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考古学概論のレポートと試験

2016-10-13 08:35:14 | 奈良大 考古学概論

 

 考古学概論のレポートは、5月に提出したものです。

 設題は、「考古学とはどのような学問であるのか、自由に論じなさい」というものでしたので、私は、H.J.エガースのコッシナ批判をテーマにしました。コッシナの居住地考古学は、ナチスドイツの侵略に利用されたもので、これを批判するエガースの著書を引用して、考古学研究の基本姿勢について書きました。もちろん、とても論ずるところまではいきません。

 しかし、そうはいいながらも設題は「論じなさい」ですから、「はじめに」でレポートの目的を書き、本文を構成して、「まとめ」をつくりましたが、このまとめでは檄文にならないよに気をつけていたものの、つい、熱がこもって、「(大衆扇動となる特質をもつ研究であるという判定と対処は、)その歴史観が事実として広く認知される前に、すみやかに、かつ徹底的に行わなければならない」などと書き加えて、送信してしまいました。余計なことを書いたなと思っていましたが、講評では「意欲的にまとめられたレポートとして評価します」と、大人の対応をしていただき、合格をいただきました。感謝・反省。技術的には、基本に則った引用の末尾表示や誤字の少ない(朱書き訂正はありました)点をほめていただき、最後に、「考古学は実証」とのご指導をいただきました。ずいぶん丁寧に書いていただいて、ほめられて伸びるタイプの人が多いのでしょう。きっと。

試験はテキストに忠実にまとめましたが、馬匹文化については、

白石太一郎『考古学と古代史のあいだ』ちくま学芸文庫

を参考にしました。

考古学特殊講義スクーリングの様子