4月30日、花も済んだので駅の桜をいよいよ伐採することになった。
コロナ外出自粛で人出もなく、作業は順調に進み、2時過ぎ無事に終了。
径90センチ超、この太さなら100年はゆうに越えているだろうと
年輪を数えてみるのだが、スギ・ヒノキと違って桜の年輪ははっきりしない。
その上、芯が腐っている。
よくわからない部分は推定して何度数えてみても、60年から70年
ぐらいだ。
「そんなことはない。どこそこの大お爺さんが若い時植えたそうだ」
「そのお爺さん幾つ?」「もうとっくに亡くなったよ」
「あそこの奥さんも植えたの知っとるって言とったけど・・」
「何歳?」「90・・中ぐらい・・」
議論百出。
そんな中、知人が昔の駅の写真を探してくれた。
ボンネットのバス。車はタクシー以外殆どいない。
まだ、自転車と鉄道、バスが移動手段だった時代だ。
昭和30年頃の写真だと思われるが、桜の木はまだない。
結論として、植えられて70年は経っていないだろうということになった。
それなら、何と自分より後輩ではないか、・・急に年齢を感じた。
それでもまだ、自分の親の世代も頑張っている。人間は長生きだ。
径96㎝、長さ3m、重さ1.8t、この桜の幹は、
竹生神社のクスノキに菅原道真を彫って名を馳せた、大工小林氏が
チェーンソーアートでモニュメントを創作予定。
何を創るか何処に展示するかは未定。楽しみである。
伐採されて尚、人々の心に咲き続ける新城駅前の桜。
・・・肖りたいものだ。