元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

黒龍江大学日本語教師No.176

2010年10月30日 | 日記
「越冬準備」のお話。うずたかくトラックに積んであるのは「ネギ」の山。ハルビンでは毎年この時期になると「ネギ」を始め「白菜」「大根」「ジャガイモ」などが大量に八百屋さんや露天市で売りに出される。黒龍江大学の教職員宿舎前でも購入した「ネギ」などを太陽の光で一旦乾燥させている風景があちこちで見られる。乾燥された後、地下などに保管されるという。これもハルビンの「初冬の風物詩」となっている。

そして、各家庭では新鮮な野菜の採れない冬の間に、少しずつ保管場所から出して消費する。友人である黒龍江大学の教授の話では、寒い冬の時期、この「ネギ」を買うとなると現在販売されている価格の約5倍のお金を出さないと買えないとのこと。ここでも厳しい冬に備えた準備が着々と進んでいる。

ちなみに友人の大学教授に「先生のお宅ではどのくらい購入したのですか」と聞いてみた。「ここ数年は購入していない」とのご返事。理由は「最近は家族で食べる量も少ないし、その都度、新鮮な野菜類を少量ずつスーパーで買えるから」。そして「ハルビンでは、こういったご家庭も増えつつある」とのことでした。

黒龍江大学教職員宿舎前の乾燥中の「ネギ」


黒龍江大学近くで販売中の「ネギ」を満載したトラック


乾燥中の「白菜」と「ネギ」


「ネギ」の行列


「白菜」を満載のトラック