里見香奈女流王座がタイトル返上

女性初のプロ棋士（四段）へあと一歩の里見香奈女流王座・女流名人が、2014年3月～8月末の半年間の奨励会三段リーグや女流棋戦の一部を休場していたことは将棋ファンの間では話題になっていました。なんとか10月以降には復帰してくれるものと願っていましたが、2014年8月29日16時に日本将棋連盟のホームページに更に休場を4カ月延長することを発表しました。
以下は将棋連盟のホームページのコピー＆ペーストです。

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2014年3月1日～2014年8月31日まで休場中の里見香奈女流王座・女流名人(さとみ かな、22歳、奨励会三段)より体調不良を理由に、さらに4ヶ月間の休場届が役員会に出され、役員会はこれを受理いたしました。(休場期間は2014年9月1日～2014年12月31日)

これにより里見女流の休場棋戦等は以下の通りとなります。
第4期リコー杯女流王座戦　五番勝負
第8期マイナビ女子オープン本戦　
第56回奨励会三段リーグ戦

※1・・・第26期女流王位戦紅白リーグは、休場中の対局は不戦敗とし、復帰したところから指す予定です。
※2・・・リコー杯女流王座戦は里見休場に伴い、9月１日(月)に予定していた挑戦者決定戦は行わず、加藤桃子女王と西山朋佳奨励会初段の2名により第4期リコー杯女流王座戦五番勝負を行います。

休場期間にかかる女流棋戦の主催各社様、関係者の皆様には御迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
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写真は4～5年前の東急将棋祭りの里見さんです（写真中央のピンク色の洋服の女性）


女流王座戦の挑戦者決定戦に進出している奨励会初段で女王のタイトルを保持している加藤桃子さんと、同じく挑戦者決定戦に進出している奨励会初段の西山朋佳さんで里見さんが返上した女流王座のタイトルを争うことになりました。

里見さんは女流タイトルも重要でしょうが、女性初のプロ棋士（四段）を目前にした三段リーグを体調不良により戦うことが出来ないことが想像するにかなり無念だと思います。
悲願の四段、女性初の四段…。現在の将棋界で、女性では里見さんの三段が過去最高です。その次が加藤桃子さんや西山朋佳さんの初段です。
三段や初段と言っても、アマチュアの三段や初段とはレベルが違います。アマチュアの四段で奨励会6級レベルだそうで奨励会の三段や初段とは超エリートレベルですが、プロになるには三段リーグを突破しなければいけません。
三段リーグは30人以上いる三段がリーグ戦で対戦して、年間で原則4人が四段プロになれるという狭き門なのです。

その三段リーグを戦う権利を女性で初めて得た里見さんが、体調不良により戦えないのです。

ファンとしては体調不良の内容が気になるところですが、将棋連盟は病名などの詳細は公表していません。里見さんはまだ22歳。
満足な将棋が指せないって、どんな重病なのか？と勘ぐってしまいます。

すなわち女流棋戦で最高賞金である500万円を懸けた五番勝負や、女性初の四段を目指す三段リーグを欠場しなければならないほどの病名って何？と思ってしまいます。

何はともあれ一ファンとしては、里見さんの早期復帰を待ち望んでいます。
頑張れ、里見さん！