福沢諭吉の『文明論之概略』は、145年前に出版された庶民、国民に向けた啓蒙書で、習慣や認識の転換と行動を促す目的で書かれている。読んでいて、私は違和感を感じない。中で随分くどく繰り返して書き込んであると思うところは、明治維新期と現在との意識の差が大きい箇所なのかと想像する。
歴史の勉強というスタンスで読んでいたが、啓蒙書である。中高生の頃読んだなら、考え方の前提や行動に多少修正をかけていたかもと思うところや、少年期に読んでも分からなかっただろうと考えられる部分もある。
まずは素直に読んでみる。
先週長門大寧寺から帰る途中に立ち寄った秋吉台。山焼きから10ヶ月が経過したところ。