10年近くの仙台赴任を終え、2015年5月から大阪へ赴任中のオヤジの日記です。
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よっぱのときどき日記



 バンクーバーオリンピックが始まりました。開会式をテレビでのんびりと見ておりましたが、ワイヤーアクションなどを駆使してや映像や光を氷や幕に映しこむいかにも今風の開会式だったなぁというのが僕の個人的な感想です。
 現場で見た人はまた違う印象だったのかもしれません。なんせ、テレビだと映らなくてよいような細かい部分まで映りすぎることもありますもんね。

 本選が始まると、普段顔を見せないナショナリズム(というか)愛国精神(笑)が突然顔を出し、否が応でも日本人選手のメダル獲得や自己ベスト記録更新に期待が高まります。また、その他の外国人選手の桁外れのパワーやスピード・技や勝負強さにも度肝を抜かれつつ見る楽しみも増幅していきます。(結果、寝不足や色々と支障をきたすこともあるんですが(笑))

 さて、数年前(の世界水泳)くらいからだったと思いますが、こういう世界大会へ向かって出発する選手たちが
「目いっぱい 楽しんできます♪」
というコメントを残していくようになりました。
 実際、選手たちは「ただ楽しめればよい」と思っているわけではなく、やはり「頑張ろう!」「自己ベストを出すぞ!」「負けたくない!!」など勝負にかける意気込み満点で出発していくのだろうし、僕たち程度のしょぼい負けず嫌いではできないような精神を発揮し、修行にも近い練習をこなした上に選考会などの勝負に勝って日本の代表となったわけです。
「私は自分でやらなければならないことをやりつくした。後悔はない。だから、後は精いっぱい力を出し切って国際大会の雰囲気さえも楽しみと感じられるくらいリラックスして力を出し切ってきたい。」
というような気持ちを一言で
「目いっぱい 楽しんできます♪」
という言葉になるのだろうと解釈できないこともありません。

 だけど、それでいいんだろうか?それで、皆に伝わるんだろうか?

 最新の道具を揃え国外に出て何泊もし、戦える環境を作るためにどれだけの人の応援があってのことなんでしょう?(中には(もしかして多くは)応援することで自分(社)のメリットになるという損得勘定が前提のものもあると思いますが…)そして、選手が代表として戦えるように支えてきてくれた家族やコーチなどの思いや、実質的支援。また、自分(たち)が破ったために行きたくても行けなかった人たちの思いの上に自分が代表として戦いの場に出るということ。その他もろもろの事情。
 このようなことすべてを踏まえて「目いっぱい 楽しんできます♪」の一言で旅立っていいのでしょうか?

 やはり僕は
「目いっぱい 頑張ってきます!」
「今まで積み重ねてきたことや、支えて下さった皆さんのために納得できるような活躍をしてきたいと思います。」
 などなど、石川遼クン的な優等生的なコメントを残してほしいものです。


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