非才無才の雄叫び

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「太平洋戦争の大嘘」という荒唐無稽その11

2020-09-20 00:13:59 | 日記
とにかく藤井氏の言説には唖然・呆然とさせられる。
つまり日本はルーズベルト大統領の戦略に乗せられて
三国同盟を結び、ついに真珠湾攻撃をして太平洋戦争を
始めてしまったバカな国だったと。

簡単に「乗せられてしまった」などと記述すると、
こういう解釈が成り立ってくる。
個人ではなく「国家が乗せられてしまって、300万人以上の
戦死者・戦没者を出してしまった軽はずみな国家」ということ
になり重大な「歴史解釈」となる

これはもう「荒唐無稽」などと笑ってはいられない。

歴史的事実をひた隠しにする藤井氏は、ひいては石原莞爾ら
関東軍が謀略をもって柳条湖事件を起こし満州を占領した
ことをも藤井氏は擁護していると言わざるをえない。
しかし、その石原莞爾でさえも以下のように発言し
行動したとweb辞書は述べている。
太平洋戦争に対しては、「油が欲しいからとて戦争を始め
る奴があるか」と絶対不可である旨説いていたが、ついに
受け入れられることはなかった。石原の事態打開の策は、
奇しくも最後通牒といわれるハル・ノートとほぼ同様の
内容であった。
戦中、ガダルカナル島の戦いにおいて海軍
大佐であった高松宮宣仁親王の求めに応じ、石原は、ガダ
ルカナル島からの撤退、ソロモン、ビスマーク、ニューギ
ニヤの放棄、サイパン、テニアン、グアムの要塞化と攻勢
終末点(西はビルマ国境から、シンガポール、スマトラなどの
戦略資源地帯を中心とする)及び東南アジアとの海上輸送路の
確立をすることにより、不敗の態勢が可能である旨も語ってい
る。また、周りには中国人への全面的な謝罪と中華民国
からの即時撤兵による東亜諸国との連携
をも説き、中国東亜連盟
の繆斌を通じ和平の道を探った。しかし、重光葵や米内光政の
反対にあい、失敗した


この石原莞爾の言動について、藤井氏が知らぬはずがない。
石原莞爾の言動を、なぜ取り上げなかったのか
石原の事態打開の策は、奇しくも最後通牒といわれるハル・
ノートとほぼ同様の内容であった

ということで、藤井氏にとっては誠に都合が悪い。
これを取り上げると、藤井氏の「反東京裁判史観」へ誘導する
シナリオは崩れてしまい、自らの論理展開と間逆の
ことになって論理矛盾が露見してしまう。

笑止千万だ

このように自分に都合のいいことだけを記述するのは、
「反東京裁判史観」へ国民を誘導するという使命感にも
似た強い意志をもって臨んでいるからで、
しかし、藤井氏は自らが「ドン・キホーテ」であることに
気づいていないのであろう。

安倍元首相とも親交があるようで、自民党の補完勢力を
気取っているのか、早稲田を出、ハーバート大学院まで出た
「秀才」が刃が零れてしまった日本刀のように才能を枯渇させて
いる状態は、あまりにも滑稽で、哀れみさえ感じてしまう。
「国際」政治ジャーナリストの肩書が泣いている。


ジャーナリストという肩書を名乗るのであれば
もう少し文章を吟味して記述すべきだ。

さて
第二章の前半
「なぜ、ルーズベルト大統領は、戦争を望んだのか」

ドイツ、日本に負け戦をしいられているイギリス、ソ連、
中華民国から、ルーズベルトは参戦を促されていたので
、戦争を望むことになったと藤井氏。
ですからみな、ルーズベルト政権に対して、とにかく
早く第二次世界大戦に参加してくれ、ということを一生懸命
働きかけていたのです
」と、白々しいまでの、
いかにも恣意的な記述をしている。

しかし、ソ連のスターリンがルーズベルトに参戦を促したという
記録は、webをいくら探しても出てこない。むしろルーズベルトが
ソ連に武器を供与しながら、日本に参戦するように再三に亘って
要求したとある。
ウィキペディアの「フランクリン・ルーズベルト」は
1944年10月14日、ルーズベルトは日本の降伏を早めるために
駐ソ大使W・アヴェレル・ハリマンを介してスターリンに対日
参戦を提案した。同12月14日にスターリンは武器の提供と南樺
太と千島列島の領有を要求、ルーズベルトは千島列島をソ連に
引き渡すことを条件に、日ソ中立条約の一方的破棄を促した。
また、このときの武器提供合意はマイルポスト合意といい、
翌45年に米国は、中立国だったソ連の船を使って日本海を抜け、
ウラジオストクに80万トンの武器弾薬を陸揚げした。

そしてヤルタ会談においてルーズベルトは、ドイツ降伏後も
当分の継続が予想された対日戦を、降伏条件を緩和すること
なしに早期に終結させるため、スターリンに対し千島列島、
南樺太のソ連への割譲を条件にドイツ降伏後3ヶ月以内の対
日参戦を要求した。 後にソ連が満州に侵攻する


したがって「ソ連のスターリンも・・・・ルーズベルト政権
に対して、とにかく早く第二次世界大戦に参加してくれ、
ということを一生懸命働きかけていたのです

「ソ連のスターリンも」という部分は創作ではないのか。
そうではないというのなら、脚注を付けて出典元を明らかに
すべきだ。

藤井君
ジャーナリストだったら
読者の理解が届かない箇所に
脚注を付けて
出典元を明かすのは
常識だよね
なぜ、それをやらずに
この本を出した
創作している箇所が
あるのではないか
恥を知れ



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