奈良・佛教大学通信 奈良!奈良!いつもは京都

奈良大通信卒業後佛教大通信へ。日本史を学ぶOLD大学生の記録です。

西洋史概論レポート返却

2016-10-31 11:38:00 | 奈良大 西洋史概論

 あるいは再提出かと危惧していた西洋史概論のレポートが返却されてきました。B5つ、C3つながら合格。ほっ・・・

 再提出かと思っていたのは、レポートの「はじめに」で様々な問いを立てておきながら、「まとめ」で大した理由づけもせず、自分が出した問いに丁寧に回答したとは言い難い(丸めたようね)結論を書いて出してしまった感があって、提出後に、ああも書けばよかった、こうも言えるなどと考えていたからなのでありました。「まとめ」の前の「考察」をがっちり書いておくのが当たり前だのクラッカーですよね(おもいっきり古い。誰も知らないと思う)。

 そのことは講評にも、「根拠が示されていない」、「具体的に議論されていない」などなど、おっしゃる通りです。出来不出来はともかく、もっと丁寧に取り組む必要があったし、さらにもっと楽しみながら作ればよかったとも思います。政治史は好きな分野だったんですけどね。

 さて、すっかり深く反省をしたので、前向きに進みます(変わり身が早い)。レポートをすばらしく早く返していただいたのですが、既に11月の福岡での科目修得試験は観光論で申し込んでおり、これも結構、記憶力が試されそうなのでがっつりいこうと思います。

  京都二寧坂「文の助茶屋」、甘物は脳に栄養を充満させるような気がします。


出雲大社と美保神社

2016-10-30 21:49:02 | 旅行

 2015~2016年の年末年始は暖冬でした。なので年末ぎりぎりになって、出雲でお正月を過ごそうと思い立ち、大晦日出発・元日帰着で行ってきました。奈良大学入学前なので、今回は番外編です。

 さすがに温泉旅館は満室でしたが、松江駅近くのホテルがキャンセルでもあったのか空いていました。松江まで高速道路がつながったとはいえ3~4時間の道程で、さすがに広島・島根の県境付近では小雪が舞っていました。松江泊となると、出雲大社への初詣は車と一畑電鉄を併用しても、混雑するうえ相当な時間がかかるので、大晦日に出雲大社に行って、初詣は後で考えることにしました。出雲大社は3度目だと思います。年末でも昼間だったのですいていました。

                                参道は下って上ります

 出雲大社では、神がかりとでもいうのか、数か月後になってから少し驚いたことがありましたが・・・どうなんでしょうか。

 2016年の初日の出をご覧ください。宍道湖です。

 初詣は、あれこれ調べて、島根半島東北突端近くの美保神社に行ってみることにしました。初めて行きましたが、この神社のある美保関町(現在は平成の大合併により松江市)は、古くからの海上交通の要所で、風待ちの港として栄え、朝鮮半島との交易の拠点であったらしく、たたら製鉄の鉄の輸出港としても繫栄し、また江戸時代には北前船交易に伴い多くの廻船問屋が存在したところとして知られています。

 現在は漁港となっており、到着したとたん、心が晴れ晴れするおだやかな風景が広がります。来てよかった。お正月らしく、初詣の人出がありました。

 美保神社のご祭神は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)と事代主神(ことしろぬしのかみ)のダブルスタンバイ。

 三穂津姫命は大国主神の御后神、高天原から稲穂を持ってお降りになり、人々に食料として配り広められた神様で、事代主神は大国主神の第一御子神、鯛を手にする福徳円満の神えびす様で、大国主神から重要な判断を委ねられた尊い神様であり、古事記、日本書紀の系譜をつなげると、義理母・息子の関係にあたります。

本殿も、ダブルスタンバイ(本殿の後ろ側から)

ご当地かにみそコロッケは外はサクサク中はひんやりの絶品

 出雲大社に詣でた機会には、美保神社で追加願掛けはどうでしょうか。近くには灯台と日本海を眺望できるレストランもあります。

「灯台ビュッフェ」 中は広くきれいです。

 

 


黒塚古墳 箸墓古墳 大神神社~JR鈍行と徒歩の半日

2016-10-24 15:44:43 | 日記

 奈良大試験の翌日、天理市、桜井市の古墳などをサイクリングで回ろうと計画していたものの、天候が怪しく、JR鈍行と徒歩で、帰りの新幹線の時間を考えながら、対象をしぼってめぐることにしました。

 JR万葉まほろば線柳本駅下車。駅前通りを通って徒歩数分のところに、黒塚古墳とその展示館(入場無料)があります。この古墳は、大和古墳群に属した3世紀末頃の全長130mの前方後円墳で、画文帯神獣鏡1面、三角縁神獣鏡33面などが、副葬当時に近い状態で発見されたことで知られています。

 教科書的なことを書いてしまいましたが、古墳は現在、公園のように整備されており、展示館には、鏡の展示とともに、発見当時の様子がレプリカで再現されています。周辺には、朝からごみを拾う清掃活動をされる人達がおられ、すがすがしい、きれいな環境が保たれていました。

展示館の外観

駅前通りの昭和的レトロな街灯。気に入ってしまいました。  柳本駅ホームの待合。座布団あり。こういうの大好きです。

 柳本駅から1駅の巻向駅。ここから1km歩いて箸墓古墳に着きます。最古級の前方後円墳とされ、うっそうと自然林におおわれているため小山のように見えます。全長約280m。後円部の方から時計回りに古墳に沿って歩きます。

 前方部の先端中央に「大市墓」とあり「孝霊天皇皇女やまとととひももそひめ(漢字変換やや困難)」に治定されているとのことでした。ここからさらに古墳に沿って歩くと、大池をはさんで古墳を見ることとなります。卑弥呼の話は諸説、山とあるのでここでは触れません。

 巻向からさらに1駅先が三輪駅です。各間、電車に乗っている時間は数分ですが、本数が少ないので、電車発車時間を気にしながらの徒歩訪問になりました。三輪では、大和国一の宮大神神社(三輪明神)に参拝しました。

 大神神社は、三輪山全体を神体山として奉斎して来ており、本殿は設けず拝殿の奥にある三ツ鳥居を通しお山を拝する、上代の信仰のかたちをそのままに今に伝えている、わが国最古の神社であると縁起にあります。当日はたまたま秋の大祭で人出も多くにぎわっていました。

駅前の茶店「日本酒アイス」とあります。こういうのも大好きです。これはためして報告したかったのですが、新幹線で帰着してから車で家に帰るので断念。

 まだまだ見ておきたい古墳、神社もありましたが、時間切れ。また訪れるのを楽しみに桜井駅方面行の電車に乗りました。

 

 

 

 

 


東洋史概論試験 北円堂特別開扉 正倉院展

2016-10-23 17:27:52 | 奈良大 東洋史概論

 10月21日(金)、東洋史概論の科目修得試験の前日に奈良入りしました。試験日の22日からは正倉院展が始まります。本日は鹿神さんとたわむれに奈良公園に行ってきました。するとやはり22日から興福寺北円堂の特別開扉というチラシを発見。北円堂といえば運慶の本尊弥勒如来像、無著・世親像。というわけで午前中に試験を受けた後のコースが確定したのでありました。

 東洋史概論の勉強では、テキストを読みはじめたものの、高校卒業以来世界史にまともにさわっていなかったので、基礎知識が足らず、限界を感じて、『チャート式 新世界史』などという高校参考書を買い込み、中国史のところを通読。そうしてテキストに戻ってみると、随分、事実関係の解釈が異なっているのがわかりました。

 レポートについては、設題が「10の時代・時期の特徴を示すと思われる事項をそれぞれ1つあげ、とりあげた理由がわかるように、その事項について説明しなさい」というものでした。「特徴を示すと思われる事項」は、自分なりにこれを上げればいいのではと思ったものにしましたが、レポートの講評で「各時代について取り上げた事項は適切なものであり、・・」とあり、評価項目は、設題意図の把握度A、独創性C、その他はBという絶妙な相対バランスでした。

 そして試験対策では、10問の回答をつくったものの、‘‘ これ、誰が覚えるとですか ‘‘という歴史答案の宿命がのしかかってきました。とにかく書かなければ覚えられない人ですから、要点を箇条書きにして、それぞれにタイトルもつけて、人名、年号などはむりやり語呂合わせして(耶津阿保機、完顔阿骨打などはそうとう下劣な語呂合わせをしたりしました=非公開)、さらに書いて、最後は10問を高速回転読みして、また会場で頭が真っ白にならないようにそれぞれの最初の一文を確認して、試験に入りました。答案が正しければ合格しているはずですが・・・・。試験は4回目ですが、今回は、脳神経細胞が相当増加したのではないかと思います。減らないでくれ~~~。

 午後、北円堂に行きましたが行列もなく、無著、世親の表情の違いと威厳をじっくり鑑賞することができました。正倉院展には夕方がいいということだったので4時ごろ入りました。奈良大生はキャンパスメイト(受付の人にそう言われると何か気恥ずかしい)で1,100円のところ400円で入場。やはり会場はすいていたと言っていいと思います。逆にオータムレイト(閉館1時間半前から入場できる)には、私が出たころ、会場入り口に長い列ができていました。どうだったのでしょうか。

 翌日の23日には、天理市、桜井市の古墳、神社を回りましたので、また近くアップします。


美術史概論 科目修得試験

2016-10-16 22:40:49 | 奈良大 美術史概論

 美術史概論のテキスト『日本仏像史』は、仏像の勉強には本当に良い本なのだと思います。ただし、この本はコンパクトな割に字が小さく、内容も詳細にわたるため、まず仏像史をざっと承知しておきたいと思い、サブテキストでも紹介されていた『日本仏像史講義』(平凡社新書)を先に読み、また仏像の種類・役割を確認したかったので、『仏像の見方ハンドブック』(池田書店)を買い込んで、活用しました。

 レポートの講評は、別紙にして書いていただいており、合格はしていましたが、「内容が少し足りない」として、「〇〇時代後期の〇〇なども説明できるようテキストで確認しておいて下さい。」と具体的に示され、また、「各時代のキーワードを『サブテキスト』に挙げていますから、参考にしてください。」と指導もあり、仏像の特徴を示す形容詞もサブテキストのものに絞って答案の作成作業をしました。おかげさまで、試験の答案もなんとか完成し、無事合格に至りました。

(東大寺にて)