新宿の虎

大都会・新宿で自由気ままに生きています。投資(株主優待・株主総会等)の情報や、街の情報・グルメ情報などを書き綴ります。

羽生善治の凄さ

2012年10月04日 | 日記
平成24年10月3日(水)

第60期王座戦第4局が行われました。
渡辺王座に羽生二冠が挑戦しており、第3局まで羽生さんの2勝1敗です。王座戦は5番勝負のため、あと1勝で王座復位となる注目の対局です。

先手渡辺・後手羽生の大熱戦は同一局面が続き、千日手指し直しとなり日付が10月4日(木)になった深夜に勝負が決まりました。

結果は羽生さんの勝ち。
羽生さんは王座・王位・棋聖の三冠に。
一方の渡辺さんは竜王の一冠に後退です。


羽生さんが強いのは私が今更言うことでは有りません。
この度の王座戦第4局は神奈川県秦野市にある、陣屋という旅館で行われたのですが、現地で解説をしているライバルの森内俊之名人等の同世代棋士との比較はよくされています。
ご承知の通り、羽生さんの実績はダントツに抜きに出ていますので単純に数字を比較しても仕方有りませんが、ちょっと面白い比較点を記載してみます。

通算成績(王座戦第4局を含む)
森内名人 816勝460敗(勝率0.6395)
羽生三冠 1208勝460敗(勝率0.7242)

同じ昭和45年生まれ同士のお二人ですが、生涯の公式戦での負けの数が同じ数なのです。

今年の4月から今期が始まりましたが、羽生さんから見て通算負け数が1つ多い状態で森内・羽生のお二人が直接対局する名人戦に突入しました。名人戦こそ森内名人が防衛しましたが、その後の勝ち方が羽生さんはダントツに凄かったです。

今期成績(王座戦第4局を含む)
森内名人 8勝9敗
羽生三冠 31勝8敗
となって通算負け数で森内さんと羽生さんは並んでしまいました。

今期の対局数が違うので羽生さんの負け数の少なさは素晴らしいです。
一流棋士の一つの目安として、通算勝率6割という数字を耳にします。
森内名人は6割4分近いので立派な勝率なのですが、羽生さんがとんでもないくらい凄すぎるのです。

3年くらい前まで通算勝率7割を超えていた木村一基八段、山崎隆之七段も今では6割台に落ちています。
現在、100局以上の対局数の棋士の中で通算勝率7割超えは羽生さん以外では
豊島将之七段と菅井竜也五段の2人だけです。

豊島さんは22歳、菅井さんは20歳と若いので対局数が豊島200局台、菅井100局台と少ないです。少ないと言っても、かなり立派な数字なのですけどね。


羽生世代のライバルの通算成績を見てみます。カッコ内は勝率です。
佐藤王将 899勝504敗(0.6408)
郷田棋王 722勝407敗(0.6395)
丸山九段 738勝396敗(0.6508)

2年連続で竜王戦挑戦を決めて名人2期の実績を持つ丸山九段、佐藤王将、郷田棋王、森内名人を含め、皆さん6割4分~6割5分程度の勝率です。勝ち星は700台~800台と拮抗していますので、羽生さんの1200勝、勝率7割台という数字はまさにキングですね。

これからは森内名人との負け数の少なさに注目してみたいです。
羽生さんは対局が多いので大変でしょうが、面白い見方になるかも知れませんね。
コメント
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