稲研

櫻井研の櫻井さんから「稲葉君が子供を教えたいと言っているのですが健太君どうですか？」との有難い連絡を頂いたのが昨夏。
２度ほど家まで来ていただいて教えて頂いたのだが、その後は都合が合わず疎遠になった。

１１月に赤旗名人戦で東京で再会して「何人か集めて下さったら栄道場で教えますよ」と言われ、研修会員中心に３～４回教えて頂いた。
その後、メンバーややり方も変わり、今では稲葉さんの部屋に小中学生が５～８人集まって月一ペースで研究会を開いてもらってる。
その研究会では対局はせず、稲葉さんが用意してくれるプリント（十数枚！）の問題をひたすら考えるのだ。

初めて稲葉さんが家に来たときに、「将棋が強くなるにはどうしたらいいですか？」と私が聞くと、
その場では答えなかった稲葉さんが後から送ってきたメールには、こんな風に書かれてあった。

「結局は駒に触れている時間に比例するように思います。」　

強くなるのに王道はなく、努力しかないのだ。

その稲葉さんが今日のアマ竜王戦で日本一となり、生徒たちの大きな見本となった。


稲葉さん、優勝おめでとう！