早朝5時半から1時間の散歩に出掛けるのが私の日課です。もうずい分夜明けが遅くなってきて、暗い東の空には月と金星と木星がきれいに一列に並んで見えました。でも、散歩から帰った6時半にはすっかり日が昇り、家の周辺の電線にはたくさんのツバメがとまっていました。
数えてみたら2本の電信柱の間に約500羽ぐらいとまっています。それが10か所ぐらいあるということは何と5000羽のツバメが集結していると言う事です。いくらつばめが軽いからと言っても電線が切れるのではないかと思う位の数でした。これだけの数が集まるというのは「渡り」のためだろうと思います。
偶然ですが、元の家の周辺の電線も、この家の周辺の電線も毎年たくさんのツバメが集決します。それでいつのまにか私はツバメの渡りについて毎年観察するのが楽しみになりました。
たいてい9月下旬からツバメは少しずつ日の出とともにあちこちの電線に停まっていますが、日を追うごとにその数が増えていき、集まる場所もまとまってきて、今年も我が家を取り囲む約300メートルの電線がその集結場所と考えられます。25センチ間隔ぐらいで電線に停まって集結し、好天が数日続いてカラリと晴れた風のない美しい秋の日の午前中に一斉に飛び立つのです。
私は今日がその「渡り」の日だと思っているのですが、それは明日以降ツバメの姿が見られるかどうかでわかります。明日からバッタリとツバメの姿が見えなくなったら、彼らはみんなで励まし合いながら力を尽くして南の国を目指して飛んで行ってしまったということなのです。
そしてツバメが去った町は一段と秋が深まるのです。
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