非才無才の雄叫び

つぶやくこと、叫ぶこと、すべてボケ防止だ!

安倍首相の馬脚たちよ。心して聞け!

2014-02-10 07:25:36 | 日記
安倍首相との関係性を明らかにしていないか、明らかになっ
ていない人には、関係のない話だが、安倍首相の「お友達」として、
公的立場にある者は、言わば安倍首相の「馬脚」なのだ。
なぜ「お友達」を「馬脚」と言うか。安倍首相が自らの靖国参拝を
「不戦の誓い」のための参拝だったと各国に理解を求めても、片や
「お友達」たちは、「村山談話」を否定するような発言に止まらず
「極右」のごとき発言を都知事選の応援演説で披露するという御丁
寧さだ。このことは安倍首相の「不戦の誓い」というのは、単なる
「言い訳」で本心は「お友達」が代弁していると見るむきも少なく
ないだろう。
  先ず安倍首相の「お友達」に連なる「九州人脈」の一人でNH
Kの会長に就任した籾井勝人氏の記者会見での発言を振り返って
みる。その後、先の国会で籾井勝人氏が陳謝したというニュース
も耳にはしたが、もう一度、それらの記事をネットで探してみた。
その中でひと際目に留まったのが、法政大学教授で元日本テレビ
「NNNドキュメント」ディレクターの水島宏明氏のyahooニュース
の論説だ。それは【籾井勝人「新会長」で進む『安倍さまのNHK』
。最初の記者会見では「不偏不党」を強調して釘を刺す。】と題
して4段に分けて論じている。ここでは最後の段落のテーマの部分
を紹介する。
安倍首相が「九州人脈」と”新会長”を決定?
『週刊文春』の記事には、今回の会長人事が「九州人脈」で決ま
ったのではないかという推測とともに、長崎出身で安倍官邸とも
近い古森重隆・富士フイルムホールディングス会長が推薦したと
いう見方が示されている。
NHK経営委員会の「会長指名部会」が次期会長候補を絞り込ん
で検討していたちょうどその時期、安倍首相とNHKに関係があ
る2人の財界人が会食をしている。
12月10日の新聞紙の「首相動静」では
「(午後)7時8分、東京・南麻布の日本料理店『有栖川清水』。
葛西敬之JR東海会長、古森重隆富士フイルムホールディングス
会長らと食事」
とある。葛西氏も古森氏も安倍氏のブレーンだ。
葛西敬之氏は、JR東海の副会長だった部下・松本正之氏がN
HK会長に就任するのに力を貸した財界人だが、NHK会長に就任
した松本氏が要望を聞かなかったことで「松本おろし」を画策し
たと週刊誌などで報道されている。
また古森重隆氏は、安倍首相ともきわめて親しい前NHK経営
委員長だ。つまり、安倍首相はNHKのトップ人事に深いかか
わりがある2人との会合で「籾井勝人NHK会長」を了承、事
実上、ここで人事が決まったものとみられている。
NHKの会長人事を長年取材してきたベテラン新聞記者は「政
権がNHK会長人事にこれほど直接的に露骨に介入したことは
かつてない。日本のジャーナリズムの危機だ」と懸念を露わに
する
。」
『週刊文春』の記事を論拠に「NHK会長」人選のいきさつを推測
している。これも、いわゆる安倍首相の「お友達」人事の一つだ。
この記事を念頭にYouTubeの籾井勝人氏の記者会見を見ると、籾
井勝人氏の発言の意図がより鮮明になる。
YouTubeで記者会見の模様を見ることができたが、記者の質問に
もひどいのがあって「12月20日以降(国会で承認された)のNHKの
番組はどの程度見ていますか」「実をいうと、ほとんど見てい
ない」と籾井氏が答えると「NHKの番組を見ないでNHKの会長の
資格があるのですか」どこのメディアか分からなかったが、全く
中学生の質問だ。財界人だからNHK会長の就任が決まったら、本人
も後で述べているように年末年始の挨拶も兼ねた挨拶廻りに忙殺
されただろうことは容易に察することができる。ただ記者の質問
に対する籾井氏の発言は、慎重さに欠けていて、非常に軽率にも
のを言うきらいがあった。
例えば「秘密保護法」についての質問に「特定秘密保護法は決ま
ったのでしょうがない。・・・・国際放送で政府の考えと真逆になる
ことはない」など政権寄りとも受け取られる発言をしても平然と
している。これはNHKは国営放送ではなく公共放送であることを
理解していないことの証左だ。
ネットを見てみると公共放送とは「放送事業体が営利を目的とせ
ず,聴視者からの聴視料などをおもな財源として,公共の福祉と
発展を事業目的として行う放送で、国営放送とは異なり国家によ
る管理や統制から自立した放送。公共の福祉と文化の向上を目指
す。政府からの独立性や政治的な中立性を確保するため、受信料
や寄付などで運営される。」とある。
公共放送の経営トップとしては慎重さに欠けた。「秘密保護法」
の審議が尽くされていないことを理由に、その成立に反対するメ
ディアが多かっただけに、ここはノーコメントでやり過ごすべき
だったろう。
更に極めつけは「従軍慰安婦」に関する質問に対して最初は「ど
この国にもあったんではないですかね」と流したものの、記者の
再質問「どこの国にもあったという表現はすべての国にあったよう
に受け取られるが」「そんなことは言っていない。戦時体制の国
にはあったということですよ」「証拠でもあるんですか」そして
記者のあまりにも執拗な質問に苛立ったのか、ついに記者の挑発
に乗ってしまって「じゃ、なかったという証拠はあるんですか。あ
ったんですよ。戦争をしている国では、そういうものはつきものだ
ったわけですよ。ドイツにもフランスにもあったんですよ。戦時
体制の国は、どこもあったんだと思いますよ。・・・この問題は、
韓国が日本だけが強制連行したように主張するから話がや
やこしい
。お金をよこせ、補償しろと言っているわけだが、それは
日韓基本条約で国際的には解決している。それを蒸し返されるの
はおかしい。」と口走ってしまった。「従軍慰安婦」は、韓国との
政治・外交問題となっているだけに公共放送のトップとしては特
定の国名を避けるなど慎重な発言をすべきだったし、発言は正確
を期すべきだった。「韓国が日本だけが強制連行したように主張
するから話がややこしい」ここは「韓国が」の主語がなければ
なんの問題もない。しかし「韓国が」となると意味合いは違って
くる。当方の未熟な知識で判断して申し訳ないが、韓国が「(世界
中で)日本だけが強制連行した」と主張しているようには思えない。
自国民が従軍慰安婦として強制連行されたと主張していると理解
しているがいかがか。更に言うことに事欠いて混乱してしまった
のか「なぜオランダにまだ飾り窓があるんですか」などと的外れ
な質問をする。国家が設けた「公娼制度」と「従軍慰安婦」問題
の区別が解っていないようで笑止千万だ。
いずれにしても自らの主張が正しいという信念があっても、ご自
身をNHK会長として推薦した関係者への影響等を考慮し、記者た
ちの挑発に乗らず「公共放送のトップとしては、それらの政治・
外交問題についてはコメントを差し控える」で良かったのだ。
籾井氏は意に添わないと、どうもムキになるタイプのようで、
まんまと記者の挑発に乗ってしまったという感じだ。そして国会
での陳謝となった。
こういう迂闊な発言が安倍首相の「お友達」の発言として世界を
駆け巡り、首相も含めて一蓮托生の本音と受け取られる。

次ぎに安倍首相の「お友達」として名を馳せた作家の百田尚樹氏
の言動だ。都知事選の田母神候補の応援演説に駆けつけたものの
候補者を「無視」して「えー」連発の拙劣な「演説」で終始持論を
絶叫したようだ。
 まず他候補へのざん言「それ以外の候補、まあ10人以上は泡沫
ですが、何人かの重要な候補と言われている人間ですが、私から
見れば人間のクズみたいなもんです
」作品が少し売れると他人
の中傷をあからさまにやってのけるのは、自らの品性と作品の
価値を貶めるだけだ。   
 更に米軍による原爆投下や東京大空襲を「大虐殺」と批判し
東京裁判は大虐殺をごまかすための裁判だった」などと述べた
ようだが、これに対し、米国務省の報道官は2月7日、「不合理
な示唆だ。日本の責任ある立場の人々は地域の緊張を高めるよう
なコメントを避けることを望む」と日本の首都とはいえ地方自治
体の首長選挙の応援演説に反論したのは異例のこととは思うが
これも百田氏が公共放送であるNHKの経営委員であり、安倍首相
の知遇を得ていることを承知しているからであろう。たしかに
日本からすれば広島・長崎の原爆投下や約10万人の犠牲者を出
した東京大空襲は我々日本人にとっては百田氏が言うように「大
虐殺」に違いない。しかし、その事態を招いたのは当時の日本
政府だ。ウィキペディアのポツダム宣言の項を読むと、受諾に
至るまでの経緯がある程度理解できる記事になっている。ドイツ
・ナチスが無条件降伏した後の1945年5月8日から8月2日まで
計14回「無条件降伏」を日本向け「ザカライアス放送」で勧告し
たが、日本政府は5月9日に徹底抗戦を改めて表明した。5月28日
米国では日本本土侵攻作戦を検討してきたが、作戦を実行した場
合の連合国軍の犠牲者が膨大な数に上ると想定されたため、
「降伏条件提示」に傾いた後、1945年7月26日に「ポツダム宣言」
が発表されたが、原爆が完成したため、ソ連が参戦する前に原爆
を使って日本を降伏させる必要があったとある。日本政府は軍部
の徹底抗戦派を説得できずに無駄な時間を弄して国民の犠牲を拡
大させたのだ。ましてアメリカやイギリス、フランスは自由と民
主主主義の永い歴史を持つ国で合理的科学的思考を信条とする国
々は百田氏が言うように「東京裁判は米軍による東京大空襲や原
爆投下の大虐殺をごまかすための裁判だった
」などとの根拠のな
い主観的な言説を冷笑するだけでなく安倍首相の政治姿勢にも疑
念を抱くことになる。
更に「1938年に蒋介石が日本が南京大虐殺をしたと宣伝した
が、世界の国は無視した。そんなことはなかったからだ

歴史ものを書く作家が、どうしてこうも不正確な発言をするのか。
彼の著作は時代考証がいい加減なのではないかと思ってしまう。
この言い方は「1938年に蒋介石が・・・・宣伝したといってい
るが、記録では蒋介石は1937年12月7日に南京を脱出して、すでに
遷都していた重慶へ逃れたが翌年1938年に南京大虐殺について世
界に発信した」ということになるが?そうではないだろうっ。
「1946年の南京軍事法廷や極東国際軍事裁判で蒋介石が日本軍は
1937年に南京大虐殺を行ったと宣伝したが・・・」だろう。
そして「宣伝したが、世界の国は無視した。そんなことはなかっ
たからだ
」なにを言っているのか、そんなことはないだろう。
蒋介石の中国国民党政府の南京軍事法廷で4人が1947年12月に死
刑判決を受け、処刑されたとある。そしてこの軍事法廷は極東国
際軍事裁判の行方を左右したとウィキペディアに記載がある。
しかも、氏が南京事件を否定している根拠はプロテスタント系の
牧師・久保有政氏の「南京大虐殺は捏造だった」の論説であると
ウィキペディアは解説しているが、その中で【蒋介石は一度も
「南京大虐殺」に言及せず。として「 中国国民党の総統・蒋介
石は、もともと南京にいた人です。しかし彼は、日本軍が攻めて
きたことを知ると、南京の防衛はさっさと部下にまかせて、南京
を出てしまいました。そののち終戦に至るまで、蒋介石は中国人
民向けに何百回ものラジオ演説を行なっています。ところが、
その中で彼はただの一度も、「南京で大虐殺があった」等のこと
は言っていません。もし大虐殺があったのなら、これは非常に不
自然なことです。蒋介石の認識の中にも「南京大虐殺」はなかっ
たのです。」
実をいうと小生は国際赤十字が発行した「南京大虐殺」と題した
写真集を持っていたが、南京の街角に山積みされた死体の塊が
いくつかあった写真に衝撃を受けて、未だに目に浮かぶ。本当に
あったんだと思っていた。しかし、百田氏のウィキペディアを
読んでいて、久保有政氏の「南京大虐殺は捏造だった」の論説に
巡りあえた。久保有政氏の論説の精度の高さに感銘を受けて、
今では「南京事件」という程度で「南京大虐殺」はなかったので
はないかと思っている。「南京大虐殺」は中国国民党政府のアメ
リカを引き込むためのプロパガンダだったのではないかという
説に傾いている。
更に第2次世界大戦での日本の真珠湾攻撃に触れ、「宣戦布
告なしに戦争したと日本は責められますが20世紀においての
戦争で、宣戦布告があってなされた戦争はほとんどない
」と話し、
「(米軍の)ベトナム戦争の時も湾岸戦争の時もイラク戦争も
そうです。一つも宣戦布告なしに戦争が行われた
」「第2次世
界大戦でイギリス軍とフランス軍がドイツに宣戦布告しました
が形だけのもんで宣戦布告しながら半年間まったく戦争しなか
った
」などと主張したようだが、どうしてこうも正確性を欠く
のか。調べてみると確かにベトナム戦争は宣戦布告なしの戦争
だったとウィキペディに書いてあるが、あくまで国と国の戦争
の時、宣戦布告が国際モラルのようだが、ベトナム戦争は永い
植民地支配から独立し祖国を統一する為、南ベトナム解放戦線
が立ち上がったのであって、当初は内戦だったはずだ。従っ
て宣戦布告などあるわけがない。
次ぎに湾岸戦争。何を言っているのか。国と国の戦いを越えた
国連とイラクの関係で、クェートに侵攻したイラクに対し国連
が決議を行い、イラクにクェートからの撤退を再三に亘って
要求したものの、これを拒否したため、多国籍軍が戦争を開始
したということで、いわば国連決議は宣戦布告に代わるもので
イラクが決議に従わなかった為に戦争となった。
イラク戦争も同様でイラクが国連決議に従っていれば戦争には
至らなかった。戦争行為に限定しても、ベトナム戦争や湾岸戦
争・イラク戦争を真珠湾攻撃と同列に論じるのは荒唐無稽と言
うべきだ。
これらの百田氏の発言に対して、在日米大使館の報道担当官も
コメントしたようだ。新聞社の取材に応えたもので、百田尚樹
氏が東京都知事選の街頭演説で「南京大虐殺はなかった」と述
べたことについて「責任ある立場の人物は、地域の緊張をさら
に悪化させるような発言を控えるよう望む」と自制を促したと
いうニュースも流れた。更に米在日大使のキャロライン・ケネ
ディ氏はNHKの取材を拒否したという。百田氏の発言の影響が
徐々に広がり始めている。
百田氏と安倍首相の関係は「2012年安倍首相総理大臣を求める
民間人有志の会」の発起人に百田氏が名を連ねていて、安倍首
相と百田氏は雑誌「WiLL」12年10月号に続いて 13年10月号で
も対談しており、13年10月号では、安倍首相が「以前から私も
百田さんの小説の愛読者でしたから、百田さんのような方に
『もう一度、自民党総裁選に出馬して総理を目指してもらいた
い』とおっしゃっていただいたことは、本当に勇気づけられま
した」と感謝の言葉を述べたと言われている。このように
百田氏と安倍首相の関係は周知の事実で知らぬ者はないだけに
百田氏の言動は安倍首相の言動と連動したものとの受け止めが
次第に広がっていき、中国、韓国の日本に対する態度を一層
頑ななものにしていくことになる。中国、韓国だけではない。
中国、韓国のプロパガンダが世界各国に徐々に浸透していく
危険性がある。

百田氏よ
君たち安倍首相の「お友達」は
馬脚なのだ。
馬脚のいらぬ発言は
明らかな舌禍だ。
国益を損ねる。
直ちに、NHK経営委員を辞任せよ。
安倍首相の傍に寄るな
日陰に居ろ