新宿駅西口ロータリー。「新宿の目」で有名な新宿スバルビルがとうとう解体されます。
数年前まで富士重工業(現在はSUBARUに社名変更)の本社やスバルの乗用車のショールームが入居していましたが、同ビルは1966年に竣工され50年以上が経過して老朽化が進行。歌舞伎町は東急電鉄が、新宿駅西口は小田急電鉄が再開発事業を計画しており、小田急電鉄は2011年に富士重工業から新宿スバルビルを取得して、テナントの立ち退き交渉を進めていました。
新宿駅西口から東京都庁方面への地下道を通ると、新宿スバルビルに入居しているテナントはマクドナルドだけでした。ドラッグストアなどは立ち退き済みで最後のテナントであるマクドナルドが2018年7月21日に閉店し、立ち退き作業が完了する見込みとなりました。
2018年8月から2019年4月にかけて、新宿スバルビルの地上部分を解体していきます。
新宿エルタワー側に隣接する老舗ビルの松岡セントラルビルも老朽化(1969年竣工)が進行しており、一体して共同開発して超高層建築物の建築の可能性もありそうですが、現段階では話し合いはされていないようです。
しかし私は松岡セントラルビルと一体して「超高層建築物の共同開発に向かうのでは」と見ています。小田急電鉄も松岡地所も既存の老朽化したビルは10階建て前後。隣接するコクーンタワーや新宿エルタワーのように50階建ての超高層建築物を建てると面積・単価ともに賃料収入が飛躍的にアップし、メリットが大きいからです。
松岡セントラルビルのテナント。三井住友銀行の他、三光マーケティングフーズが運営する居酒屋(黄金の蔵、吉今)、新宿石川クリニックなどが入居しています。
このように三井住友銀行など、まだ複数のテナントが入居しているので、立ち退きが完了した新宿スバルビルとは状況が異なります。松岡セントラルビルに入居しているテナントの立ち退き交渉の進行度合いは、今後の再開発事業に大きく影響してくるでしょう。