一時帰国からの帰路、ダラスの空港でほとんど人のいないガラガラの入国審査を
通過した後の出来事である。
いつものように紙ッペラを渡すだけでしれっと通過できると思っていたカスタムで
ものすごくにこやかな税関職員に
「ほん5分だけこっちで荷物を見せてもらおうかな♪」
と別室に連れて行かれた時、正直「終わった・・・」と思った。
いや、「ルルド様」は取られまい。
電源コードがついてて怪しいブツではあるが、きちんと説明すれば何の問題も
ないはずだ。
問題なのは大量の食料のほうだ。
調べられたらアウトなものが山ほど詰まっている。
しかも別室。
これは「徹底的に調べる」ということである。
笑顔がナイスなその職員さんは、必死に動揺を押し隠している私に向かって
気軽な世間話をしながらも、順調にスーツケースの中身を取り出してゆく。
彼の手が止まって「・・・これはなに?」と聞いてくるたびに、私は答えを
ひねりださなくてはならない。
「それは梅を干したやつ。ピクルスみたいなもんです」
「かつお節・・ドライドフィッシュっていうのかな。それでブロスを作るんです」
「さんまの佃煮・・・クックドフィッシュですよ」
「にしんの昆布巻き・・・クックドフィッシュですかね」
「鮭のほぐし煮・・・クックドフィッシュですよねそれも」
お前どんだけ魚詰めてんだよ、とややあきれ顔な彼だったが、底のほうから
<とろけるカレー>や<クックドゥー>が現れると、その目がキランと光った。
万事休すか・・・。
しかし、そこで負けるわけにはいかなかった。
「単なる調味料です」
「でも、肉の写真がついてるけど・・・肉が使われてるんじゃないの?」
「いやいやいや、その写真はこの調味料を使ってそんなの作れるよってだけ」
「でもねえ・・・」
「これはまったくノーミート!何故なら単なる調味料だから!」
大嘘である。
本来なら、原材料名の欄に<チキンエキス>と書いてあるだけでも、確実に
ボッシュート。(by 世界ふしぎ発見)
それなのに、私のスーツケースには原材料欄の筆頭にモロ「牛肉」と書いてある
キューピーの<ミートソース>までもが詰まっているのだ。
一瞬だが、うすら笑顔の彼の目を、私は笑顔で睨みつけた。
(没収したら恨んでやる、死んだ後化けてでてやる、末代まで祟ってやる・・・)
そんな殺気を感じたのか、ただ単にさほど仕事熱心な人じゃなかったのか。
「オーケー、もうしまっていいよ。でも次からはもっと細かく申請しないとね」
彼はそういって、ひとつたりとも没収することなく私を無罪放免にしてくれた。
(た、助かった・・・・)
完全な負け戦だったのに、何故か生き残った。
そんな気分であった。
やっぱりガラガラにすいた税関を通る時は危ないな。
次回の戦いも気合いで勝てますように。。。
通過した後の出来事である。
いつものように紙ッペラを渡すだけでしれっと通過できると思っていたカスタムで
ものすごくにこやかな税関職員に
「ほん5分だけこっちで荷物を見せてもらおうかな♪」
と別室に連れて行かれた時、正直「終わった・・・」と思った。
いや、「ルルド様」は取られまい。
電源コードがついてて怪しいブツではあるが、きちんと説明すれば何の問題も
ないはずだ。
問題なのは大量の食料のほうだ。
調べられたらアウトなものが山ほど詰まっている。
しかも別室。
これは「徹底的に調べる」ということである。
笑顔がナイスなその職員さんは、必死に動揺を押し隠している私に向かって
気軽な世間話をしながらも、順調にスーツケースの中身を取り出してゆく。
彼の手が止まって「・・・これはなに?」と聞いてくるたびに、私は答えを
ひねりださなくてはならない。
「それは梅を干したやつ。ピクルスみたいなもんです」
「かつお節・・ドライドフィッシュっていうのかな。それでブロスを作るんです」
「さんまの佃煮・・・クックドフィッシュですよ」
「にしんの昆布巻き・・・クックドフィッシュですかね」
「鮭のほぐし煮・・・クックドフィッシュですよねそれも」
お前どんだけ魚詰めてんだよ、とややあきれ顔な彼だったが、底のほうから
<とろけるカレー>や<クックドゥー>が現れると、その目がキランと光った。
万事休すか・・・。
しかし、そこで負けるわけにはいかなかった。
「単なる調味料です」
「でも、肉の写真がついてるけど・・・肉が使われてるんじゃないの?」
「いやいやいや、その写真はこの調味料を使ってそんなの作れるよってだけ」
「でもねえ・・・」
「これはまったくノーミート!何故なら単なる調味料だから!」
大嘘である。
本来なら、原材料名の欄に<チキンエキス>と書いてあるだけでも、確実に
ボッシュート。(by 世界ふしぎ発見)
それなのに、私のスーツケースには原材料欄の筆頭にモロ「牛肉」と書いてある
キューピーの<ミートソース>までもが詰まっているのだ。
一瞬だが、うすら笑顔の彼の目を、私は笑顔で睨みつけた。
(没収したら恨んでやる、死んだ後化けてでてやる、末代まで祟ってやる・・・)
そんな殺気を感じたのか、ただ単にさほど仕事熱心な人じゃなかったのか。
「オーケー、もうしまっていいよ。でも次からはもっと細かく申請しないとね」
彼はそういって、ひとつたりとも没収することなく私を無罪放免にしてくれた。
(た、助かった・・・・)
完全な負け戦だったのに、何故か生き残った。
そんな気分であった。
やっぱりガラガラにすいた税関を通る時は危ないな。
次回の戦いも気合いで勝てますように。。。
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