元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

黒龍江大学日本語教師No.170

2010年10月24日 | 日記
「三江平原の旅」の続編。(その6) 「林立する風力発電」と「朝の体操」のお話。「三江平原」というだけあって、地平線の果てまで畑が続いている姿は壮大であった。また今回、見学した「風力発電のプロペラ」と「朝の体操」も一列に並んで動いている姿は、ともに壮観だ。同江市にある新潟平野の弥彦山と角田山に似た小高い2つの山に、この風力発電の列が見られる。プロペラの橋脚の真下に立つと巨大さが実感できる。ここでは巨大なプロペラが回りながら風を切る不気味な低周波の音が聞こえる。山頂には昔風の3階建ての「望楼」が現在、建設中。案内人の特別のご配慮で建設中の「望楼」を見せていただいた。ここから見る「三江平原」は果てしなく、一面の大耕作地が眼下に広がっている。昔は、北の荒れた大地と言う意味で「北大荒」(「ベイダーホァン」)と呼ばれたが、現在では、北の広い穀倉地帯という意味で「北大倉」(「ベイダーツァン」)と呼ばれるようになった。

私たち一行は「佳木斯駅」から「ハルビン駅」までの帰りの寝台車の切符は満席で手に入れることができず、結局、佳木斯市内のホテルで一泊することになったため、私は翌朝いつものとおり散歩に出かけることができた。ホテル近くの「西林公園」では、朝の体操を大勢の人が楽しんでいた。太極拳あり、音楽に合わせ隊列を組んでの行進あり、鉄棒で屈伸運動をする者や単独で散歩する人など様々。車椅子の人も見られる。みんな朝の新鮮な空気を楽しんでいる。中高年の多い黒龍江大学構内と違い「朝の体操」の参加者のうち、特に若い人が多いのには驚いた。

「望楼」から見た、林立する風力発電のプロペラ


朝の体操(軽快な音楽にのって行進)


太極拳を楽しむグループ


建設中の「望楼」