大学内の販売枠だったはずだけど、彼女達はわざわざここまでチケを買いに来たスガマニアだったのか、それともナイスなノリの現役大学生なのか。どちらにしても、あの最前ブロックの勢いが少なからず客席全体にいい影響を及ぼしていたんじゃないかと思いますよ、グッジョブ感謝！
イジメテミタイ～FIREは圧巻。イントロでひさしぶりに「ファンクは腰で聴く！」という、私の大好きなシカオちゃんの煽り文句が炸裂したものだから、ものすごくスイッチが入ってしまい踊り狂ってしまいました。仮にも大学でそんなにエロさ全開の曲を立て続けにやっていいのかと、ちょっとだけ心配にもなりましたが、さすがに「そんなこと言えるワケないじゃない」の台詞だけは、今日はシカオちゃんが自分で歌ってましたよ。さすがに学生に言わせるワケにはいかないか。
で、ストーリー→イジメテミタイ、ときて、時間的にもテンション的にもこれでライブ本編は締めかなーと思っていたらば。・・・あれ、なんか演奏終わりそうにないぞ。どこに行くんだこの音は、ちょっと待てこれは確か・・・
リ、リンコジュース！？まさか、この位置でそれを？ひゃあああそれは反則ーーー！
新木場では飛ばずじまいだった脳内ネジが、ここでぷっつり。そのあとはあまり記憶にないのですが、ただもうひたすらに踊り狂っていたんじゃないかと思います。リンゴジュース→いいなり→奇跡、と新木場では前半に披露していたはずのこの3連打を、今回まさか本編の最後に持ってくるとは。ラストスパートの熱っぽさに見事にハマって、そりゃあもう最高の締めでした。椅子が並ぶ小さなホールが、あの瞬間リキッドルームにすら感じられましたわ。意味不明。
あまりの本編ラストの衝撃に、もう半笑いになってしまって、もうこうなりゃアンコールはなにがどうなってもいいやって感じで手拍子をぱちぱち。そうして待つことしばし、再びステージに現れたシカオちゃんは、えらい満面の笑みでありました。ああ、どうやら本人達にとってもこのライブは満足のいく内容だったのだな。
アンコールで披露してくれたのは2曲。まずは、このところちょっとですよ。これも春夏秋冬同様、新木場ファイナルのWアンコール曲だったので、私が新バンドで聴くのはこれが初だったのですが。いやーこのアレンジは正直いただけなかった（苦笑）。バンド全体の音が、他のどの曲よりもバランスが悪いというか、やたら中途半端な印象が残りました。キッシー氏は、ああいう曲こそドラムをどかどか叩いちゃえばいいと思うのに。そんなことを思いつつも、お約束のお手振りでノレばそれなりに楽しかったわけですが。
ラストはやっぱり午後パレ。最後に客席全員で盛り上がれてよかった、そのひと言に尽きました。
そんな感じで。終わってみれば約1時間半の、予想していたよりも何倍も楽しくて内容の濃い、完全燃焼なライブでありました。まさか、学祭ライブでここまでいいモノが観られるだなんて考えもしなかったので、帰り道にはなんだかえらく得したような、貴重なライブに参加できたことにガッツポーズをしたくなるような、そんな気分で大学を後にしましたよ。えらいぞ関東学院大。シカオちゃんをここまで本気にさせてくれて、そして一瞬熱の下がりかけた私のシカオ愛を再燃させてくれてありがとおおお！
が、帰りの京急快速特急の中でひとつだけ思ったこと。これがもしファミシュガだったら、きっとギャラが高すぎて学祭に呼ぶだなんて無理だったんじゃなかろうか・・・まさかこういう形で、初めて新バンドに感謝することになるとは。わはははは。
