昨日の朝、NHKニュースおはよう日本(関東・甲信越版)を見ていて気になるニュースがありました。
ぬいぐるみを修理するお店を紹介していたのです。
東京・千代田区にそのお店があります。お店を設立した経緯は、経営者の女性は裁縫の仕事をしていたのですが、ある時ぬいぐるみの修理をして依頼者に手渡す時に、我が子を迎え入れるようにえらく感激してくれて涙を流して喜んでくれたことがきっかけで、8年前に開業したようです。
そのお店ではぬいぐるみを「患者」と呼び、修理を「治療」と呼び、家族として迎え入れる「病院」を作りたいとの想いで開業したようです。
個人的にはとても共感出来ます。
修理の以来は日本全国から主に宅配便で届き、想いが詰まった手紙を同封する依頼者もいました。
この日は50年以上家にいた家族同様のぬいぐるみの修理依頼者が、来店してぬいぐるみを引き取る様子が放送されていました。
依頼者の男性は「子供のような存在です」と言って、とても可愛がっていました。
そんな中、私の自宅近くで捨てられたぬいぐるみを発見しました。
クマのぬいぐるみです。耳には粗大ゴミのシールが貼られていますので、粗大ゴミに出されるのでしょうね。
家庭の事情なので仕方ないことでしょうが、なんだかかわいそうに見えてしまいます。
クマのぬいぐるみもうつむき加減で元気がありません。
私は幼少期にぬいぐるみにまつわるちょっと悲しいエピソードがあり、このぬいぐるみを見てそれを思い出しました。
それは幼稚園に通っている頃の話です。私は地方出身者ですが、幼稚園児の2年間だけ東京・世田谷区に住んでいました。
幼稚園児の頃は幼稚園から帰宅するといつも大きな黒いクマのぬいぐるみが自宅にあり、それが大好きでいつも抱っこしたり、クマの背中にまたがったりして仲良く遊んでいました。手荒く扱ったとは思っていませんでしたが、幼稚園児なのでその加減が分からず、形をキープする為に中に入っている細い金属が破れて、しばらくすると金属が少しだけ露出するようになりました。
そんな頃に父が転勤の辞令が出て、引っ越すことになりました。
引っ越し先は地元で父が所有していた戸建て住宅なのですが、既にそこに住む祖父・祖母との同居となり三世代6人が住むには狭いです。
私は仲良しのクマのぬいぐるみも一緒に引っ越すことになると思っていたのですが、母親に聞くと「針金のような金属が出て危ないし、次の引っ越し先は狭いからクマは捨てていくよ」とのこと。
毎日仲良くクマのぬいぐるみと遊んでいた私にとっては、とても悲しい言葉でした。
私は「一緒に行きたい」「連れて行く」と何度言っても母は聞き入れてくれません。とても困りました。
そして引っ越す前日になりました。最後のゴミ出しの日です。
当時は粗大ごみではなく、通常ゴミとして出すことが出来たと思います。
いつもゴミを出す電柱の下には、ご近所のゴミと一緒に私が大好きなクマのぬいぐるみがいます。
私は気になって何度も当時住んでいたマンションの扉を開けて、クマがいるであろう電柱の下を見ます。
「お母さん、まだクマがいるよ」「本当にゴミ(回収)の人は来る?」「やっぱり引っ越しに連れて行きたい」などと母親に伝えます。
でも母親は「引っ越し先も狭いし、仕方ないよ。ごめんね」などと言います。
私は涙を流していました。しばらく電柱の下にあるゴミ出し場を見ていると、とうとうゴミ収集車がやってきました。
そして・・・。
仲良しのクマのぬいぐるみを、収集車が吸い込んで行くのを見ました。
それを見た私は悲しくて、悲しくて。
号泣したのを今でも覚えています。今思い出しても泣けてくるくらいです。
それだけに今回、クマのぬいぐるみがゴミに出されるのは悲しい気持ちが大きいです。
幼稚園児の頃の思い出でした。
ぬいぐるみを修理するお店を紹介していたのです。
東京・千代田区にそのお店があります。お店を設立した経緯は、経営者の女性は裁縫の仕事をしていたのですが、ある時ぬいぐるみの修理をして依頼者に手渡す時に、我が子を迎え入れるようにえらく感激してくれて涙を流して喜んでくれたことがきっかけで、8年前に開業したようです。
そのお店ではぬいぐるみを「患者」と呼び、修理を「治療」と呼び、家族として迎え入れる「病院」を作りたいとの想いで開業したようです。
個人的にはとても共感出来ます。
修理の以来は日本全国から主に宅配便で届き、想いが詰まった手紙を同封する依頼者もいました。
この日は50年以上家にいた家族同様のぬいぐるみの修理依頼者が、来店してぬいぐるみを引き取る様子が放送されていました。
依頼者の男性は「子供のような存在です」と言って、とても可愛がっていました。
そんな中、私の自宅近くで捨てられたぬいぐるみを発見しました。
クマのぬいぐるみです。耳には粗大ゴミのシールが貼られていますので、粗大ゴミに出されるのでしょうね。
家庭の事情なので仕方ないことでしょうが、なんだかかわいそうに見えてしまいます。
クマのぬいぐるみもうつむき加減で元気がありません。
私は幼少期にぬいぐるみにまつわるちょっと悲しいエピソードがあり、このぬいぐるみを見てそれを思い出しました。
それは幼稚園に通っている頃の話です。私は地方出身者ですが、幼稚園児の2年間だけ東京・世田谷区に住んでいました。
幼稚園児の頃は幼稚園から帰宅するといつも大きな黒いクマのぬいぐるみが自宅にあり、それが大好きでいつも抱っこしたり、クマの背中にまたがったりして仲良く遊んでいました。手荒く扱ったとは思っていませんでしたが、幼稚園児なのでその加減が分からず、形をキープする為に中に入っている細い金属が破れて、しばらくすると金属が少しだけ露出するようになりました。
そんな頃に父が転勤の辞令が出て、引っ越すことになりました。
引っ越し先は地元で父が所有していた戸建て住宅なのですが、既にそこに住む祖父・祖母との同居となり三世代6人が住むには狭いです。
私は仲良しのクマのぬいぐるみも一緒に引っ越すことになると思っていたのですが、母親に聞くと「針金のような金属が出て危ないし、次の引っ越し先は狭いからクマは捨てていくよ」とのこと。
毎日仲良くクマのぬいぐるみと遊んでいた私にとっては、とても悲しい言葉でした。
私は「一緒に行きたい」「連れて行く」と何度言っても母は聞き入れてくれません。とても困りました。
そして引っ越す前日になりました。最後のゴミ出しの日です。
当時は粗大ごみではなく、通常ゴミとして出すことが出来たと思います。
いつもゴミを出す電柱の下には、ご近所のゴミと一緒に私が大好きなクマのぬいぐるみがいます。
私は気になって何度も当時住んでいたマンションの扉を開けて、クマがいるであろう電柱の下を見ます。
「お母さん、まだクマがいるよ」「本当にゴミ(回収)の人は来る?」「やっぱり引っ越しに連れて行きたい」などと母親に伝えます。
でも母親は「引っ越し先も狭いし、仕方ないよ。ごめんね」などと言います。
私は涙を流していました。しばらく電柱の下にあるゴミ出し場を見ていると、とうとうゴミ収集車がやってきました。
そして・・・。
仲良しのクマのぬいぐるみを、収集車が吸い込んで行くのを見ました。
それを見た私は悲しくて、悲しくて。
号泣したのを今でも覚えています。今思い出しても泣けてくるくらいです。
それだけに今回、クマのぬいぐるみがゴミに出されるのは悲しい気持ちが大きいです。
幼稚園児の頃の思い出でした。