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玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

国家の成功体験

2023-05-10 17:37:53 | 雑感

人は小さな成功体験を積み重ねて成長していく。国家も同じで、この圀はつい最近に高度成長期の象徴というべき東京オリンピックの再現を、柳の下の泥鰌のように安易に夢見た。結果はコロナ・パンデミックで散々なもので終わったというか、競技以外には何をやったのかも定かではない。

競技以外に、あるいは場外競技のように、汚職、談合といった汚辱にまみれた欲望の祭典であったことが一年後に判明した。

もう一つの象徴的な出来事は、この圀の首長が天皇の宸襟を無視したことであった。

自民党という既得権保守党の欲望を優先させたのか、オリンピック関係者の裏の実行契約に迫られたのか、どちらか判らない。これを問題としなかった世上云われる岩盤右翼の存在が怪しまれるが、メディアも問題化を無視、回避をした。

どうであれ、傍目からは、考えるに値しない程の人間の欲の臭さだった。

新たな成功を求めず、過去の成功にしがみ付いて、自由主義圏GDP第二位の過去の幻影を追い求めるこの圀のあり様は、次の大阪万博でどんな審判が下されるのだろうか。

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あれから四年

2023-04-18 16:14:07 | 雑感

早いもので統一地方選が始まった。任期中の4年間のうちほぼ3年間がコロナだった。その為か、又は、単に4年老いて見方が変わったのか?どの立候補者の顔を見てもピンとこない。みんな入社試験の履歴書のように選挙ポスターが見えてしまう。

直近9箇月間に自民党の実力政治屋が2回も襲撃を受けた。ということは、自民党政治が(民主)政治の態を為していないと看る。

今度の和歌山の事件も警備の失敗かも知れないが、官憲は奈良の時の「…と思い込み」と言った軽率な発言を控えたようだ。だが一切情報を流さないので、テレビが使う専門家??やコメンテーターの声がうるさい。

ミウラ氏がいない隙にフルイチ氏がしゃしゃり出て、ハシモトとの政権ヨイショが卑しい。

昭和世代は隅っこで沈思するしかない。若いヒトばかりか、年寄りも充分生きづらい世になった。

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じみん党の変節

2023-02-09 14:57:14 | 雑感

小泉政権の時、がむしゃらに勝ちに行った「郵政選挙」に「B層という区別」を持ちこんだ広告代理店があったとの噂が流れた。

此処で、自民党は一つ変節したのではないか。

しかし、小泉人気が落ち、次に続いた安部、福田、麻生と王朝のような世襲首相が続いた。

その時に自民党の旧態依然の体質が飽きられ、有権者が離れて行った。

一度ぐらいは政権交代というマスコミ風調で、民主党が台頭し、自民党が野党へ落ちて行った。

約三年間の野党時代に自民党本部で何を反省したのだろうか?結局、「国民はB層である」そして「国民は忘れやすい」という捉え方をさらに強固にした。

2012年に政権を奪還し、与党に戻った安倍自民党は「権力はできるだけ使う」という「剥き出しの権力を見せつける」方向に舵を切る。

この時同時に、選挙で勝つために「宗教でも、カルトでも何でも使う」と考えた者たちがいて、その集団が今の自民党の大派閥となっているのではないか。

これでは自由も民主も怪しい「じみん党」という名の政党の二つ目の変節ではないか。

この党は100人派閥ができると変調する。55年体制以降、田中・竹下派の時に分派・分裂があった。

今、無能で、無策で、むやみに好戦的で、ひたすらアメリカ従属政党の自壊、分裂を期待したい。

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本は頑丈でいて欲しい

2022-12-02 14:21:08 | 雑感

戦争、とくに侵略や侵攻は即座に決定されるものではないだろう。特に近代の国家総力戦となれば、それなりの用意や準備に一定の時間が必要であろう。

最近のプーチンのウクライナ侵攻は、かなり前から、いや動機や目的で言えば、プーチンが最高権力者に成った時からウクライナ侵略と大ロシア構想を決めていた気がする。

話を近現代史に持って来ると、あの「真珠湾奇襲」は何時頃から決定していたのだろうか。

当時の駐日大使のグルーは「東京では・・・大挙して真珠湾を奇襲する計画を立てているという意味の噂が盛んにおこなわれている」と1941年1月27日に米国政府に報告している。真珠湾攻撃のおよそ一年前である。

作家の永井荷風は「9月3日、日米開戦の噂しきりなり。新聞紙上の雑説、殊に陸軍情報局とやらの暴論の如きは馬鹿々々しくて読むに堪えず。」と日記に書いている。既に三ヶ月前に開戦のことが新聞に書かれていたようだ。

ハタと気が付いたことがあった。9月3日と云えば、大本営政府連絡会議の日であり。そこで、「帝国国策遂行要領」が作成され、「国は自存自衛を全うするため…戦争辞せざる決意のもとに概ね10月下旬を目途とし、戦争準備を完整す」と9月6日の御前会議へと決定されていく。無論、当時は秘密の裡に決まるのだが。

たぶん陸軍情報局から各新聞社にリークしたのだろう。「戦争」感を社会に広めて、国民を「戦争」感覚に麻痺させていくのではないか。

現在の時代に置き換えて、同じようなことがやられていないか。反撃能力に関することが一部の好戦的な自民党議員たちから、単なる予算倍増が公然とリークされ、飼い慣らされたメディアがこれを報ずる。まるで嘗ての大本営報道のように。

国民はウクライナで「防衛」という幻想に縋りつく。やがて「防衛」が「戦争」へと姿を変える。

プーチンやトランプが出れば、この國も動き出す。見回せば、プーチン候補がいるのではないか。

【参照文献:グルー『滞日十年』、永井荷風『断腸亭日乗』、『杉山メモ』原書房】

古くて、如何にも真実が詰まっていそうでしたが、目が悪くなり、とうとう新刊を買いました。

読み易いです。活字も消えていないし、線も引き放題です。

本はペットのようにぐちゃぐちゃに触って可愛がってあげるものです。

 

 

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説明責任の安さ

2022-11-14 14:15:52 | 雑感

最近、岸田首相は「政治家は各自で説明責任を盡して欲しい」という言葉が多い。

些か耳にタコができてきた。歯が浮いてくる言葉である。

背後には「アカウンタビリィティ」という、これもカタカナ英語?で意味の解らん経営の概念らしきものがあるのだろう。

庶民の側からすれば、簡単に『何の誰べえと云う、政治家としての、責任を説明して欲しい』のである。

つまり「責任をとってやめるか、辞めない場合は、その責任をどうかんがえているか」を聞きたいだけである。

その場合、日本語では「責任説明」というべきではないか。

どうも「説明責任」とは、つまり記者に向かって何かしらアーとかウーとか言葉さえ発すればよい責任=義務のように聞こえてしまう。

もっとも、それすらしない衆議院議長が居るのだから、この國の国会は極めて民主主義を標榜するうえでヘンテコな形になっているということになる。

確かこの議長の選挙には対立候補に同名の女性が忽然と出てきた不思議な選挙区でもあるが、次回はきっと落選するだろう。

単に洒落た壁だけど。先日久しぶりに行った吉祥寺の街で。

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