非才無才の雄叫び

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「太平洋戦争の大嘘」という荒唐無稽15

2020-10-01 06:39:02 | 日記
さて次の
「ルーズベルト家は、チャイナ貿易で財をなした家系だった」

ルーズベルトの母親サラ・デラノ一族は、サラの父親で
ルーズベルトの祖父が「チャイナからクーリーと呼ばれる
労働者をいっぱい連れてきて、アメリカで大陸横断鉄道建設の
労働者として酷使しました。奴隷同然の過酷な労働を行わせる
ために、阿片が売られていたといわれています。・・・・・
彼の家には、チャイナの古い美術品がいっぱいあったそうです
から、チャイナびいきになるのは、ある意味、当然だったと
言えるでしょう
」が、藤井氏の記述。

ウィキの「フランクリン・ルーズベルト」も
フランクリンの母親サラ・デラノ(Sara Delano, 1854年 -
1941年)は、フランス系プロテスタント教徒(ユグノー)であり、
デラノ一族は阿片戦争の頃から中国(清)とアヘンを含む貿易を
手広く行って財を為していた。フランクリンはサラが生
んだ唯一の子供
(大変な難産)であり、ジェームズは
再婚で、フランクリンが誕生したとき54歳と高齢(すでに長男
ジェームズに息子、つまり孫がいた)であった。サラはフラン
クリンの幼少時のみならず、生涯、支配的な影響を与えた[9]


脚注の[9]を見ると
^ フランクリンは後に友人に「生涯、母親を恐れていた」と
語っている
」とある。

なぜ同種の記述・記事を並べたか。
一人息子のフランクリンと家族は、当然、母親サラと同居していて
脚注の[9]から推測すると、中国の古美術品は彼の趣味ではなく
祖父の代からの遺品である骨とう品の可能性が高い。
よしんば、フランクリンが中国の古美術品を収集する骨董の趣味が
あったとしても、一国の命運を左右する動機にはなりえないし
ハーバート大学を出た俊秀は、そこまでバカではないだろう。

更に、「奴隷同然の過酷な労働を行わせるために、阿片が
売られていたといわれています
」という父親の家庭環境で
育ったサラは、ことによると、父親と同様に中国人を蔑視
していた可能性があり、そのサラに育てられたフランクリンは
長じて、優秀な人種である白人が、黄色人種や黒人を支配すべき
という人種主義・レイシズムの考え方の持ち主になっていたようで
チャイナびいき」ではなかった可能性が高いと判断すべきだ。
したがって、
チャイナびいきになるのは、ある意味、当然だった」は、
藤井氏の創作ではないかと思われる。

藤井君。ジャーナリストといえども想像力は逞しくすべきで
この程度の記述で、読者を結論へ導こうとするのは短絡的だ。

さて次の
「ヨーロッパの戦争でアメリカン・ボーイズを死なせるな」
のっけから
こうして、ルーズベルトのところには、三方からアメリカに
早く参戦してほしいと矢の催促が来ていました


なにこの「こうして」は?
前項の「ルーズベルト家云々」と、どう繋がるんだ?

自分だけの思い込みで、こんな接続詞を急に持ってきたりすると
小生みたいなぼんくらは、ハタと戸惑ってしまう。
全くの悪文だよ。

ただ、これ以下の記述は、比較的、順当な書き方になっているが
歴史的経過を書き留めていくと、ルーズベルトの信念が
見えてくる。

1937年7月 盧溝橋事件勃発、日中戦争へ突入。
web「1937年8月30日、中華民国は国際連盟に対して、日本の
行動は不戦条約および九ヶ国条約に違反すると主張し、措置を
取るよう提訴した。9月6日にはルーズベルトは「世界の政府間の
平和のためにアメリカが先頭に立って 大掃除をする準備ができ
ていることを公にする」とヘンリー・モーゲンソー財務長官と
ハル国務長官に語り、1937年(昭和12年)10月5日、世界で行わ
れつつあるとする侵略行為を非難するために「病人」になぞら
えて隔離演説(隔離声明、防疫演説)(en:Quarantine Speech)を
シカゴで行った


web「翌1938年10月6日には国務省声明を発表し、中華民国に
おける日本の行為を、アメリカは九カ国条約とケロッグ-ブリ
アン条約(パリ不戦条約)違反だとみなし、声明は国際連盟の
決議に沿うものとして、日本を明確に名指した


にも拘らず1938年12月、日本軍は中国の重慶を無差別爆撃。
アメリカ政府は「1939年7月には日本政府(平沼騏一郎首相、
平沼内閣)に対し日本の中国侵略に抗議するとして日米通商
航海条約の廃棄を通告した
」。
1939年9月、ヨーロッパで第二次世界大戦が勃発。アメリカ
政府は、イギリス寄りだが武器援助以外には基本的に介入し
ない政策を取っていた

このように歴史的事象を時系列で追っていくと、権謀術数も
いとわないルーズベルトの覚悟が見えてくる。


そして「かくして、アメリカは開戦に踏み切った」

当初はドイツを挑発しようと手を尽くすのですが、ヒトラーも
頭がいいので
、なかなかそれに乗ろうとはしません。
それなら日独伊三国同盟を悪用しよう、まあ、逆用すれば
いいということですね。何とか日本から一発目を打たせる
ように仕向けて、それでアメリカが第二次世界大戦になだれ
込めばいいという計画を立てるわけです。結果からいうと
これがものの見事に成功してしまうのです


藤井氏は上記の文章を何気なく書いているのだろうが、自らの
意図にこだわるあまり、思慮に欠けた文書になっている。
ヒトラーも頭がいいので」挑発しても乗ってこなかったが、
三国同盟を利用したら、日本は、すぐに乗ってきて
これがものの見事に成功してしまうのです

藤井君。先のブログでも指摘したように、書き方によっては
別の意味にも受け取ることになるのだよ。

ヒトラーは頭がいい」から、乗ってこなかったが
日本はバカだから」「見事に成功してしまう」となって
受け取られ、日本人の怒りを買うぞ。
この書籍の冒頭に
反日プロパガンダは、日本の国そのものに対する攻撃である
と、君は気色ばんだばかりだが、
自らが「反日プロパガンダ」の片棒を担ぐことになっていないか。

藤井君
君は自らのジャーナリスト生命を
危うくしていることに
気づいていないのか

恥を知れっ