平成9年9月9日、私たち夫婦の第一子が生まれた。
個人病院で出産したのだが、私がその子と対面したのは国立病院のICUだった。
「横隔膜ヘルニア」という病気だった。
その子は生まれてたった12時間であの世に行ってしまった。
次の日、市役所に出生届(と死亡届)を出しにいった。
名前欄には「大地」と記入した。
大地に帰ってしまったと思ったからだ。
たった12時間だったけど、「大地」は私と妻に顔を見せるために頑張って生まれてきてくれたんだと思っている。
2年後の8月13日に二人目の子が生まれた。
お盆に生まれてきたその子は「大地」の生まれ変わりだと私と妻は思っている。
とにかく健康に育って欲しいと願い「健太」と名付けた。
毎年、「大地」の誕生日(命日)が来ると考えるのが、
生きていたら今頃何をしているだろうか、
「大地」と「健太」どんな兄弟になってただろうかってこと。
大地、見てるか!