生活の糧と学費と私の修行

シタが出ていってから、
「アパートを借りるから実印と印鑑証明のカードを出しておいてほしい」
と連絡が来ました。

それまで知り合いのマンションに居候していると言っていましたが、
そんなの信じられない。
知り合いって、相手の女性のことかもしれない。
アパートも二人で住むために借りるのかもしれない。

だから、アパートを借りたら、シタはもう帰ってこないものと思うしかありませんでした。
ただでさえ、シタという人間は易きに流れる人間です。

それで、私はシタのことはもうあてにできない。
経済的に自立をしなければと思いました。

今まで生活の糧としてきた事務職は、この年齢で採用してくれるところはなかなかありません。
なので方向転換をすることにしました。
今までしたことのない仕事で生活をしていくことに決めました。
只今絶賛修行中です。

シタは子どもの学費はだすと言っていますが信じられません。
生活費もくれない人が学費を出せるはずはありません。
先日長男の学費も無視されましたので貯金から捻出しました。

次は次男の学費です。
引落し口座を変更して自分で払うと言っていましたが、先日学校から学費引落しの連絡が来ましたがもとの口座のまんま。
どうなるのかな。

こんなことが自分の身に降りかかってくるとは思ってもみなかったなぁ・・・・・・。
シタが浮気をするまで、
それなりに幸せな家庭だと思っていました。

うわっ、接触事故

以前、午前中出かけた時、偶然夫が自転車に乗っている後ろ姿を見かけたんです。
夫は後ろから私を追い越して行ったのですが、私には気づかなかった様子。
でも、私は動悸が激しくなり呼吸困難に陥ってその場にしゃがみ込んでしまいました。

そして今日、掃除と洗濯を終えて買い物へ。
スーパー好きな夫と鉢合わせを避けるため、普段は午後から出かけるのですが、それを忘れて出かけてしまいました。
（夫の仕事は夕方からなのです）

・・・・なんだか、夫と書くのはなんだかイヤだなぁ。
これから夫の事を「シタ」と書きます。
一部の人にしか通じないかもしれませんが。

陳列棚のコーナーで人とぶつかりそうになったので、
「あ、すいません」
と言ったら、なんとシタでした。

シタは私の顔をチラと見ましたが返事は無し。
きっと何を買おうかということしか考えられず、誰かとぶつかりそうになったことなど気づかなかったんだと思います。
私も顔半分隠れるマスクに最近買った眼鏡、シタが家を出てから１０キロも体重が減ったので最近買った服を着ていました。

ほんと、気づかないって幸せね。
びっくりも唖然も呆れたも通り越しました。
注意欠陥障害って感じですか？もともとそういうヤツなんです、シタって。

シタと同じ店にいるのが耐えられなくて、とにかく猛ダッシュで残りの買い物を済ませ、ラッキーにも精算している人がいないレジに入りました。
レジのお姉ちゃんは研修中の札をつけていて、とにかくゆっくり。
いつもなら「頑張れ！」と胸のなかで応援しているのですが、今日は「早くして～！」の気分。
すると私の後ろに誰か並びました。

・・・・・・・なんとシタ。

おいおい、またかよ～、いい加減にしてよ～。
不自然な姿勢でシタにずっと背を向けレジが済むのをひたすら我慢。
お金のやりとりに研修中でない人が入ったので、ここからはスムーズに事が運び、お金を払って猛ダッシュでそのレジから離れました。

今日は、ミネラルウォーターを箱買いする予定で車できていたので、
「落ち着け落ち着け落ち着け、大丈夫大丈夫大丈夫。」
と呪文のように唱えながら家まで運転してきました。

でも、なんで私が逃げなくちゃいけないの？
私のDVが怖いから家を出て行ったんでしょ？！
近づいてこないでよ！

今度からあのスーパーには午前中は絶対に行かない！

女性の悩み相談室

先日、広報に、無料法律相談があると載っていたので電話。
「今週の予約は終了しました。来週の金曜日にその次の週の予約を受け付けますので来週の金曜日にまた電話して下さい。」
とのこと。

でも、同じページに「女性の悩み相談室」の電話番号が書いてあったので今度はそちらに電話。
すると、電話を受けた女性がいきなり私の悩みを聞いてくれました。

別居に至った経緯を話すと
「お話しをうかがう限りでご主人の浮気がきっかけになったわけで一時的な行為のようですので、DVにはあたらないと思いますよ・・・・」
と言って下さいました。

心療内科の先生にも
「あなたのお話しをうかがう限りは、夫婦げんかの範疇にとれますね。」
と言われてます。

こう言ってもらえるのが本当に心強いです。
DVは治らないとか、どんな理由があっても殴った方が悪い、という言葉がネットにあふれているんで。

弁護士による無料法律相談もあると教えてもらったので早速予約を希望すると、翌日に予約の空きがあるとのこと。
その場で予約をお願いし、悩み相談から法律相談にステージが変更。

無料法律相談では
・別居していても夫に婚姻費用を請求できる
・別居中の婚姻費用にしても、離婚して慰謝料、養育費を夫に支払わせるにしても全ては支払能力によるということ。
・生活費をもらえていないのであれば、婚姻費用として貯金から生活費を使うのはやむを得ないと判断される。

夫は一応は会社組織にした自営業をしています。
私に一銭も支払いたくなければ給料を下げたり極端な話、会社を倒産させて収入はありません～と言うことも可能なんだそうです。
よく耳にする婚姻費用や養育費の差し押さえなんて、公務員や会社員の人にしか通用しない現実も教えてもらいました。

夫が浮気して出ていっても、法律は私と子どもたちを守ってくれないことがよ～くわかりました。
相談を受けてくれた弁護士の先生はとても親身に話を聞いてくれアドバイスしてくれましたが。

でも、現実がわかってよかった。
現実を知れば対策を立てられる。