滝番小屋

新城市出沢と鮎滝の近況を紹介、その他雑感を少々。

大巻淵と大蛇

2016年02月12日 | 寒狭峡郷土研究会

 深い淵には、大概魔物が棲んでいる話がある。

 龍とか大蛇の類が多いが、細長いものなら隠れていそうな気がするのか。
或いは水中にいるので、どうしても魚のように細長い物をイメージしてしまうの
だろうか。出沢のせと淵の魔物は、只魔物とだけ伝わっていて、龍か蛇か
はっきりしないが、大巻淵のは大蛇だ。

 せと淵の魔物は、めくら淵、かいくら淵と三つの淵を行き来していたことに
なっているが、大巻淵の大蛇も、塩瀬の蛇穴、ひつ淵の間を行ったり来たりして
いたらしい。

 同じ淵に棲む魔物なのに、橋詰の大淵に棲んでいるのは龍神だ。
願いを聞いてくれれば神で、暴れたり悪さをしたりすれば魔物か・・・。

 空爆。。処刑。。自爆テロ。。ネグレクト・・・。
最近は何でもありの世の中だが、どうしても人間のすることとは思えない。
本物の魔物が棲んでいる淵は、人の心の中にあるのではないだろうか?
その淵に棲む魔物は人の願いを聞いてくれる魔物だと信じたい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蜂の巣と蓄財 | トップ | 鹿鞭(ろくべん)は愛のムチ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

寒狭峡郷土研究会」カテゴリの最新記事