柴田哲孝さんの砂丘の蛙を読み終わった翌日、次の本を探していたらなんとなく題名が気になってダウンロード。
辻村深月さんの『パッとしない子』
それではいつも通り公式の書評をどうぞ
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小学校では、およそ先生も生徒もごく短い期間で入れ替わっていく。先生からすれば、生徒の顔を覚えるのも大変だし、勤務経験が長くなれば、生徒の数は累積し、記憶にも濃淡の差が出てくる。優等生、すぐ懐く子、やんちゃな子、問題児、そして、印象の薄い子。そんな教師と生徒の関係をスリリングに描いた作品だ。
小学校の図工の教師、松尾美穂はその日を、ちょっと高揚した気分で迎えた。教え子で、人気絶頂の男性アイドルグループのメンバーになった高輪佑(たすく、25歳)がテレビ番組収録のため、母校を訪ねてくるのだ。10数年前、美穂が担任をしたのは、佑の3歳下の弟だが、授業をしたのは事実で、佑ファンの娘にも羨ましがられている。美穂の記憶にある佑は地味で、パッとしない子供だったし、プロはだしと称賛される絵の才能も、片鱗は見いだせなかった。撮影を終え、完璧な笑顔で現れた佑は、意外にも松尾に話したいことがあると切り出したが……。
読み始めて割とすぐにこんなにトントン話が進んでどうやって長く持たせるんだろ?と思っていたらあっという間にクライマックス。
えぇ?ここでこうなって、この後どうすんの?
と思ったら…
超短編の一冊でした笑