.参道改修
西入船の大善寺が令和の大修繕工事中。平成十七年、門前の市道・亀姫通りの拡幅工事の際に、土塀を移設したのが縁で、今回も、参道の改修工事をさせて戴くことになった。
「参道の改修は先代からの宿願でした」と住職。
大善寺の境内は広い。山門から本堂まで約二十間、張石の白御影石は、残念ながら、現在国内では手に入らない、全て中国からの輸入品だ。少しでも歴史を継承しようと、取外した既設の縁石で程度の良いものは、境内墓地への通路の敷石に再利用。粉骨砕身。
苦労の甲斐あって、白御影の立派な石張り参道になった。
.亀姫様の墓
ここ大善寺には亀姫様の墓がある。亀姫侍女十二相祠堂、宇都宮城釣天井事件など、悪女・妖女のイメージが強い亀姫様だが、自分は亀姫様はこの町の守護者だと思っている。多感な十七歳の時、長篠城を守り抜いた奥平信昌(後の新城城主)に嫁ぎ、以来、この新城を愛し守ってきた。根っからの悪女ではなく、信昌や孫たちに対する愛が深すぎて起きてしまった事件だと解したい。
その亀姫様の墓を守っている大善寺の参道改修工事に関わることができた。有り難いことである。これも何かの縁だろう。立派に完成した白御影の参道に、亀姫様も喜んでいるに違いない。住職始め関係者一同に感謝。
・・南無阿弥陀仏・・
■令和三年一月三十日 ㈱田村組 竹川