くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

地図にない場所(97)

2020-07-09 18:29:23 | 「地図にない場所」

 フーララヒー ヒララー ラララ……

 と、なにか風の音のような者が聞こえてきました。サトルは、黙って耳を澄ませましたが、風の音にしては、なにか音階のはっきりした。こう言っていてもいいのなら、歌のようでした。サトルは、誰か特別従業員の一人が、鼻歌でも歌っているんだろう、とまたリリを探しに行こうとしました。けれど、サトルの心のどこかで、もっとこの歌を聴いていたい、という強い思いが湧き起こり、いつの間にか目をつぶって、すっかり聞き入ってしまいました。サトルは、ふんわかとした素晴らしいものに出会ったような気がして、歌の聞こえる方へ、ゆっくりと引かれるように歩いて行きました。
(リリを……探さなきゃ……)
 しかしサトルの体は、真っ直ぐにその歌声の方へ歩いて行くのでした。サトルは、見えないものに引かれるまま、工場の奥まった所にある、テーブルのように大きな岩石が置かれた場所にやって来ました。そこには、サトル以外にも、工場で働いているいろいろな特別従業員で溢れていました。

「あれっ?」と、サトルは目を疑いました。

 大岩の上に座って、美しい歌を歌っていたのは、見たこともない女の人でした。その周りには、蝶の羽をした妖精が輪舞し、キツネやクマ、それにウサギや昆虫達までもが、ケンカをすることもなく、おとなしく女の人の歌声に耳を澄ませていました。従業員である大きな木々達も、歌にすっかり聴き入っているらしく、ピーンと立ったまま、風に揺れる梢も、サワサワと、心なしか遠慮がちでした。

「――サトル!」と、女の人が笑いながら手を振りました。

「えっ?」と、サトルはどうして女の人が自分の名前を知っているのか、首を傾げました。

「わたし、やっと元の姿に戻ることができたの。ありがとう――」と、女の人が、そっとサトルに近づいてきて、手を取りながら言いました。
 サトルは、よく理解できないのと照れくさいのとで、顔を真っ赤にしていましたが、おずおずとした口調で言いました。
「あ、あの……なんでぼくの名前を……」
 サトルが言うと、女の人はクスッと笑って言いました。

「わたしは、リリ。あなたと、ずっと一緒に旅していたわ……」

「……」と、サトルは信じられないという顔で、よくよく女の人を見てみました。どこか、自分の知っている特徴でもあるだろうか、と思ったからでした。
「あっ、そういえばその作業着――」
 サトルが指をさすと、元の姿に戻ったリリが「うん」とうなずきました。
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よもよも

2020-07-09 06:05:53 | Weblog
いやはや。

暑い。

って、昨日はほんと一日中雨だった。。

そんな日に限って出張入ってて、

雨の中車走らせて芦別まで。。

会場に到着したのが正午近くだったせいか、

わずかな晴れ間が出てきてずぶ濡れはぎりぎりで回避できた。。

そんなことで運を使っちゃうともったいないんだけど、

しゃーないわな。こればっかりは自分じゃうまくコントロールできんもの。

で、行ったメンバーで遅い昼飯に道の駅。

そういえば感染症流行ってから外食したのってこれが最初。。

見知ってるシステムとはいきなし変わってて、

セルフサービスになってるは食券制になってるわ、

お客が帰ると店員さんが座席とテーブルを一斉にアルコール消毒・・・。

改めて感染症の流行は収束してないって、

身につまされたXXX
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